VVV本田「すごい充実感、楽しさがある」 (1/2)
〜オランダからの叫び〜
■日本代表遠征からの調整
第13節を終えた時点でVVVの順位は16位だった。第14節は、先に試合を終えたNECがNACと3−3で引き分けたため、VVVは暫定順位ながら17位まで順位を落としていた。そんなわけで22日のスパルタ戦はVVVにとって踏ん張りどころのゲームだったが、5−0の快勝で一気に順位を10位まで上げた。
10位のVVVは勝ち点14。17位のNECは勝ち点12。わずか勝ち点2差に8チームがひしめきあっている。いやはや何ともすごい今季のオランダリーグの残留争いだ。
日本代表の南アフリカ遠征、香港遠征に参加した本田圭佑は、19日にはオランダに戻っていたもののクラブから休養をもらい、20日の練習からVVVに合流したが、体は重そうだった。21日の練習を見学した人の話でも、やはり本田の動きは重かったらしい。しかし、現地時間22日午後2時半のキックオフまでに、本田はしっかり体をフィットさせてきた。
「練習ももちろん大事ですけど、試合が一番大事。そのへんは試合時間を考えて逆算し、体と相談しながら準備し、休養をとり食事をとった。確かにハードと言われればハードな遠征だったかもしれません。でも、こういうときは何よりメンタル面の持ちようが重要。飛行機の中でも眠れていますし、いい選手なら何年間も当たり前のように続けていることです」
■ゴールに2つ絡んだプレー
この日、チームのゴールには2つ絡んだ。まずは27分、カラブロのゴール。この日は風が強く不規則に吹いていた。左サイドのアハハウイのクロスは、本田の頭上を越すかなと思われた。しかし、風の抵抗を受けたボールはブレーキがかかったように少しずつ勢いを失い、本田はバックステップをやめてボールの落下点に体をアジャストしていった。そこから胸トラップ。そして強烈なシュート。GKのセリガがはじいたボールをカラブロが押し込み、これでVVVは3−0とした。
「ボールをもらう瞬間は(自分の頭の上を)越えるかなという感じでしたが、風もあっていっぺんボールが止まった。ちょうどタイミング的に振り向いたら、胸のところに来たと思った。DFが後ろにいましたけど、自分の前にボールを落とせばシュートまでいけると思っていました。いい形でトラップ、そしてシュートまでいけました。あとはシュートの精度の問題だと思っています」
次は43分。スパルタの最終ラインがフラットでなくなり、DFの裏にスペースが生まれた。そこへ本田はフリーランし、ファン・デッセルからのミドルパスを飛びながら左足のつま先でトラップした。しかしボールを止めた後、足元を滑らせてしまいシュートのタイミングが遅れてしまう。スパルタのDFが本田へアプローチにいくが、それでも強引にシュートを放つと、やはりセリガがはじき、またしてもカラブロが押し込んだ。
これで4−0。サイドライン際に走ったカラブロに祝福の輪ができるが、本田はペナルティーエリアの中でぶぜんとしている。それでもゆっくりゆっくりとカラブロの方へ近づいていくと、本田の硬い顔が徐々にほぐれていき、やや笑顔になった後、「ナイスゴール。おめでとう」と声をかけた。カラブロは言った。「お前が外しても問題ない。おれがいつもいるから。お前のために決めたよ」
本田は言う。「やっぱり最初は自分で決められなかった悔しさがあったんですけど、でもゴールになったんでね。その喜びが時間がたつにつれて表れてきました」
・本田が解けなかったゴールというパズル (2009/11/8)
・VVV本田「僕はストライカーっぽくない」 (2009/10/31)
・本田圭佑プロフィール・経歴 (2009/11/23)
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