◆監督会見
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ザッケローニ監督「初のイタリア人監督というのは大きなチャレンジ」 (1/3)
日本代表新監督就任会見

2010年8月31日(火)
ザッケローニ監督(中央)はシステムにこだわらないことを明言した
ザッケローニ監督(中央)はシステムにこだわらないことを明言した【スポーツナビ】

登壇者:
原博実(日本サッカー協会技術委員長)
大仁邦彌(日本サッカー協会副会長)
アルベルト・ザッケローニ(日本代表監督)

■ザッケローニ「次のチャレンジは代表チームしかなかった」

大仁 日本代表の新しい監督については、全国のサポーターやファンの皆様、またJリーグやサッカー関係の皆様、そしてスポンサーやメディアの皆様に、大変ご心配をおかけしましたが、昨日ようやく合意に至りました。今日ここにご出席いただいているアルベルト・ザッケローニさんに代表監督をお願いすることになりました。これまでのザッケローニさんの素晴らしい実績、経験が新しい日本代表、そして日本サッカーをさらに強化、レベルアップしてくれるものと確信しています。本日、海外出張中の小倉会長からも素晴らしい指導者に大いに期待しているというメッセージが届いています。

 大仁副会長からもありましたように、昨日、正式に合意契約ができました。本当に日本に合う、これからの日本のレベルをさらに上げてくれる指導者ということで、ヨーロッパや南米に渡って実際に会って話をして、人となり、日本が置かれている現状であったり、どういうサッカーをしたいのか、そういうことも含めてじっくりと時間をかけて本当に日本を託せる人、そういう人と契約したいという思いでやってきました。その中で、われわれ日本サッカー協会は、彼が日本サッカーの現在の状態をさらに引き上げてくれることは間違いないと信じています。契約ができて、これから自分としては彼を全面的にバックアップして、彼がやりやすい環境を整えていきたいと思っています。

ザッケローニ みなさん、ボンジョルノ(イタリア語でこんにちは)。今日、東京で、大仁さん、原さんの近くにいられることをうれしく思います。日本サッカー協会から話が来たとき、熱意を持って、このチャレンジにのっていきたいという気持ちだった。わたしはイタリアで長くセリエAの下のチームからトップのチームまで率いてきた。そしてサッカーにおけるチャレンジをしたいと思ったときにこのチャンスがきたことを非常にうれしく思う。
 これからが本当に大変で、注目もあるので、皆さんのサポートが必要。サッカー協会、Jリーグ関係者、ファンの皆さんのサポートをよろしくお願いします。

――日本代表監督に就任し、その席にいる率直な気持ちをあらためて教えてほしい

ザッケローニ 先ほど言ったように、このチャレンジに力を入れていきたい。非常にうれしく思っている。いままではクラブチームしか率いていないが、(その中には)トップチームもあるから、うまくサッカー協会のサポートを得つつ、いい指導をしてきたい。

――キャリアの中では初めてナショナルチームを率いることになるが、ナショナルチームを率いようと思ったきっかけは?

ザッケローニ クラブの監督を25年以上やって、セリエAでも優勝した。今でもセリエAが一番難しいリーグだと思う。そのセリエAで長く監督をやって優勝もして、大きな次のチャレンジは代表チームしかなかった。いろいろな話があったが、日本代表と同じように、まだ伸びていく、強くなりたいという気持ちがあった。この15年という短い期間で日本のサッカーはものすごく伸びたと思う。ただ、これからもまだたくさんの仕事があるので、一緒にやっていきたいと思う。

■原「1年1年、しっかりと見直しながらやっていく」

――原委員長、ザッケローニ監督の何が日本に合うと判断したのか?

 日本の説明をする中で、ワールドカップ(W杯)の本大会を彼も見てくれていて、組織的な守備のところでは日本はだいぶできていると。その組織的な守備をさらにもうワンランク、相手コートに近づけたところで、攻撃をいかに仕掛けていって点を取るか。そういったときに彼の経験、あるいは組織力、プラス、グラウンドを広く使った大胆なサッカーを取り入れてくれれば、日本のレベルがもうひとつ上にいけるんじゃないかと思ったということ。それと、彼といろいろと話してみて、本当にまじめで誠実に仕事をしてくれる。いろいろと話し合っても、やりやすいと思いました。彼も日本人をリスペクトしてくれていますし、アジアの予選の難しさとかいろいろなことを説明しても、しっかりとそれを理解してくれている。そういうことも含めて彼が一番、いまの日本の代表監督にふさわしいと思いました。

――ザッケローニ監督との契約の内容はどうなっているか?

 当然、次のブラジル大会を目指してということですが、契約に関しては、細かいことも含めて公表はできないです。1年1年、しっかりと見直しながらやっていくということになっていますが、契約の細かいこと、(年俸が)いくらとかは公表できないです。

――ザッケローニ監督へのノルマ、目標は?

 ノルマというよりもまずは、すぐアジアカップが1月にあります。来年の7月にコパ・アメリカ(南米選手権)がある。そういう戦いをしながら、日本人選手を把握して、(W杯)ブラジル大会に向けてレベルアップをしてもらって、そのあと始まるW杯予選をしっかりと戦って、まず予選突破。そして本大会でさらにいい成績を挙げるというふうにしてほしいと話しています。

――W杯を見て、日本のサッカーに対するイメージは?

ザッケローニ 今回のW杯で、今の日本サッカーのレベルが非常に安定していて、もうインターナショナルの舞台で日本のサッカーは通用すると思った。もちろん、まだ良くなることができる。(前監督の)岡田さんにもすごくありがたいという気持ちがある。彼がやってくれたいい仕事のおかげで、いいバックボーンがあり、いいスタートが切れるんじゃないかと思っている。

 <続く>


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