サッカー 野球 格闘技 モータースポーツ ラグビー ゴルフ バスケット テニス その他
sportsnavi.com
ジャンルタブ
  トップページ > サッカー > 日本代表 > 会見
サッカー日本代表 Yahoo!スポーツ
 メニュー
 日本代表トップ
 日程&結果
 フォトギャラリー
 最新メンバー
 フル代表
 U-20
 U-19
 女子代表
 コラム一覧
 会見一覧
 フル代表
 五輪&ユース&女子
 コメント一覧
 フル代表
 五輪&ユース
 コンフェデ杯
 ワールドユース
  
 関連コーナー
 EURO2008
 欧州サッカー
 Jリーグ
 高校サッカー
 天皇杯


 

トルシエ監督会見

トルシエ監督 「今日はいろんな『ビックリ』があったでしょ」
4.29 スロバキア戦後会見全文
 

日本―スロバキア 後半途中で交代した柳沢(13)を迎えるトルシエ監督(左端)=国立競技場【共同】 
選手が私に合わせるべき

――まずはじめに、監督から今日の試合についてお願いします。

 反対にお伺いしたいと思います。みなさん、今日のビックリ仰天は何でしたか? (記者から「勝ったこと」)そう、勝ちましたね(笑)。ほかには? (記者から「GKがいたこと」)そうですよね。お約束しましたよね、GKなしの試合をいつかやってやるぞと(笑)。

 それはさておき、それだけではなくて、いろいろなビックリが今日はあったと思います。まず采配という点で、こうした布陣で試合を組んでみるというのも、「試合の頭や終わりでやってみてはどうかな」という布陣を、まさに親善試合というのは、このようなトライをするためにあるわけで、やってみて判断しようということがありました。

 あと覚えてらっしゃると思いますが、「選手が私のシステムに合わせてくるんだ」ということを申し上げたことがあります。私はいまも、「選手が私に合わせるべき」と確証を持っています。となると、この試合でどのようなプレーをしてほしいかを、私が思想的に考えて、それに合わせて選手を選んでいくことになります。

 ただ、私は若い監督で、毎日毎日が勉強です。そこで分かったこと。選手の中でこういった考え方にこたえてくれるのは、8割くらいなんだなぁということが分かりました。まさにその8割が、監督の期待にメンタル、モラル(の両面で)でこたえてくれるわけであって、そうした選手を当てにして、その選手たちが核になって試合が運べるということになります。

 やはり今日、私自身が意識したのは、選手によってはそれぞれの得意、専門があるが、それを監督が加味して使う必要があるということ。それが分かりました。そうした選手は残りの20パーセントに過ぎませんが、でもそうした選手がいるからこそ、それぞれの得意分野において、ほかの相手との違いを出すことができるのです。

 ですから私は今回、試合を始めるにあたって1つの構想を抱いていました。つまり、今までと同じように私の考えているシステムを「良し」とする8割の選手たちのディテールを詰めていく作業をしながら、同時に残りのそれぞれの得意分野を持っている選手については、どのような布陣にすれば一番いいのか、つまり、その得意分野で彼らの表現力を十分に発揮できるようにするには、どうしたらいいのかを見ながら、今日の試合をやっていました。

 そんなわけで、今日の試合はなかなか気に入った試合になりました。
 もちろん、いろいろなところが要素として盛り込まれていました。例えば、後で投入した選手が大変いい仕事をしてくれた。たっぷりとした努力をしてくれたし、そして前に出る意志がはっきりと見えたし、勝とう、点を取ろうという意志が表れていました。  だから、私は何ら文句を言うつもりはない。もしかしたら、あと1つか2つのゴールが決まっていたかもしれない試合。でも、ちょっとだけ勝った試合というよりも、われわれのこの挑戦プロセスにおいて、大きな勝ちの試合だったと思います。

――今日は新しい試み(トライ)をしたということですが、ちょっと遅すぎたのではないですか?

「遅すぎた」というのは何に対してですか?
 別にトライというもので、ラガーマンを使ったわけではありません。あくまでもサッカーの、それもプロの選手を使って、試合展開の筋書きに合わせていける選手を使ってやっているのですから、こうしたフォーメーションが悪いことではないと思います。

 選手としては、それぞれのポジションにおいて、いろいろ問題点があるのを考えながら、みんな前に出て頑張ってきました。ですから「ああ、こういう方法もあるんだ」という道を見つけることは悪いことではないと思います。

 やはり、選手にとっても自分たちの専門があったり、「こういうこともできるんだ」ということが分かる意味でもこの試合は楽しかったし、データとして豊かな試合だったと思うし、特に前に出てプレーしようという意志が出ていたのはいい試合だったと思います。

――今日の狙いは2列目からの飛び出しだったと思いますが、相手を研究してそうしたのですか?

 そう言えば、そういうことにもなると思います。やはり相手との相関関係を考えながらの試合運びだからです。
でも、おっしゃるとおりです。やはり1つの狙い、目的というのは2列目から攻撃をかけていくということで、1トップにして、その後に3人が、4人が、5人が数の上で優位に立って攻めていくことを考えていました。

――10回程度のチャンスがあって、1点しか取れませんでしたが、気になりませんか?

 そうですね。残念と言えば残念なんですが、例えば久保のシュートにしてもああいう形(後半29分、小笠原のスルーパスから、GKの頭越えを狙ったループシュート。惜しくもクロスバーに当たる)で、久保にゴールをトライさせるということは、反対にみんなが彼を「信頼しているんだぞ」という表れにもなっているわけです。それによって彼もワンレンジ(もう1段階)、スピードを上げることができる機会になると思います。

 また、もちろんチームとしても、もっとゴールが決まっていれば楽になっていたかもしれませんが、反対に下手すると引き分けにされるんじゃないかという脅威を感じながらの試合も良かったんじゃないかなと思っています。

「もっと強くならなきゃいけない」ということを自分たちが感じられる試合にもなりました。ベルギーと最後の30分間で同じような展開になった場合、精神的に自分たちの気持ちを持っていけるというシナリオを経験しておくという意味では、戦術的にもいい経験になったと思います。

――今日はいろいろテストをしたということですが、ワールドカップ本番でまた試したほうがいいこと、またやめたほうがいいことがあれば教えてください。

 そうですね。いまどういったことが今回の試合から教訓として引き出されたか。すべて(自分たちの)ベールをはぎとってしまうのは難しいと思います。やはりじっくり考えてみて、「あれは良かったな」とか、「リスキーだったな」とか、「いまいちだったな」とか、じっくりと考えて自分自身の問題点として持ち上がってくるものだと思います。

 例えば、「DFのオーガニゼーションは良かったな」とか、「後ろにボールを持ってきたときには良かったな」とか、「前半は良かったな」とか、つまり終わってみて考えることで、どこが教訓かは全体から言えること。少なくとも2つのトライは良かったと思っています。
 選手も私が「やってくれ」と言った仕事を、きっちりとやってくれたと言えましょう。

――ワールドカップで中田(英寿)、小野(伸二)が出られなくても、今日のような攻撃的なサッカーができる自信ができましたか?

(質問者に)あなたはいつもいい質問をしますね。はぁ(溜息)……。
 そうですね。前半はとても攻撃的で、DFは3人でしっかり決めていたし、われわれのチームはかなり攻撃的に、特に前半は展開することができた。それによって攻撃の動きもかなり楽々とできていました。

 それによって(右サイドの)柳沢、(左サイドの)アレックス(三都主)がディフェンスした場合に、いかにもDFの動きではなかったかもしれないが、それはやはり(サイドに)開いているから、(攻撃的に)前に出ていたからそうなるわけで、それはフラット3の欠点とも言えるかもしれません。

 しかし、そうした欠点を受け入れながら今日の試合はやっていて、選手もそれを分かってやっていました。うちの3人のDFに向こうが4、5人で攻撃してくることもあったが、それも(日本の)読みに入っていました。だから、観客席で見ていると危ない場面もあったかもしれないが、ピッチの上ではそれは織り込み済みで、向こうのチームがうちからゴールを決めてこないことを分かって(試合を)やっていたことでした。

 私は心配していません。中田、小野がいなくても、ここにいる選手たちはしっかりと責任を果たしてくれます。今日は親善試合だからという背景があったと言われるかもしれない。確かに本番とは違ってくるかもしれないが、でも選手たちは十分な経験を積んでいるし、重い責任をしっかりと果たしていけるという信頼のできる選手たちです。

ありがとうございました。


次ページへ
1/1

 


Copyright (c) 2012 Y's Sports Inc. All Rights Reserved.