スペイン、ルーマニアに敗れる=国際親善試合
スペイン代表は15日、ルーマニア代表をカディスに迎えて今年最後となる親善試合を行い、0−1で敗れた。
この日、スペイン代表のアラゴネス監督は、攻撃的ポジションにビジャ、モリエンテス、アングロ、シルバのバレンシア勢を先発させ、彼らがクラブで培っている連係プレーをそのまま生かす作戦に出た。
この作戦は的中し、FWのモリエンテスとビジャ、サイドハーフのシルバとアングロは縦横に交差する動きを行い、ルーマニア陣内に次々とスペースを作り出した。これによってMFセスクとシャビ・アロンソの正確で早いパスの威力が引き出され、アンヘルとアントニオ・ロペスの両サイドバックが攻撃参加するスペースが生まれた。リズム良くボールを回し、完全に試合の主導権を握ったスペイン。前半のほとんどの時間帯は、スペインがルーマニア陣内でプレーすることとなった。
これに対してルーマニアは自陣にくぎ付けにされたものの、丁寧なプレーで決定的なミスを犯すことなく、前半は0−0で終了した。
後半に入ってスペインはセスクとシャビ・アロンソに代えて、オウビーニャとセナを投入した。しかし、この交代は前半に展開された攻撃のリズムを断ち切ることになってしまった。加えて、バレンシア勢の4人にも疲れが見え始めたことで、ボールがスペインの前線に収まる機会が減り、ルーマニアが徐々に試合を挽回(ばんかい)し始めることとなった。
そんな中迎えた後半13分、最終ラインを押し上げて攻勢に出ようとした矢先にスペインを思わぬ落とし穴が待っていた。ファニートのパスを奪ったルーマニアFWマリカがペナルティーエリア内へとドリブルで突入し、そのままゴールをたたき込んだのだ。悪いリズムを変えようとした矢先での失点はスペインを混乱させ、逆にルーマニアを元気付けることとなった。
その後はスペインが高い個人技を生かしてルーマニア陣内へとボールを運ぶものの、決定的な場面を作り出すための連係プレーは見られず。試合は1−0でアウエーのルーマニアが勝利することとなった。
試合後、この日代表デビューを果たしたセビージャのベテランDFハビ・ナバーロは「前半の流れを後半に入っても続けることができなかった。前線と中盤、そして最終ラインをつなぐプレーがうまくいかなくなってしまった。それに加えて、ルーマニアは厳しいプレスをかけてきたので、複雑な展開になってしまった」と語り、後半に自分たちが流れを悪くしてしまったことを悔やんだ。
これで2006年最後の試合を戦い終えたスペイン代表。ドイツワールドカップやユーロ(欧州選手権)2008予選など厳しい戦いを行ってきた代表も、来年の2月まではひとまずの休息となる。今年最後の試合を勝利で飾れなかったことで、これまでのアラゴネス監督の解任報道も再燃すると見られ、来年最初の代表戦も大きな注目を集めることになることが予想される。
-Toru Nakajima from Spain-
サッカー
[ スポーツナビ 11月16日 12:29 ]
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