心象風景を描く。漫画家 大島司氏
バレーボール漫画 『アタック!!』(週刊コミックバンチ/新潮社)
(c)大島司2007/週刊コミックバンチ
<あらすじ>
加藤晴鷹は驚異的な身体能力とセンスを誇る高校1年生。多くの部活から勧誘されるちょっとした有名人だ。
そんな加藤だったが、恋心を抱いた小林舞子に振り回されたあげくバレーボール部に入部することに。マネージャーの舞子はチームを強くするためにスーパーエースになれる存在を探していた。
加藤のスーパーエースになるための長い道のりが始まった。同級生の天才セッター、金子裕太との勝負、キャプテンである小林賢吾との出会い。そして大学生との練習試合で“スーパーエース”の称号の重さに打ちのめされた加藤は本気でバレーボールに打ち込むことを誓う。
コンビネーションの確立、ライバルとのポジション争い。いよいよ動き始めたチームが目指すのはインターハイ出場だ。それぞれが強い決意と思いを胸に、加藤と掛川高校バレーボール部の戦いが始まった。
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バックナンバー
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スポーツ漫画企画について
現在、客観的事実としてのスポーツを伝える手段は大きく分けて2つある。テレビやインターネットに代表される映像メディアと、新聞や雑誌などの活字メディアである。
しかし、客観的事実の裏側にある「スポーツの魅力を伝える」ということを考えたとき、忘れてはならならないメディアがもう1つある。それが、スポーツ漫画だ。社会現象を生んだ『キャプテン翼』(高橋陽一/集英社)『スラムダンク』(井上雄彦/集英社)などに代表されるように、スポーツ漫画が持つ影響力はときにテレビや新聞、雑誌をはるかに上回る。
こうした事実を踏まえ、本企画では『スポーツ漫画が伝えるスポーツ』にスポットを当てる。
現在、スポーツ漫画は活況と言える。他メディアが取り上げないマイナースポーツをテーマにしながら人気を博し、アニメ化されている漫画があることもそれを示している。
なぜスポーツ漫画なのか? 書籍や雑誌が苦戦する中、同じ紙媒体としてスポーツ漫画がこれほどまでに注目されているのはなぜなのか。そこにあるのは、ビジュアルの有無という違いだけではない。フィクションとはいえ、スポーツを通してより人間の本質を描いているからこそ、多くの人が作品に魅了されるのだろう。
もはやスポーツ漫画は単なるエンターテインメントではない。本企画では、スポーツ文化形成の一翼を担う第3のメディアとして、作品が伝えるスポーツの魅力と可能性を描き出しながら、漫画家や原作者へのインタビューを通して、その原点にあるスポーツへの思いと情熱に迫る。(ライター五味幹男)
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