コラム
イングランド戦後 オシム会見概要
国際親善試合
■日本人のいいところが出た試合だった
非常にポジティブな内容だった。70分くらいまでは、どちらが日本でどちらがイングランドか分からないくらいだった。フィジカルが落ちてからは、コレクティブ(組織的)なプレーができなくなってしまった。この場合、ゲームコントロールが鍵となるだろう。それから、(勝つという)意思も大事だ。
(ポジティブな面は)まず、阿部が良かった。これまで(千葉時代は)厳しく指導してきたが、今日は褒めてやろう。長谷部ともうまく連係をしていた。自信を持ってほしい。長友と今野も、サイドからの崩しという意味で、よく走った。岡崎と大久保も、テリーやファーディナンドをリスペクトしすぎず、いいプレーをしていた。川島については、新しいGKが見つかったという意味で、日本にとって大きな収穫だったと思う。今日の試合は日本人のいいところが出た試合だった。もっとも、本番では自然とテンションが上がる。その状況を理解して、不用意な行動は慎むべきだろう。
今日の試合は「ビキニマッチ」だ。つまりお互い、ほとんど隠すところはなかったということだ。日本は本大会に向けて、何ができて何ができなかったかを考えて、この試合を生かしてほしい。全体的にコレクティブな試合だったが、そうでない選手もいた。70分までコントロールできたのに、そこからフィジカル面で個人プレーに走ったり、派手なクリアをする選手もいた。それから高さと強さを持ったFWがいないのは、少し残念だ。そういう選手がいないので、(前線に)ボールの収まりどころがない。
(ゲームプランについて)セーブすべきところでできていない部分があった。90分、あるいは120分戦い続けるために、メンタル面を含めてゲームコントロールする必要がある。それが最後まで持たなかったのは課題だろう。
それでも今日はポジティブな試合だった。70分まではイングランドを振り回していたし、上回る部分もあった。それだけに、残り20分もたなかったのが残念。それでも、ジェラードやランパードが同じ人間だと分かっただろう。長友もウォルコットに対してよく競り合っていた。
(韓国戦のように)悪い試合の後には、いいリアクションがあるものだ。自分たちが悪いと気づいていれば、いいリアクションができるものだ。その意味で、チームはノーマルな状態に戻ったのだと思う。あとはもう少し勇気がほしかった。それと、最後まで耐え抜く意志だ。
<了>










