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開催国ドイツ、最後のテストマッチを快勝で終える

試合後、ドイツ代表に拍手を送る地元サポーター。いよいよ1週間後にワールドカップが開幕する【 Photo by 宇都宮徹壱】

 ドイツ代表は2日、メンヘングラッドバッハにてコロンビア代表と親善試合を行い、3−0で快勝。まさかのドローに終わった日本戦での不安を払しょくするとともに、1週間後に迫ったワールドカップ(W杯)開幕戦に弾みをつけた。

 本大会に向けた最後のテストマッチは、国旗もユニホームもエクアドルとまったく同じ配色のコロンビアが相手。日本に引き分けて意気消沈気味の代表を盛り上げようと、会場のボルシアパルクは5万3000人収容のスタンドがすべて埋まった。
 ドイツは先の日本戦のスタメンのうち、右にフリードリヒ、左にラームと、両サイドバックを入れ替えてきた。そして前回、右サイドバックに起用されたシュナイダーを、本来のポジションである右MFに上げることで、攻撃のオプションを増やした。

 ドイツは前半21分、ペナルティーエリア付近でFKのチャンスを得て、シュバインシュタイガーのキックに、バラックがドンピシャでヘディングシュートを決め、早々に先制点を挙げる。シュバインシュタイガーは37分にも、およそ30メートルの距離から豪快なFKで直接ネットを揺らし、早くも楽勝ムードが生まれる。左のシュバインシュタイガー、そして右のシュナイダーが繰り出すFKは、ドイツと対戦するチームにとっては最大の脅威となるだろう。

 もっとも、セットプレー以外の展開では、歯がゆいばかりにシュートミスを繰り返すのは、何ともいただけない。42分、FWのポドルスキーがスピードで相手DFを振り切り、左サイドから決定的なクロスを供給するも、パートナーのクローゼはこれを決めきれず。その3分後、またも左サイドから、今度はレームがチャンスを作ってポドルスキーにラストパスを送るも、シュートはポストをわずかに外れた。後半10分にも、相手陣内でのスローインから、シュバインシュタイガーがクローゼとのワンツーをはさんでバラックに折り返すも、バラックのシュートはDFにはね返されてしまう。頼みの綱の攻撃陣が、肝心な場面で決めきれず、中空を仰ぐシーンばかりが目に付いた。

 クリンスマン監督は、後半をテストの場と割り切ったようで、スタメンを大幅に入れ替える余裕ぶり。対するコロンビアは半ば観光モードだったのか、後半はややダレ気味の展開となる。それでもドイツは後半24分、CKのチャンスから相手DFのクリアボールを拾って、最後は途中交代のボロブスキーがボレーシュートをたたき込んで3−0。これがファイナルスコアとなった。

 試合後、スタンドの大歓声を受けて、ドイツ代表の選手たちが「本大会でも応援よろしく」とばかりに四方のサポーターに笑顔で手を振る光景が見られた。一方、スタジアムを後にするサポーターの表情を観察してみると、焦燥感に包まれていた日本戦の時とは大きく異なり、まるで憑(つ)き物が取れたかのような、何とも晴れやかなものになっていた。あえて言葉にするなら「やってやろうじゃないの、W杯」といった感じだろうか。投宿先のデュッセルドルフ中央駅に降りると、今日の勝利の余韻をかみしめるかのように「ドイッチェラント! ドイッチェラント!」の掛け声があちこちで響き渡っていた。
 開幕まであと1週間。淡々とした日常から祭典モードに切り替わる瞬間というものを、ここデュッセルドルフで確かに感じた。

-Tetsuichi Utsunomiya from Germany-

サッカー

[ スポーツナビ 6月3日 12:52 ]

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