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◆監督会見

W杯登録メンバー発表  ジーコ監督会見(2/2)
2006FIFAワールドカップ・ドイツ大会

2006年05月15日



■久保のプレーは大好きだった


有力と見られていた久保が落選。ジーコ監督は「今の状態では彼の良さを生かし切れない」とその理由を語った 有力と見られていた久保が落選。ジーコ監督は「今の状態では彼の良さを生かし切れない」とその理由を語った【 スポーツナビ 】
――これまで出場機会を与えてきた久保を外したのは?

 本当に久保は素晴らしい選手。数年間ずっと興味を持って見てきたが、彼のプレーは大好きだった。ただ今のサッカーにおいて、彼の良さを生かすためには非常にコンディションが良くない。現時点までずっと見てきたが、これは彼のせいではないと思うが腰、ひざ、さらに足首といろいろな場所に問題を抱えていた。どうしても完ぺきなコンディションではないということで、最後まで考え抜いた結果、こういうこと(落選)になった。

 では、(骨折でリハビリ中の)柳沢はどうなんだ? と聞かれるかもしれない。自分は多くの選手を見ているが、骨折から復帰してきた選手は、リハビリの経過が良く、肉体的なものが整えば、ほとんど何の支障もなく動ける。これは自分の経験から考えても思う。柳沢は現在、普通にボールを使って何でもできる状態にある。玉田もそうだが、骨折から良い形でリハビリを繰り返していれば、あとは肉体的な問題に尽きる。彼らは本大会でプレーできるという確信を持った。

 自分自身の経験を踏まえても思うことだが、中途半端な形で(大会に)臨んでしまうことが、どれほどチームにとって影響を及ぼすか。気持ちの面は、どの選手も強い意志をもって臨んでくる。だがコンディション、肉体的なものはだましきれない部分がある。自分が指揮をしているこのチームで、そういうことが起こってほしくないと考え、今、最も戦えるメンバーということで今回の選出となった。

――予備のメンバーは考えていないということだが、その気持ちは変わらないか

 この選手、この選手と名前を挙げてスタンバイをかけることはしない。ただしルール上、グループリーグ第1戦の前まで、事前にけがなどのアクシデントが起こった場合は、選手を替えることができる。起こってほしくないことだが、仮に(アクシデントが)起こった場合には、今まで自分の下でプレーした代表のメンバーすべてにチャンスがある。

「可能性は薄いじゃないか」と皆さんは考えるだろう。だが前回のW杯では、ブラジルのエメルソンが開幕前のレクリエーションで骨折してしまい、リカルジーニョという選手が抜てきされたケースがある。最後まで気を抜かずに自分を高めてほしい。あえてこの時点で「スタンバイはこの選手」という言い方はしない。

――川淵キャプテンは、これまでの名前を聞いてどんな印象を持ったか

川淵 正直言って、驚いた。先ほど皆さんから「オッ」という歓声が起こったが、僕があの時どういう表情をしていたか、あとでビデオで確かめたい。僕も多分驚いていたのではないかな。

(巻選手の選出について)やはりチームの中で(選ばれる)可能性が仮にないとしても一生懸命やる、という姿勢が高く評価されたということで、私自身非常にうれしく思っている。

(落選した)久保選手については、本来的なコンディションならば日本一のストライカー。だが、この長い間ジーコ監督がチームの中で使った後、残り4週間では彼の体調が十分に戻らないと判断をしたのだろうと、今日の発表を聞いて思う。最後まであきらめずに頑張ることがいかに尊いことか、今日の選手発表にはそれが表れたと思う。


■この場にいることができて、感激している


――監督として初めて臨むW杯は、どういう気持ちか
 
ジーコ 選手時代は3回出場したが、その時は自分のコンディションを中心に考えていれば良かった。それ以上の難しさはなかった。(1998年大会で務めた)テクニカル・コーディネーターというポジションでは、チームの中、グループの中でバランスを取りながら監督、選手、スタッフを含めて1人1人がスムーズに働けるようにする仕事だった。この仕事は特殊な仕事でいろいろな苦労はしたが、結果はある程度得た。その時に得た経験は、代表の監督をやる上で非常に生きている。

 今回初めて代表監督をやったが、自分の場合はピッチの中でもそうだけれども、「自由」を掲げてやってきた。それがなかなか理解されず、あるいは結果に結びつかず、厳しいご意見をいただいたこともあった。だが自分は「物事を強いる」というやり方では、これ以上日本サッカーの進歩はないと考えている。これは選手だけでなくスタッフもそうだが、自分の与えられた役割の中で、自分がチームの中で最高のものを考えてアクションを起こさない限り、それ以上の進歩は望めない。
 そういうやり方に慣れていない選手たちの中で仕事を始めて、4年後に実際に皆さんの前で23人の名前を呼べるような場所にいられることは、(自分が考えている)そういうことが浸透してきた、少なくとも自分のグループでは浸透して結果を得たということで、うれしく思っている。

 自分が監督として就任した時期は、世界中で多くの方々が監督として就任した。代表監督は結果がすべてであり、結果を残せなければその座を渡さなければいけない。しかし自分は最終的に支持をいただけて、この場でW杯に臨む23人の選手を選出することができた。そのことに対して自分は感激しているし、15年前に自分が来日したときにはこういうことが起こるとは予想していなかった。
 本日の会見を、日本の多くの方々に生中継でご覧いただくというのは、サッカーが日本の中でそれほどまでに大きな関心事になったということ。来日した当時は想像できなかったことだ。それを思うと非常に感慨深いものがある。

――最終的に23名のメンバー選考が固まったのはいつか

ジーコ (メンバー選考は)大変な作業で責任もある。23人を選ぶ過程の中では、常に2、3人というふうにコンディションのことを考えたり、あるいはそのほかの部分を考えて、固まらずにいた。最終的に名前をキッチリ出せる状態になったのは、スコットランド戦(13日)の後だった。実際にはキリンカップの開幕前である8日に23名は決めていたが、自分で確信できたのはスコットランド戦の後だった。

<了>

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