スクデット最有力はインテルとユベントスか? (1/2)
09-10シーズンのセリエA勢力図を占う
■インテルはここ14年で最強?
22日に開幕した2009−10シーズンのセリエAは、ディフェンディングチャンピオンのインテルが、ホームで昇格組のバーリと1−1で引き分けるという意外な結末で始まった。昨季の上位チームの中では、2位ユベントスと3位ミランはそれぞれ、キエーボとシエナに勝利。4位のフィオレンティーナはボローニャと1−1のドローに終わった。
スタートからつまずいたとはいえ、5連覇を目指すインテルが今季のスクデット(セリエA優勝)に最も近いことは疑いようがないだろう。その対抗馬として挙げられるのは、06年のセリエB降格から1シーズンで1部に復帰し、かつての強さを取り戻しつつあるユベントスである。セリエAの優勝戦線はこの2チームを軸に展開していくに違いない。
モリーニョ体制2年目を迎えたインテルは、明らかにイタリアで最強のチームだろう。ここ4シーズンのリーグタイトルを独占し(05−06シーズンはユベントスのタイトルはく奪によって転がり込んできたもの)、今シーズンは昨季よりもさらに恐ろしいチームとなっているように思われる。1995年にインテルに加入したキャプテンのハビエル・サネッティも、「ここ14年間で最強のメンバーだ」と自信をのぞかせる。
インテルは最大のスター、スウェーデン代表のズラタン・イブラヒモビッチをバルセロナに放出したものの、十分な移籍金(4500万ユーロ=約61億円)に加え、カタルーニャのチームからカメルーン人ストライカーのサミュエル・エトーを手に入れた。
また、ジェノアからは得点能力に優れたアルゼンチン人FWディエゴ・ミリートと、ブラジル人MFチアゴ・モッタを獲得。ディフェンス陣もブラジル人センターバックのルシオがバイエルンから加入し、さらに守備が強化された。これに、インテルが獲得を狙っているとされるクリエーティビティー溢れるレアル・マドリーのウェスレイ・スナイデルが加われば、さらに磐石だろう。
■タイトル奪還を狙うユベントス
サッカーを解する人であれば、“ベッキア・シニョーラ”(老貴婦人)ことユベントスの力も見逃せないだろう。昨シーズンのチームをベースに、タイトルを奪還する準備はできている。ブレーメンからは、かつてサントスやFCポルトでも輝きを見せた創造性のあるブラジル人MFジエゴを獲得。ディフェンス陣では、06年ワールドカップで世界チャンピオンに輝いたイタリア代表のファビオ・カンナバーロがチームに復帰した。また、バルセロナからウルグアイ人DFノマルティン・カセレス、フィオレンティーナからMFフェリペ・メロも新たに加わった。
ユベントスは今季から、かつてユベントスでプレーしていたチロ・フェラーラが指揮を執るが、その実力は未知数と言わざるをえない。クラウディオ・ラニエリの後を継いだ指揮官は、オーナーのアニエリ家の躍進への期待を背負う。
インテルとユベントスをめぐっては、今シーズン開幕前にひと悶着(もんちゃく)あった。モリーニョとイタリア代表監督のマルチェッロ・リッピが舌戦を繰り広げたのだ。事はリッピが今季の優勝チーム予想として、ユベントスを挙げたことが発端だった。それに対し、モリーニョは「敬意を欠く発言だ」と反発。代表監督を「知的ではない」とこき下ろした。
・凋落著しいセリエAに未来はあるのか (2009/8/21)
・森本貴幸、エースとしての期待と批判 (2009/8/20)
- モリーニョの新たなる挑戦
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