ジョコビッチ、マレーとの死闘制して連覇へ王手=全豪テニス第12日
■昨年の決勝の再現となった準決勝
テニスの全豪オープン第12日は27日、オーストラリアのメルボルンで行われ、男子シングルス準決勝で第1シードのノバック・ジョコビッチ(セルビア)が、第4シードのアンディ・マレー(英国)を6−3、3−6、6−7、6−1、7−5で下し、決勝に進出した。29日の決勝でジョコビッチは、全豪2連覇をかけて第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)と対戦する。
間違いなく今大会のハイライトの一つになるだろう。世界ランキング1位のジョコビッチと同4位マレーの24歳同士の対決は4時間50分の激闘となった。
昨年の決勝で完璧に打ちのめされたマレーが、決意を込めてジョコビッチを攻め立てた。幾度となく主導権を握るマレーだが、ジョコビッチは容易にミスをしないばかりか、防御のショットが甘くならない。体勢がどんなに崩れていても、返すショットは深く、スピードがあり、マレーに決め手を与えないのだ。逆にマレーの狙いがわずかでも外れて甘くなると、逆襲をかける。
マレーは第1セットを3−6で失い、第2セットの第1ゲームをブレークされる。第3ゲームも0−30のピンチ。しかし要所を武器のサーブでしのぎ、キープしたこのゲームが大きかった。そこから徐々にジョコビッチを追い詰めていったマレーはこのセットを6−3で奪い返した。
第3セットをタイブレークでものにしたマレーだが、このセットはジョコビッチのサーブの入りの悪さなどを考えれば、もっと簡単に取るべきだった。まず第1ゲームで5度のブレークポイントを生かせず、第3ゲームはブレークするも、すぐにダブルフォールト絡みでブレークバックを許す。もたついた揚げ句に第10ゲームではセットポイントを3つ握られ、それをなんとかしのいでのタイブレークという展開だった。
■追い詰められたジョコビッチが真骨頂を発揮
結果的にマレーに流れは傾いたかに見えたが、ここからが昨年グランドスラムを3つ(全豪、全英、全米)制したジョコビッチの真骨頂だったに違いない。3本のセットポイントを生かせなかった失意より、マレーのもたつきに逆転の可能性を見いだしたのだ。
第3セットまでにすでに3時間20分を要したが、王者には反撃の力が残っていた。第4セットの6−1という一方的な展開がその証拠だ。ファイナルセットは第6ゲームをブレークしたジョコビッチが5−2とリードを広げる。対するマレーも執念の3ゲーム連取で追いついたが、悔やまれるのは次のゲームだ。ジョコビッチのサービスゲームで3度握ったブレークポイントを生かせなかった。「ピンチのあとにチャンスあり」とばかりにジョコビッチは次のゲームをブレークし、熱戦に終止符を打った。
試合が終了した時、時計の針はすでに深夜0時半をまわっていた。前日に準決勝を終えているナダルとの決勝は、約43時間後。果たしてジョコビッチはこの日程的なハンデを克服し、全豪2連覇を達成することはできるのか。最後まで目が離せない。
<了>
文・山口奈緒美(やまぐち・なおみ)
・WOWOW TENNIS ONLINE-外部サイト (2012/1/28)
・女子決勝、アザレンカvs.シャラポワー=13日目プレビュー(WOWOW) (2012/1/28)
・全豪オープンの現地情報=ブログ・世界のテニスを体感! (2012/1/28)
・ナダルがファイナル進出 フェデラーとのライバル対決を制す=全豪テニス第11日 (2012/1/27)
・錦織「勝つには全然足らなかった」 4強逃すも名シーン演出=全豪テニス第10日 (2012/1/26)





