コラム
西部謙司
スポーツナビ

ジキルとハイドの前後半=「犬の生活」 (1/2)
J1第2節 柏 1−1 千葉

2009年3月16日(月)
ジェフいぬち
ジェフいぬち【画:西部謙司】

 とりあえず勝ち点1です。前半は全くダメ、後半はずいぶん良くなっていました。正直、まだまだですね。もう少し時間がかかりそうです。
 昇格組のモンテディオ山形とサンフレッチェ広島は、かなりやりそうですし、アルビレックス新潟が素晴らしい出足。シーズンは始まったばかりですが、千葉も置いて行かれないように頑張らないとね。

■守備と攻撃、2つの問題点

 日立台は黄色一色。柏サポーターの「柏バカ一代」が響き、「ちばぎんカップ」の余韻(3−1で柏が勝利)もさめやらぬままにキックオフ。柏はほぼベストメンバー、千葉はボランチに中後雅喜が入り、MF右に谷澤達也、左にアレックス、あとは開幕と同じである。
 前半は柏が優勢、千葉はほとんどチャンスも作れないまま1点を献上した。26分、左サイドのフランサから絶妙のサイドチェンジ、フリーの村上祐介のクロスを李忠成がヘディングで決める。

 この失点まで、千葉は開幕戦と同じくゾーンを埋めてしっかり守れていた。ただし、せっかく奪ったボールをすぐに取られてしまうので、ゾーンを押し上げるヒマもない。この場面でも、坂本將貴がいったんマイボールにしながら相手にパスしてしまったのが、失点のきっかけになっていた。ゾーンを埋めて守っている段階では、フランサが下がって受ける形以外はうまく守れていた。開幕戦のガンバ大阪と違って、この日の相手の中で、千葉の3ラインの間にポジションを取り、足下で受けようとする選手はフランサのみ。だから、その点で千葉の守りに混乱はなかった。しかし、自陣からのパスを簡単に相手に渡してしまうので、ゾーンを下げられてしまう(風とスリッピーなピッチコンディションの影響もあったと思うが)。

 攻撃は、守備以上に問題があった。いい形で奪って、さあカウンターという時にサポートが遅い。千葉にとって、中盤で奪って一気に速攻という形は、現在の生命線である。にもかかわらず、守から攻への切り替え(トランジション)があまりにも遅く、かつ消極的だった。前半は抑え気味だったのかもしれないが、行けるときに行かなくては攻撃にならない。43分、右サイドでキープした谷澤を坂本が追い越し、坂本のクロスを深井正樹がシュートしたのが唯一のいい形だった。

 <続く>


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