◆監督会見
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日本代表メンバー発表 岡田監督会見 (1/2)
キリンカップ2009、W杯・アジア最終予選

2009年5月21日(木)
日本代表メンバー発表会見に臨んだ岡田監督(右)
日本代表メンバー発表会見に臨んだ岡田監督(右)【スポーツナビ】

登壇者:
原博実(日本サッカー協会技術委員長)
岡田武史(日本代表監督)

<キリンカップ2009、W杯・アジア最終予選 招集メンバー>

GK:楢崎正剛(名古屋)、都築龍太(浦和)、川島永嗣(川崎)

DF:中澤佑二(横浜FM)、山口智(G大阪)、田中マルクス闘莉王(浦和)、駒野友一(磐田)、今野泰幸(FC東京)、長友佑都(FC東京)、槙野智章(広島)、内田篤人(鹿島)

MF:中村俊輔(セルティック/スコットランド)、橋本英郎(G大阪)、遠藤保仁(G大阪)、中村憲剛(川崎)、松井大輔(サンテティエンヌ/フランス)、阿部勇樹(浦和)、長谷部誠(ボルフスブルク/ドイツ)、本田圭佑(VVV/オランダ)、香川真司(C大阪)、山田直輝(浦和)

FW:玉田圭司(名古屋)、大久保嘉人(ボルフスブルク/ドイツ)、矢野貴章(新潟)、岡崎慎司(清水)、興梠慎三(鹿島)

■5試合を通して戦うメンバーとして26名を選んだ

 1978年から始まったキリンカップ、当初はジャパンカップといいましたが、今年で30年になります。わたしや隣にいる岡田監督も何度か出場しましたけれど、当時はワールドカップ(W杯)に出るのが夢のような話であった時代の中、キリンさんには本当に長い間サポートしていただきました。お陰で日本代表が何度かW杯に出場できるようになったことは本当にありがたく、心から感謝しております。

 今年のキリンカップは、強豪のチリとベルギーが来ます。その2試合のあとに、われわれにとって本当に大事なアジアの(W杯)最終予選が待っています。ここに向けて、全員で力を合わせて、いい結果にしたい2試合でありますし、皆さんの温かい声援をお願いします。いろんな状況ではありますが、ぜひ会場に来ていただき、また会場に来られない方は、テレビの前で応援していただきたいと思います。

岡田 今回、技術委員長からありましたように、キリンカップ2試合、W杯予選3試合、トータル5試合を通して戦うメンバーとして26名を選びました。このメンバーに関しては、現状、Jリーグなどを含めて、まあJリーグでは日によって出来、不出来もありますが、ある程度われわれが力をつかんでいる選手、それとともに、新たな刺激を与えてくれる選手、両方を考えてバランスのよい選定をしたつもりです。ともかく、まずはウズベキスタン、カタール、オーストラリアとのW杯予選に勝つために、このメンバーを選びました。26名という数は少し多いと感じられる方もいるかもしれませんが、これに関してはわれわれは5試合をこのメンバーで戦っていく、それとともに、その間にいろんな経験やコミュニケーションをとってもらいたい、という思いも込めて26名を選んでいます。

――3週間にわたる招集になるが、この間にどうやって選手をリフレッシュさせるのか。それから、ウズベキスタン戦以降が消化試合になってしまった場合、どうやって選手のモチベーションを維持させるのか?

岡田 正直、ちょっとタイトなスケジュールになってしまうので、キリンカップに関しては、ウズベキスタン戦でベストのコンディションに持っていけるように考えた上での戦い方になると思います。そういう意味でスタメン、途中で出るメンバーの(出場)時間(を考慮し)、それから第1戦の翌日は完全フリーにします。第2戦の翌日もフリーにして、そしてウズベキスタン戦に集中していけるようにします。ウズベキスタン、カタールとやったあとに、またフリーの時間を与えようかと思っています。ここは本当に最終予選の大事なところだと選手も分かっていますので、リフレッシュはそれほど必要ないと思いますけど、このところゴールデンウイークを含めて連戦していますので、ちょっと気をつけていきたいと思います。

 もし早めに出場権が取れたら――これに関しては、あまり心配しておりません。われわれの目標というのは出場権を取ることではなくて、あくまでW杯ベスト4を目指して本気でチャレンジしていくということですので、出場権を取ったことでモチベーションが落ちるようでは話にならないと思っています。

■山田はみんなにスイッチを入れるプレーヤー

――山口、槙野、山田の3選手を選んだ理由は?

岡田 山口に関しては、当初は寺田(周平=川崎)を考えていたんですが、けがで無理だということで、ここはある意味バックアップになってくると。とすると、経験があって、チームにプラスのメンタリティー、そしていざというときにはボールをつないだり、ディフェンスを統括できるような選手、ということで山口を選びました。

 槙野に関しては、サンフレッチェでは3バックのストッパーなんですけど、4バックではほぼ左のサイドバック、この前のナビスコカップでは右になっていましたけど。彼に関しては非常に未知数ですが、攻守でポテンシャルを感じるところがあって、一度呼んでみたいと思っていました。

 それから山田。彼はまだ18歳ということで、ともかく目の前のことを必死でやっている状態だろうと。こういう時に代表に呼ぶのはどうだろうかと、非常に考えました。彼の性格とか、こういうことで勘違いしたり、または臆病になったりする選手ではないという情報を得ています。今、レッズにおいてもそうですが、田中達也のように、まず彼が動き出すことで次の選手が動き出す、みんなにスイッチを入れるようなプレーヤーということで、今回、達也がいない中、そういうスイッチを入れる選手――すぐに試合に出られるかどうかは別ですけど、呼んでみたいということで招集しました。

――次のウズベキスタンに勝利すれば4大会連続でW杯出場が決まるが、今の心境は?

岡田 客観的に見て、あと勝ち点3で(出場権が)取れると。あと一歩のところまで来たと思われるのは当然だと思います。ただ、わたしはたくさんの経験をしてきましたし、いろんなものも見てきました。勝負の世界で「もう大丈夫だ」と言われて、そこから覆ったことを何回も見てきました。その時、周りの人は何と言うかというと「まさかそんなことが起こるとは」――それで済みます。しかしわれわれは、それでは済みません。その意味でわれわれは、まだ何も手にしていない。(目標に)近づいたかもしれないけど、何も手にしていない。

 選手によく話すんですが、わたしの北海道での友人である解体屋の社長さんが話してくれたんですけど、100メートル以上の煙突を解体する前にてっぺんから(下を)見ると怖くて仕方がない。ところが20メートルから15メートルくらいまで下りてくると、もう飛び降りても大丈夫なように感じる。もちろん、飛び降りたら死んでしまうわけです。事故が起こるのは、ほとんどそこから下だと。結局、われわれは15メートルくらいのところまで来たのかもしれないけれど、今できることは一歩ずつ、はしごを使って下りていく以外にないんです。そういう意味でわたしは、次のウズベキスタン戦に勝つためにベストを尽くすと。ただそれに集中するだけ、という気持ちです。

 <続く>


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