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ジョコビッチ、マレーとの死闘制して連覇へ王手=全豪テニス第12日

2012年1月28日(土)

■昨年の決勝の再現となった準決勝

マレーとの死闘を制したジョコビッチ。土壇場の状態で真骨頂を発揮した
マレーとの死闘を制したジョコビッチ。土壇場の状態で真骨頂を発揮した【Getty Images】

 テニスの全豪オープン第12日は27日、オーストラリアのメルボルンで行われ、男子シングルス準決勝で第1シードのノバック・ジョコビッチ(セルビア)が、第4シードのアンディ・マレー(英国)を6−3、3−6、6−7、6−1、7−5で下し、決勝に進出した。29日の決勝でジョコビッチは、全豪2連覇をかけて第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)と対戦する。

 間違いなく今大会のハイライトの一つになるだろう。世界ランキング1位のジョコビッチと同4位マレーの24歳同士の対決は4時間50分の激闘となった。

 昨年の決勝で完璧に打ちのめされたマレーが、決意を込めてジョコビッチを攻め立てた。幾度となく主導権を握るマレーだが、ジョコビッチは容易にミスをしないばかりか、防御のショットが甘くならない。体勢がどんなに崩れていても、返すショットは深く、スピードがあり、マレーに決め手を与えないのだ。逆にマレーの狙いがわずかでも外れて甘くなると、逆襲をかける。

 マレーは第1セットを3−6で失い、第2セットの第1ゲームをブレークされる。第3ゲームも0−30のピンチ。しかし要所を武器のサーブでしのぎ、キープしたこのゲームが大きかった。そこから徐々にジョコビッチを追い詰めていったマレーはこのセットを6−3で奪い返した。
 第3セットをタイブレークでものにしたマレーだが、このセットはジョコビッチのサーブの入りの悪さなどを考えれば、もっと簡単に取るべきだった。まず第1ゲームで5度のブレークポイントを生かせず、第3ゲームはブレークするも、すぐにダブルフォールト絡みでブレークバックを許す。もたついた揚げ句に第10ゲームではセットポイントを3つ握られ、それをなんとかしのいでのタイブレークという展開だった。

■追い詰められたジョコビッチが真骨頂を発揮

 結果的にマレーに流れは傾いたかに見えたが、ここからが昨年グランドスラムを3つ(全豪、全英、全米)制したジョコビッチの真骨頂だったに違いない。3本のセットポイントを生かせなかった失意より、マレーのもたつきに逆転の可能性を見いだしたのだ。
 
 第3セットまでにすでに3時間20分を要したが、王者には反撃の力が残っていた。第4セットの6−1という一方的な展開がその証拠だ。ファイナルセットは第6ゲームをブレークしたジョコビッチが5−2とリードを広げる。対するマレーも執念の3ゲーム連取で追いついたが、悔やまれるのは次のゲームだ。ジョコビッチのサービスゲームで3度握ったブレークポイントを生かせなかった。「ピンチのあとにチャンスあり」とばかりにジョコビッチは次のゲームをブレークし、熱戦に終止符を打った。

 試合が終了した時、時計の針はすでに深夜0時半をまわっていた。前日に準決勝を終えているナダルとの決勝は、約43時間後。果たしてジョコビッチはこの日程的なハンデを克服し、全豪2連覇を達成することはできるのか。最後まで目が離せない。

<了>

文・山口奈緒美(やまぐち・なおみ)

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