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ジーコ監督会見

2.27 ジーコ監督×川淵三郎会長会談
会談後 川淵会長コメント(1/2)

2004年2月27日
 

【スポーツナビ】

■ファンが疑問に思っていることを聞いてきた


――川淵さんの方から具体的な話がしたいということで、今日の会談となったと思うのですが、内容というのは?

 やはりファンの信頼がないと日本代表はしっかり戦っていけないので、ファンの疑問――山田暢が熱があったのに使ったのはなぜか、欧州組が帰ってきたら自動的に使うというのはどうか――という声をジーコに伝えて、「ファンはこういうことを言っているので、自分の口からきっちりと説明した方がいいよ」と話しました。個人的意見としては、試合の前日にメンバーを発表するのは、そこから外れた選手の緊張感がなくなるということも心配しているけれども、そういったことはどうかだとか、僕がこうしろというものではない。

 ジーコも言っていたのだけれど、欧州組が帰ってくる前の国内の選手たちはものすごく意欲があるけど、帰ってきた途端に元気がなくなるという話があって。ジーコもそういったところに非常に気を配っている中で、選手の相談相手になるだとか、そういうことを言いやすい人を(チームに)入れたらどうかと(提案した)。その代わりジーコの考え方を100パーセント理解して、そのことをベースに選手に話をし、いろいろな不満や要求をチームとして共有することを考えてみたらどうかと。そういういろいろな話をして、「検討してみたい」と答えてくれて。1時間30分ぐらいかな、じっくりと話しました。この前の試合(オマーン戦)は30パーセント近い視聴率があったわけで、3000万人近くの人々がジーコのことを反対するなら、辞めなくてはいけないという話も出ましたがね。

 お互い目指す方向は同じなわけで、自由にサッカーをやらすというのは、自由奔放、好き勝手というのではなく、そこには当然、自立というか自己規制があるわけで、(今の代表には)そういうことが出来る選手とそうでない選手がいる。例えば中田、(中村)俊輔、宮本とかと比べると、まだ世界レベルではない選手がいるわけで、それを同じような扱い方をするところに難しさがあると思う。鹿島(アントラーズ)でやってきたように、選手と一緒に生活をして、10センチのパスまで厳しく指導してきたのと、日本代表では違いがある。もちろん、10数年前の鹿島の選手と、今の代表選手のレベルも違うわけで、選手に敬意を払いながら、指導をしていくことに、今の代表の難しさがあるのですね。
 そういったいろいろなことを、チーム戦術や選手起用とかではなく、ファンが疑問に思っていることを聞いてきました。

 山田暢は、試合前日の朝に38度の熱が出たけれど、試合当日の朝と昼に測ったときには36度に下がっていたそうです。選手が発熱した場合には、あくまでドクターがその選手を使っていいのか、悪いのかという判断をします。そして、ドクターがOKと言った場合に初めて、その選手を使うか使わないかを監督が判断するんです。これはコンフェデの時の中村の時もそうだったのですが、あの時もドクターが試合に出てはいけないと言ったから出さなかった。病気に対するチームの組織というのは、ドクターが管理し、監督は判断できない。そういったことは、一般の方はあまりご存じないと思うのですが、こういった説明をすれば、分かっていただけるのではないでしょうか。


■ジーコの悩みは国内組のモチベーション低下


――ジーコは「川淵キャプテンから強い信頼を感じた」ということを言っていましたが、これはどうでしょうか

 そうですね。僕がジーコに対して首を傾げているようであれば、ジーコにも伝わるし、チームにも伝わってしまうことです。そういうことでは、強いチームはできないわけで、ジーコが監督をしている間、僕は彼に対してしっかりとした信頼を寄せることが大切であり、いいチーム作りにつながるわけで、そういう意味で、彼に対する信頼感は揺らいでいません。

――新しい人をチームに入れるという話がでましたが

 僕がジーコの悩みを聞いた中では、欧州組が来た途端に国内組のモチベーションが下がり、チームとしてのまとまりに欠けるようなところが一部にあるという話を聞いたので、それを解消するためには、今まで日本代表として戦ってきたOBがチームに入って、選手の相談に乗ったり、勇気付けをしたりするジーコの良きパートナーとなる人がいた方がいいのではないかとを伝えました。

 例えばある人をその役職に決めたときに、その人物が本当にいいかどうかは分からないので、ある程度いろいろと試してみながら「この人物だ」という人が見つかったら、ワールドカップまでそのまま行けばいいのではないかと、ジーコに提案をしました。

――その人物は、キャプテンの中で具体的に決まっているのでしょうか?

 ありますよ、頭の中には。ただ、それを言ってしまうとその人の(現在の)仕事、あるいはチームから認められるか? ということもありますし、ジーコ自身も、この人物ならいいとか駄目とかそういう段階まで行っていないですからね。僕は、ジーコに強制するつもりはないですから。(ジーコから)そういう人を推薦してほしいというのがあれば、頭の中に3人ほど名前はあります。

――欧州組の選手に関することは、どのような話をされたのでしょうか

 これが、彼としての一番の悩みですね。15分しか練習できなかったということに対して、「そんなことは最初から分かっていたことじゃないか」というサポーターの批判もあるわけで。彼としての一番の悩みは、ヨーロッパで中田のように活躍している選手ならば、前の日に帰ってきても活躍してくれるに違いないというレベルの選手と、ほとんど向こうでは試合に出ていないが、日本の選手よりもいいと思われる選手、その選手を使うかどうかという見極めは、コンディションを見た上で決定したいと。ですから、自動的に使うということではないんだと言っていました。

<続く>



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