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トルシエ監督会見

トルシエ監督 「残りの10パーセントを詰めていく」
4.22 『キリンカップサッカー2002』
日本代表メンバー発表会見全文(1/3)
 

キリン杯日本代表メンバー発表の会見で、選考の経緯を説明するトルシエ監督=22日午後、東京・渋谷の日本サッカー協会【共同】
最終メンバーは5月17日に発表

 みなさま、こんにちは。今日はみなさまに『キリンカップ』、もう何年も何年も前から行われている、1年に1回行われる恒例のトーナメントに参加する選手のリストを発表させていただくことになりました。今日こうして紹介する選手のリストですが、"re-selection"、つまりは前選考ということであり、ワールドカップに参加をする選手の最終リストについては、5月17日にみなさまにお伝えすることになっています。ですから今日はその前選考という形になります。

 このリストをみなさまにご紹介する前に、コスタリカ戦にちょっと戻ってみたいと思います。つまり、かの有名な研究室、実験室という『ラボ』のことであり、そこでは細かなディテールをしっかりと探し当てていく、そして詰めていくという『ラボ』のことです。でも、みなさまはきっとこう言うでしょう。「もう9割方は(ワールドカップの)選手が決まっているじゃないか」と。そうです。まずは核となる13〜14人の選手が入る第1グループについては、私の頭の中では100パーセント決めています。やはりコスタリカ戦を戦うことによって私自身、「ワールドカップはこの陣営で行こう」ということで、その陣営の90パーセントを確認することができました。

 もちろん、みなさまがああでもない、こうでもないといろいろと予想するのを、「やるな」と言うわけにはいかず、それをみなさまがやるのは当然です。これについてはマスコミの一つのお祭り騒ぎであり、それを私は「カーニバル」と呼ばせていただきます。そうした背景の中で物事は進んでいるわけで、私が「カーニバル」と呼ぶところの、いわゆる「この選手はあっちの右だ」、「彼はあっちの左だ」というような形で駒を動かしていくという、いろいろな考え方がテレビなどで言われているのは、一つの雰囲気だと思います。

 そして、コスタリカ戦の分析をみなさまそれぞれにしているようですが、出たとしても4秒、あるいは2秒しか放映されないじゃないかというような、例の(映像の)短さでありますが、コスタリカ戦での真実を証明するために、私はビデオを作ってきました。そのビデオをしっかりと見ていただくために、11分という長さになりました。まさにこの映像をご覧になっていただければ、私自身がどのような構想を持って、どのような気持ちの持ち方で攻撃的な布陣でやっていったらいいのか。また、どのような厳密さを持って、そしてどのような規律、オーガナイゼーション(組織)、やる気を持ってこうしたことができるのかということが、この映像に出てくるでしょう。では、ちょっとしたレクリエーションという形でこのビデオをご覧になっていただければと思います。

(コスタリカ戦のダイジェストを11分間上映)
●ゲームに入る姿勢
・攻撃陣の攻めに行く積極性をピックアップ
●GOOD PRESS
・ボランチ(戸田、福西、明神)やFWのプレッシング
●FIGHT AND CONTACT
・西澤、鈴木のアタック
●AIR FIGHT〜空中戦〜
・三都主から西澤、鈴木へのクロスボールを送ったときのチャンス
●DF LINE CONTROL
・宮本を中心とするフラット3のラインコントロール
●GOAL KEEPER〜ファインセーブ〜
・楢崎のPK戦でのスーパーセーブ
●CONTROL THE GAME
・各時間帯で試合の主導権を握るプレーをピックアップ
●GOOD ATTACK
・三都主からの再三の突破と、そこから生まれたチャンス

 西澤のペナルティーエリア(での活躍の映像)を入れ忘れていました。テレビだけは西澤の悪口を言っているんじゃないかと思います。さて、私がこうして(ビデオを)ご覧いただいた上で何を申し上げたいかというと、私の見方とみなさまの見方というのは全く一緒というわけではないということです。コスタリカ戦でありますが、それは大いに満足のいくものでした。攻撃面は今見ていただいたように満足のいくものであったし、また選手の頭の中、メンタルという精神的な考え方についても、その後試合が進行しているときも、手をこまねくことなく、しっかりと最後まで相手を倒そうということで、選手みんながとことん頑張ったというところが評価できます。この試合を終えて、まさにわれわれはしっかりとした道に来ているなということを確信するに至りました。


今回発表する8割の選手が、ワールドカップに参加する

 今回のキリンカップ2試合はその延長線上で仕事をしていくことになります。今回のキリンカップ2試合の目標ですが、1つ目はわれわれの考えている試合運びの中で、決まりごとをきっちりと守っていくということ。それと同時に、今までまだ十分に試合に使っていない選手についても、残りの10パーセントのディテールを詰めていかなくてはいけないと言いましたが、今日の段階で90パーセントは私自身もみなさまも分かっているわけで、その残りをきっちりと詰めていかなくてはなりません。

2つ目の目標ですが、そうした選手たちの団体生活ということで、それが上手くいくかどうかを見るということも、もう1つの目標にあります。このグループの選手を呼んだ場合、もちろん試合に出る選手、試合に出ない選手が出てきまして、それはルール上では仕方ありません。でも、試合の48時間前に選手たちに集まってもらって、そしてその選手たちがどのような生活をしているかというのを見ることが、私にとっては試合に出る以上にもっと重要性を持つわけです。

 今回発表する8割の選手が、ワールドカップの参加選手になります。残りの20パーセントは海外でプレーしている選手とか、また故障中の選手とか、それと同時にナビスコカップでプレーをしている約600人の選手の中から選ばれるでしょう。ここにちょっと図を書きたいと思います。

(ホワイトボードに図を書きながら説明を始める)

 今日の8割方の選手というのが、22人の選手(フィールドプレーヤー)とGK3人です。それでキリンカップを戦うわけで、4月29日(スロバキア戦)と5月2日(ホンジュラス戦)の試合がそれに当たります。イタリアのリーグ戦で戦っている(中田英寿)、またオランダのリーグ戦で戦っている(小野伸二)、海外移籍組の2人の選手と故障組の現在準備中の1人(森岡隆三)、そしてJリーグ。こちらはナビスコカップで戦っているJリーグの選手たちの中からということになります。8割方はこちら(キリンカップのメンバー)から来るわけで、そして20パーセントはこの中(キリンカップ以外)から上がってくることになります。そして、この(出そろったメンバーの)23人が、バスに乗って北の丸(日本代表がキャンプする磐田)に行く23人ということになります。

 もちろん、みなさまが「彼だ」「あれだ」「この人だ」と予想することは自由です。ですから、私がどのようなロジック(理論)でこの23人を選んでいくのかと言いますと、チームとして、つまりチームの組織としての考え方を持って選んでいくわけです。もちろん、そこには個人周期的なもの(好不調や、けがなどによる不測の事態)があるかもしれません。しかし、このグループでは、23人を3つの中から構成するもので、その一つはFW陣、次にMF、ならびにDF陣ということで、このグループに入るのはFWの人間だけではない。ストライカーだけではない。つまりFWの人間だけが入るのではないということを、もう一度申し上げましょう。これからリストを発表します。そして質問を3問お受けして、3つ答えさせていただきたいと思います。(報道陣にメンバーリストが手わたされる)

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