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◆監督会見
トリニダード・トバゴ戦前日 オシム監督会見(1/2)
KIRIN WORLD CHALLENGE キリンチャレンジカップ 2006
2006年08月08日
■新しい井戸を掘ったつもりはない
トリニダード・トバゴ戦を前に記者会見するサッカー日本代表のオシム監督=8日、千葉市内のホテル【 共同 】
――質疑応答から始めますか?(日本サッカー協会広報)
今日はコメントがあるので、この場にやって来た。明日の試合のこと以外に、何を話せと言うのだろうか。サッカーが話題だと聞いて、ここに来たのだ。(広報の)彼はマスコミ関係者のようだ(笑)。では、まだ私の考えを知らないマスコミ関係者の質問を受けましょう。
――青山(直晃)の追加招集で総勢19人となりました。新しいメンバーが中心となったわけですが、試合にあたっての準備と手ごたえは?
私のイメージでは19人ではなかったと思うが、19人だっただろうか?(「けが人を入れて19人です」という記者の答えに)彼らはプレーできますか? けがをしている人はプレーできない。フィールドプレーヤーは15人、GKは2人。今野は負傷していながらもチームには帯同しているが、それは彼のチーム(FC東京)が(韓国遠征で)日本にいなかったからだ。青山については、飛行機が無事に日本に到着することを祈っている。彼を入れても18人だ。青山は昨日の試合(U−21代表の対中国戦)に出ているし、すぐに使うわけにはいかない。
トレーニング期間が3日しかないことについては、特に申し上げることはない。「3日しかないですが」という質問をされれば、「そうなんです」と答えるしかない。質問の中に、すでに答えが含まれている状況だ。
――就任会見の時、「古い井戸に水は残っている」と言っていましたが、結果的には新しい井戸を数多く掘っています。その理由は?
考えは変わっていないし、新しい井戸を掘ったつもりもない。今回の選手はリーグ戦やほかの大会で試された人ばかりだ。招集できないのはA3に出ている選手、ヨーロッパにいる選手。松井(大輔)はヨーロッパにいる選手の中で唯一のレギュラーだが、(今回の)ワールドカップ(W杯)には呼ばれていなかった。彼を含めてチームを考えている。質問は何でしたっけ?(笑)
――就任会見のコメントでは、メンバーが(ジーコ監督のときと)大幅に変化しないというように理解していましたが
私が就任する前に日本代表が最後に行った試合、つまりW杯のブラジル戦と同じメンバーで戦えば、大きな変化ではないということだろうか? そうであれば私も楽だ。誤解されているようだが、私は井戸を掘らないとは言っていない。古い井戸ではない選手も試してみたいと、同じ日の会見で言ったことをお忘れではないか? 自分自身の発言に縛られるのは嫌いだ。だから、このようなメンバーになっているのだ。こうした話を通して、私は記者の皆さんといい関係を築いていると思っている。スタートとしてはまずまずではないだろうか?
■インテリジェンスを築いていけるかどうかが問題
――(トリニダード・トバゴ戦の)スタメンは考えていないと昨日話されていましたが、基本のシステムはどうなるのでしょうか
どういうシステムでプレーするかは、誰が出るかで決まる。なぜ、スタメンが誰かを聞かないのですか? それでは話が堂々巡りになってしまう。(「ではスタメンを教えてください」との問いに)まだ、私も分からない。一番大事なことだが、相手がどのような作戦で来るかによる。それに、あらかじめスタメンを発表するのは、相手に失礼に当たる。大体は決まっているが、相手へのリスペクトを示すためにも、(ここで)スタメンは発表しない。彼ら(トリニダード・トバゴ)は攻撃力に優れているから、こちらの守備をどうするかをまず考えている。あとは攻撃の選手に誰を選んで、いかに相手を困らせてやろうかということ。これで答えになっていますか?
――今後も、相手によってシステムが変わることが考えられますか?
システムそのものが変わるのかどうかより、チームとしてのインテリジェンス、賢い考えを築いていけるかどうかが問題だ。これができれば、相手に脅威を抱かせることができる。そういうことができるチームのインテリジェンスを作りたい。
付け加えになるが、日本がものすごく強いチームなら、ブラジル戦と同じメンバーとシステムで、トリニダード・トバゴ相手に横綱相撲ができるはずだ。しかし、(実際は)そうではない。それができれば世界チャンピオンになれる。真の世界チャンピオンならシステムなど変更せずに、自分たちのやりたいことをやればいい。
――チームのスタートとして、選手にまず何を教えたいですか?
私から日本に何かを与えようという気持ちはない。日本の方が、私より進歩しているのだから。
<続く>
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