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◆監督会見
インド戦前日 オシム監督会見(1/2)
AFCアジアカップ2007予選 第5戦
2006年10月11日
■重要なのはシステムではない、選手だ
インド戦を控え、前日会見に臨んだオシム監督【 スポーツナビ 】
(インド人記者と英語で質疑応答)
――あなたのストラテジー(戦略)は何か?
フットボールは美しいゲームだ。だからストラテジーというよりタクティクス(戦術)とすべきだろう。ストラテジーとは戦争用語であり、フットボールにはふさわしくない。もちろんわれわれには、いくつかのタクティクスがある。もちろん、インドにもあるだろう。日本にもインドにも、お互いに長所もあれば短所もある。われわれはできるだけ長所を出し、短所を出さないように心掛ける。ストラテジーというものは、ピッチコンディションやチーム状態といったものにも左右される。
――今日の(練習場の)ピッチコンディションはハッピーか?
決してハッピーではないが、それに適応しなければならない。われわれにはほかのグラウンドを選択する余地はない。これは日本だけの問題ではなく、両者にかかわる問題だ。どんなチームがプレーするときも同様だろう。私としてはインドのサッカー協会が、ピッチコンディションについて改善してくることを望みたい。サッカーにふさわしいコンディションをわれわれは望む。もしインドの皆さんがサッカーよりもクリケットを望むのなら、われわれはクリケットの競技場でプレーするのかもしれない。もちろん私としてはクリケットではなく、サッカーをしに来たのだ。
インドの記者の皆さんは、イングランドのフットボールをテレビなどでご覧になっただろうか。イングランドや欧州のピッチ状態について、どう思われただろうか。サッカーをするための最高のコンディション。まずはピッチコンディションについて、あなた方の選手に質問して、それからわれわれに質問してほしい。きっと彼らも同じような思いだろう。明日のゲームで重要なのは、このピッチコンディション以上に、われわれが一晩でコンディションを改善することができないことだ。
――明日のフォーメーションは?
どういう意味か?
――4−4−2とか
あなたはわれわれが数字を固定化すべきと考えるのか? 最初から最後まで、4−4−2とか3−5−2とか?
――コンビネーションの問題もあるだろう?
われわれはゲームの中でフォーメーションを変化させる。3回、4回も。4−4−2だって? 3−5−2にも3−4−3にも3−6−1にも4−5−1にもなる。われわれの選手たちは、プレーしながら変化することを知っている。私が思うに、選手は自身の考えるようなフォーメーションを形作るだろう。重要なのはシステムではない、選手なのだ。われわれはシステムを固定することはない。しかしわれわれは変化する。私はあなたと違うことを考えている。ご満足いただけないようだが(会場、苦笑)。
■いかなる相手でもリスペクトすべき
(以下、日本人記者との質疑応答)
――ガーナ戦を踏まえて修正したと思うが、明日の試合で選手に何を期待するか?
ガーナ戦からあまり時間がなかったので、修正するには十分ではなかった。次の試合がまたガーナだったら、ある程度修正して戦えるのだが、違う相手だ。別のチームと戦うので単純ではない。つまり修正という言葉は適切ではない。変化させる、チェンジする。チームを変化させる、戦い方を変化させるということでトレーニングしてきた。(23人の)メンバーは同じだが、ゲームの進め方は違うものになるだろう。あるいは違う選手を使うかもしれない。ただしガーナ戦での試合内容はよかったので、よかった部分は変える必要はないと思う。もし、試合ごとに大きく変えなければならないとなると、何も前進しないだろう。
――日本はすでに予選を突破しているが、順位は確定していない。11月のサウジアラビア戦を前に、できるだけ多くの点を取るつもりなのか?
インド側が何点失点するのか、先に聞いたのだろうか? つまり学校の試験と違って、こちらが何点取れるのか目標を立てることはできない。サッカーの試合は相手がいるのであって、相手の出方というものが非常に重要になる。ここで日本の監督が「何点取るつもりだ」などといえば、逆にインドの選手たちがやる気を起こすことになるだろう。簡単な試合にはならないと思う。何が起こっても不思議でないのが現代サッカーだ。あらゆる状況に応じて、準備をする。それだけだ。
――相手が守備を固めてきた場合、何がポイントとなるか?
インドは監督が変わったので、2月の日本でのインド戦とは異なると思う。守備的に来るのか攻撃的に来るのか分からない。4−4−2で来ることは予想するが、そこからどう変わってくるのかが分からない。そのままのフォーメーションで来るのか、そうでないのか、そこが分からないので、こちらの戦い方をあらかじめ決めることはできない。選手間の決め事はあるが、柔軟に対応することが基本だ。相手の出方によって対応する。受け身という意味ではないが、変化してきた場合は(こちらも)変化する。だから日本側から「こう行く」とは決めていない。相手の裏をかくことは考えているが。気をつけなければならないのは、インドも成長しており、しかも今回はホームであること。だから楽勝と考えるべきではないし、それは失礼だろう。特に国際試合では、いかなる相手でもリスペクト(尊敬)すべきであり、それが負けない秘けつである。
<続く>
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