これまでの常識を打ち破り、30歳を超えてなお進化を続ける女子スピードスケート界の顔。高校時代までは無名の存在だったが、名門・富士急に入社し、当時日本のエースだった橋本聖子さん(現参院議員)ら、一流選手たちと練習を行うことで、秘められた才能が徐々に花開いていった。五輪初出場となった1994年のリメハンメル大会では、500mで14位と平凡な成績に終わるが、2年後のワールドカップ(W杯)で初優勝を飾り、世界のトップ選手の仲間入りを果す。そして、長野五輪では500mで3位に入り、女子短距離初のメダリストとなる。1000mでも7位入賞を果たし、愛くるしい笑顔は「朋美スマイル」と呼ばれ、お茶の間の人気者となった。 2000年、椎間板ヘルニアの手術を行った影響から低迷が続き、02年のソルトレークシティー五輪直前にはW杯の代表からも外れた。だが、ここから復活し、五輪出場権を得ると、本大会では日本記録を更新しての6位入賞と、大舞台での強さを見せた。トリノを前に34歳となった岡崎だが、05年1月にはW杯カルガリー大会500mで5年ぶりの優勝を日本新で飾るなど衰えを知らない。長野当時の体力はないが、若手にはない巧みな技術と、豊富な知識から得たここ一番での勝負強さで、再び五輪での「朋美スマイル」を期待したい。