バルセロナに起きている3つの異変 (1/2)
4連覇への大いなる挑戦はこれから始まる
■グアルディオラ監督が見せた奇妙なリアクション
先週末、スペインのスポーツ各紙やインターネットサイトが繰り返し流していた映像がある。スペイン国王杯準決勝の第1レグ、敵地メスタージャで行われたバレンシア戦でカルレス・プジョルがヘディングシュートを決めた際、バルセロナのジョセップ・グアルディオラ監督が見せた奇妙なリアクションである。
この時バルセロナは0−1のビハインドを背負い、バレンシアのファンはバルセロナのGKピントがペナルティーエリアの外で犯した一発退場に値するハンドが認められなかったことを抗議し、リオネル・メッシは決勝進出へ向けた決定的なリードを手にできたはずのPKを外していた。
先のゴールシーンでグアルディオラは、ホームのバレンシアがバルセロナのボール回しを滞らせるべくメスタージャのグラウンドに水をまかず、芝が異常なほど乾いていたことに怒りを示したのだった。
バルセロナから勝ち点を奪うべく芝を通常より長くしたり、水をまかずに乾燥させたりする各クラブの試みは、徐々に成果をあげ始めている。一方、まだ18試合を残しているとはいえ、首位レアル・マドリーに勝ち点7差をつけられている現在のバルセロナにも何か異変が起き始めている。
■レアル・マドリーに対し初めて優位性が揺らぐ
バルセロナに何が起きているのか? はたから見てとれる異変は主に3つある。国王杯の準々決勝でレアル・マドリーを下したにもかかわらず、勝ったバルセロナの方が大きな精神的ダメージを受けたこと。少数精鋭のチーム編成を望んだがゆえ、相次ぐ離脱者に苦しんでいること。そして数人の選手のコンディションが落ちていることだ。
国王杯のレアル・マドリー戦については、敵地サンチャゴ・ベルナベウでの第1レグで2−1と先勝した時点でバルセロナの優位は揺るぎないものと見られていた。選手たちが試合前から勝利を確信してしまうことを恐れ、グアルディオラが第2レグ前に前泊することを決めたのもそのためだった。
そして、その恐れは現実のものとなった。内容的に上回りながら前半に2点のリードを奪われたレアル・マドリーは、ラストチャンスのFKを蹴ろうというところでレフェリーに試合終了の笛を吹かれてしまったものの、後半に帳尻を合わせてあと一歩でバルセロナを敗退に追い込むところまでいった。
この試合はレアル・マドリーのイメージを著しく向上させた。その戦いぶりは第1レグで見せたひどいプレーを忘れさせる、クラブの豊かな歴史にふさわしいものだった。同時に、“エル・クラシコ”(伝統の一戦)の勝利を習慣としていたバルセロナの優位性が初めて揺らいだ試合でもあった。
・国王杯敗退に多くの教訓を得たレアル・マドリー (2012/2/1)
・モリーニョの指に導かれたペペの暴行 (2012/1/25)
・スポーツナビ・サッカーFacebookページ (2012/2/9)
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