■ブラジルと決勝トーナメントの途中で当たるよりはいい
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2006年W杯の1次リーグで、母国ブラジルと対戦することが決まったジーコ監督【 スポーツナビ 】
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――対戦チームが決まったことについて
まず、われわれ以外のグループでは、アルゼンチンのいるC組が非常に拮抗(きっこう)している。いま非常に乗っているアルゼンチン、そしてオランダ、アフリカで最強と思われるコートジボワール。結局、そこにセルビア・モンテネグロが入ったが、あそこに日本が入ったら……というのはあった。あとは、力が拮抗した中でいかに自分たちのやるべきことをしっかりやって、結果をひとつひとつ出すと。どこと当たろうと、ワールドカップで何かをしてやろうということを目指しているチームならば、しっかり結果を出していかなければならないし、その意味でも気持ちをしっかり切り替えて、最良の結果を出せるようにいい準備をしていきたい。
――母国・ブラジルと同組になった感想は?
明日からは、まずは(初戦の)オーストラリアに集中するということで、これは自分のやり方なのだが、それが終わってから次の試合を考える。ブラジルについてはコンフェデレーションズカップでも対戦しているが、(自分にとっては)何十年も守ってきた国であり、故郷のために戦ってきた。ただ状況として考えるなら、決勝トーナメントで当たって、どちらかが勝つ、負けるというよりも、1次リーグで対戦して、ブラジルも日本も素晴らしい成績で両者ともに突破できるのが一番素晴らしい。その意味で、途中(決勝トーナメント)で当たるよりはいい、という気持ちはしないでもない。この前のコンフェデのような素晴らしいサッカーをもう一度再現してほしいとも思うし、とにかく目の前の相手に全力で当たっていくのみ、というふうに考えている。
――オーストラリアは欧州組が多く、なかなかチームとしてまとまれないという話を聞くが、それは日本にとって有利だと思うか?
こういう状況だからウチが有利、向こうが有利、ということは、特にワールドカップではあり得ないと思う。自分が(オーストラリアについて)評価するのは、ヒディンク監督が就任して、プレーオフのウルグアイ戦では確実に戦い方が変わっている。そして、その試合を制して本大会出場を決めたということで、チームも非常に勢いづいているということは確実に言えると思う。強い指導力、そして今までの勢い、これらを生かしているという意味で、強敵であると思っている。この次のワールドカップ(予選)からは、オーストラリアはアジアにも入ってくるし、今回のアジアカップでも対戦が見込まれる。あるいは(今年の)コンフェデでの勢いを考えると、簡単に勝てるようなチームではないと思うので、逆に気持ちが引き締まった形で(試合に)臨めると思う。
■オーストラリア戦の結果が非常に重要
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大切なのは「自分たちの力を信じるということ」と、ジーコ監督は強調する【 スポーツナビ 】
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――日本の組が決まったとき、笑顔だか苦笑いだかをしていたが、その真意は?
自分は苦笑いはしない。にやりとするのは、うれしいときだけだ。こうした監督業をしていて面白く感じるのは、自分が何十年も(代表を)やってきた祖国と戦わなければならない――まあ頭では分かっているんだが、昔は想像できなかったような体験をしているということ。実は今日、(ブラジル代表監督の)パレイラと、それからザガロと一緒に朝食をとっていて、そのときに「同じ組にならなければいいね」と言った途端に、こういう組み合わせになったものだから、ついにっこりしてしまった。もちろんお互いプロだから、国のために全力で戦うということで、自分としても納得している。
――クロアチアについての印象、そしてオーストラリア、クロアチア、ブラジルという順番で対戦することについて
クロアチアについては、強いしうまいし高いということで、一昔前の旧ユーゴスラビア時代の印象が強い。それが国が分かれてクロアチアという国になって、今回の予選も非常にいい成績だったし、リスタートからの高さでも力を発揮していたと思う。ただ足元のうまさという意味では、(やっている)サッカーが違ってきているのかなと。昔と比べて今は弱くなった、という意味では決してなくて、多少やっているサッカーが変わってきている印象はある。あれだけの予選の戦いぶりを見せているのだから、しっかり戦っていかなければならないと思う。
それから試合の順番については、自分はあまりこだわりはない。どちらかというとワールドカップでは、まず(初戦の)オーストラリアとしっかり戦って勢いをつける方が、いきなりブラジルと当たるよりも多少は楽なように思う。で、3試合目にブラジルと当たるわけだが、ブラジルは(初戦で)クロアチアと当たるわけで、そこでブラジルが勝った場合、クロアチアの精神状態を考えると、やはりオーストラリア戦の結果が非常に重要になってくる。逆にブラジルに関しては、2試合を終えた上での判断というか、次の段階に進むための準備、という形で迎えられたらと思う。
――今、ここに選手がいたなら、監督は何を話すか?
去年から何度も繰り返してきたことだが、「自分を信じろ」ということだ。こうして組み合わせが決まった中で、あとはしっかりと自分たちの力を最大限に、悔いの残らないように一戦、一戦を戦っていかなければならないということ。その中で確実にいい結果を残していくためには、やはり自信を持たなければならない。
皆さんもお気付きだろうが、今までと違って、どのチームも日本をかなり警戒するようになってきている。それくらいのレベルに(日本は)来ている。そうした中で結果を求められているわけで、やるべき準備はしているのだから、あとは精神的な部分、自分たちの力を信じるということ、これを強調してきたい。自分たちで信じられなかったら、誰が信じてくれるんだ、ということ。その部分を強調していきたい。
<了>
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