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五輪の歴史 History of the Olympic Games
1952年 ヘルシンキ大会
ヘルシンキ大会
 フィンランドの首都で行われたこの大会には、69の国と地域から4955人が参加、ソビエト連邦や中国が五輪に初登場し、前回大会に招待されなかった日本も16年振りに参加した。

開会式では、地元フィンランドの伝説のランナー、パーボ・ヌルミが聖火を手にスタジアムを走り、バトンタッチされたもう一人の国民的英雄、ハンネス・コーレマイネンが聖火台に点火した。この大会で最も話題になる活躍をしたのは、チェコスロバキアのエミール・ザトペック。5000メートル、1万メートルとマラソンの長距離3冠は前人未踏の歴史に残る偉業として記憶されている。

初参加のソ連は、専用の宿舎(選手村)を要求するなど自国の選手と他国の選手の交流を制限しながらも、いきなり米国の40個に次ぐ22個の金メダルを獲得、スポーツ大国として強烈な存在感を示すデビューであった。五輪復帰を果たした日本は、レスリング・フリースタイルの石井庄八が日本レスリング界初となる金メダル。水泳では3種目で銀メダルを獲得したが、体調が万全でなかった古橋広之進も金メダルは獲得できなかった。


ヘルシンキ大会
【EPISODE エピソード】
ヘルシンキ大会

心臓にナイフを刺して走る男

 「人間機関車」の異名を持つチェコスロバキアのエミール・ザトペックは5000メートル、1万メートル、マラソンの3種目に優勝する超人ぶりを発揮した。あまりにも苦しげな表情で走ることから「心臓にナイフを刺して走る男」とも形容され、マラソンの優勝記録は2時間23分3秒2と当時としては驚異的。長距離にスピードを持ち込んだ先駆者でもあった。彼が5000メートルで優勝した約一時間後に、なんと彼の妻、ダナ・ザトペコワがやり投げで優勝。夫婦にとって、この日は記念の日であり、ヘルシンキ大会は"最高の五輪"だったであろう。


日本の古橋、悔やみきれない前大会の不出場

 前大会に出場できなかった為、今大会での活躍が期待されていた水泳の古橋広之進と橋爪四郎。橋爪は1500メートル自由形で2位になったが、古橋は400メートル自由形で8位。古橋は南米遠征で赤痢にかかり、本調子でないままの結果だった。リレーを含めて33回も世界記録を更新してきた古橋だが、無念にも五輪には縁がなかった。実況中継をしていたNHKアナウンサーは「日本の皆様、古橋を責めないでください」と涙声で訴え、その放送を聞きながら、同じ思いになった日本人も多かったと言われる。



■メダル獲得ランキング
順位 国名 合計
1 アメリカ 40 19 17 76
2 ソ連 22 30 19 71
3 ハンガリー 16 10 16 42
4 スウェーデン 12 13 10 35
5 イタリア 8 9 4 21
6 チェコスロバキア 7 3 3 13
7 フランス 6 6 6 18
8 フィンランド 6 3 13 22
9 オーストラリア 6 2 3 11
10 ノルウェー 3 2 0 5


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