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◆監督会見

日本代表オシム監督、U−21代表反町監督 就任会見(1/2)

2006年07月21日




川淵会長(中央)と握手をかわす、日本代表の新監督オシム氏(右)と、U−21代表監督に就任した反町氏(左) 川淵会長(中央)と握手をかわす、日本代表の新監督オシム氏(右)と、U−21代表監督に就任した反町氏(左)【 スポーツナビ 】
登壇者

川淵三郎(財団法人日本サッカー協会 会長)
イビチャ・オシム(日本代表チーム 監督)
反町康治(U−21日本代表チーム 監督)


■監督契約とは結婚のようなもの


川淵 イビチャ・オシム監督と、日本代表チーム監督の契約ができる日を迎えられたことを非常にうれしく思っています。その反面、ジェフ千葉の関係者、特にサポーターの皆さんには心配や、あるいは納得のいかない面もあるかと思いますけれども、オシム監督を日本代表チームに送り出して本当に良かったと思える日が早く来ることは間違いないと思っています。
 反町監督の契約を喜んでいないわけではないのですが(笑)、今日の主役はオシム監督ですから。反町監督の紹介は特にしなくても皆さんご存じでしょう。彼も素晴らしい五輪チームを作ってくれることは間違いないと思います。
 このコンビが4年間、日本のサッカー界を引っ張ってくれることを期待していますし、多くのファンも同じように考えていると思います。
 今日は、私が話すよりオシム監督が話した方が皆さんの聞きたいことだと思うので、これくらいにしておきます。本当にありがとうございました。

オシム 日本サッカー協会に選んでいただいてうれしく、そして光栄に思っています。監督契約はある意味で結婚です。婚姻を結ぶと最初はうまくいきますが、その後がどうなるか分かりません。
 結婚では、たいへん多くの方の力が必要で、私と川淵キャプテンと反町さんの3人だけでやっているわけではない。そういう意味で、ここ(記者会見)に来た方々の助けも必要になってくる。
 代表を車に例えてみると、全員が車を後押ししなければならないと思う。今の日本の状況を見ると、一時的に車が止まっている気がする。だから、全員で押さなければならない。
 奇妙に聞こえるかもしれないが、私は最初に日本代表チームを“日本化”させることを試みる。組織的で具体的なよりよい方法で、日本選手が本来持っている力を最大限に引き出すことが必要だ。
 これは、初心に帰って、日本らしいサッカーをしようということ。

反町 オシムさん同様、こうして選ばれたことを光栄に思うのと同時に、ここに集まったたくさんの方々の期待を感じていますし、責任の重さも感じています。
 若い世代が、これからの日本のサッカーを支えるという意味ではU−21の世代は非常に重要になってくると感じています。
 この仕事の大きなものとしては、やはり選手をセレクトするということがかなり重要になってくると感じています。なるべくいい素材を選んで、オシムさんのスパイスをかけながら、なるべくおいしい料理を作れるように、やっていければいいと感じています。

 今年度は早速8月の初めに合宿をして、U−21中国代表との試合があって、そこからアジア大会まで、広い視野を持って裾野を広げて、これから日本を背負っていくような選手をたくさん、育成というか、経験を通じての成長という形になると思いますが、その手助けをしたいと思います。


■日本はどうして多くを期待し過ぎたのか?


――川淵キャプテンとオシム監督に質問したいのですが、今回のチームの出発としてワールドカップ(W杯)での失望がありますが、問題点をどうとらえているのか、失った自信をどう取り戻していきたいと考えているのかお聞かせください

川淵 技術的なことに関しては、私は今後、あまりコメントをするつもりはありません。日本サッカー協会の技術委員会が8月中に、取り組むべき問題を分析して、報告を受けて、私が再認識する形になります。敗戦に対する私なりの感想はありますが、ここで触れることはやめた方がいいと思っています。

オシム 川淵会長自身が触れないとおっしゃったので、私はどう触れたらいいのか。W杯の時に現場にいなかったので答えるのは難しいが、私は説明するよりもむしろ質問をしたい。ドイツでの失望というが、失望というのは、より多くのものを望み過ぎたからするものだ。そういった楽観的な見方はどんな根拠に基づいていたのか?
 理由として、ひとつはこちらが十分な情報を持っていなかったのではないか? ということが挙げられる。もうひとつは正しい情報を得ていたが、相手チームを見下してしまったのではないか? ということだ。
 日本が多くを期待し過ぎた原因は、どちらなのか?

 私のこのコメントに対して、がっかりした人もいるかもしれない。だが、物事は現実的に客観的に見て、未来のことについて話し合っていかなければならない。
 ただ、自分たちの能力以上のものを望むと、そこに待っているのは失望ということになる。

――代表選手の選考基準について、両監督の考えは何でしょうか

オシム 世界基準を持っている選手と日本の基準を持っている選手がいる。大事なことは基準を満たすという話よりも、現在のサッカー(のトレンド)を集中的に見ていくこと。ただし、他国のまねはすべきではないと思う。そして今後のこと、これから先のことを考える必要がある。

反町 選手を選ぶ基準ということでいえば、古い言葉になりますが「心技体」という言葉があります。この言葉の最初には「心」がきます。つまり、サッカーに対するハートの部分。この部分は非常に大切になってくる。その次には技術、体力というものがくる。サッカーの場合は、ゲームをするわけですから、さらに戦術的な要素もかなり含んでくると感じています。大まかにその4つが、選手を選考する際に大事になってくると思います。ただしゲームを見ただけでは分からない部分も、たくさんあるわけですよね。そうなると、(選手と)コミュニケーションを取ったり、チームの指導者や関係者と話をすることで、何らかのヒントが得ることができると思うので、これからはそうしたことが大事だと感じています。

<続く>

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