安藤、中野が高難度ジャンプの回避を明言
NHK杯前日練習・記者会見
フィギュアスケートの賞金シリーズ「グランプリ(GP)・シリーズ」の第4戦NHK杯が6日、長野市・ビッグハットで開幕する。大会前日の5日、公式練習および高橋大輔(関大大学院)、安藤美姫(トヨタ自動車)ら日本人出場選手による記者会見が行われた。
■安藤は連続3回転封印、中野は3A回避へ
GPシリーズ2戦目を迎える女子シングルの安藤美姫(トヨタ自動車)、中野友加里(プリンスホテル)はともに順調に調整を続けた。ただし、浅田真央(中京大)を含めた代表争いとなる全日本選手権への意識はともに高く、言葉の節々に五輪シーズンの重圧が見え隠れする形で慎重な姿勢が目立った。
安藤は「NHK杯は4度目の出場だけど、表彰台には1回しか上がっていないので自分としては相性が悪いと思っている。でも、大事なシーズンで日本の皆さんの前で演技ができる場なので一度は真ん中に立ってみたい」とGPシリーズ第2戦のロシア杯に続く連続優勝へ意欲を見せた。しかし、一方で「今回は難しいジャンプはいれず、表現面などで高い得点を取れるようなプログラムで演技をしたい。GPファイナルへ出るためには表彰台に上らなければいけない。ニコライ(・モロゾフ コーチ)と話をして、ジャンプの調子が落ちたことと、ジャンプは練習をすれば精度を上げられるということから、リスクを少なくしてアピールができるようにという流れになった」と今大会では確実性を重視し4回転サルコウはもとより連続3回転ジャンプも封印する考えを明かした。
また、公式練習でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を跳んだ中野も「練習での調子はいいが、リスクを考えて回避の方向でやっていきたい」と堅実なプログラム構成で臨む構えを示した。ともに五輪出場権争いの主戦場となる全日本選手権までの長期戦を見据えて、ジャンプの調子に左右されないプログラムのアピールを狙う。
■高橋は焦らず4回転回避か 小塚は充実感示す
男子の高橋も今大会が今季2戦目だが、GPシリーズは右ひざの負傷による長期離脱からの復帰後初の出場。昨季の実績がないため、初日のショートプログラムでは第1グループで登場する。公式戦復帰の場となった10月の国際大会フィンランディア杯では、優勝をしたものの4回転ジャンプは回避した内容だった。2007年世界王者のブライアン・ジュベール(フランス)ら強豪が集う今大会での4回転挑戦が期待されるが、この日の練習では午前、午後ともにミスが多く回避する可能性が強まった(※編集部注 翌日に4回転ジャンプへの挑戦を明言)。
高橋は「メンバーも強く、緊張感もある舞台。復帰後初のGPでベストを尽くして優勝という結果がついてくればいい。前回の試合では体力不足が出て自分の演技を20%も出せなかった。練習で何度も4回転を跳んだのは、調子が悪かったからという理由もあるが、この試合のことは気にせずに五輪へ向けた練習と思ってやっていたもの。この試合を経て、跳べるようになるポイントを見つけられればいいと思っている」と、プログラムの早急な完成を急ぐことなく着実にステップアップを図る意向を示した。
一方、すでにGPシリーズ第2戦のロシア杯で2位となっている小塚崇彦(トヨタ自動車)は、練習で4回転ジャンプを決めるなど好調をキープ。「五輪シーズンは体力的にも精神的にも疲れるということで、今季はプログラムを作るのを遅らせた。(その分)前回の試合では途中で勢いがなくなったが、今は体力面での変化を感じている。レベルの高い選手が一緒だと練習中から成長できる」と充実のコメントで自信をみなぎらせた。ほかにニコライ・モロゾフ門下生の村上大介(青森短期大学)がGPシリーズ初出場を前に「昔から憧れている大会だからといって興奮しないでベストを尽くしたい」と初々しく意気込みを話した。
日本勢ではこのほか、女子シングルでは負傷欠場する武田奈也(早大)の代替選手として石川翔子(明大)が出場。ペアの高橋成美、マービン・トラン組、アイスダンスのキャシー・リード、クリス・リード組が出場する。
<了>
・安藤美姫、高橋大輔ら豪華なメンバーが集結 フィギュアスケート、NHK杯見どころ (2009/11/5)
・NHK杯 男子シングル結果・順位表 (2009/11/5)
・NHK杯 女子シングル結果・順位表 (2009/11/5)
・主要大会 日程・結果 (2009/11/5)




