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セルヒオ・レビンスキー/Sergio Levinsky
スポーツナビ

モリーニョ率いるインテルはバルサを倒せるか? (1/2)
CL準決勝第2戦プレビュー

2010年4月28日(水)

■敵地でインテルに1−3の敗戦

第1戦ではモリーニョ(右)がグアルディオラ(手前)を挑発。指揮官の対決も見ものだ
第1戦ではモリーニョ(右)がグアルディオラ(手前)を挑発。指揮官の対決も見ものだ【Getty Images】

「サン・マメス(ビルバオの本拠地)を忘れるな」
 サン・シーロで行われたチャンピオンズリーグ(CL)準決勝第1戦が終わった後、バルセロナのジョゼップ・グアルディオラ監督は、インテルを率いるジョゼ・モリーニョの目をのぞき込みながら、こう言った。わずか数日前、ポルトガル出身の敵将を“世界一”と称したことを忘れてしまったかのように。

 カンプ・ノウで28日に行われる第2戦は、間違いなくバルセロナにとって今季最大の山場となるだろう。最大のライバル、レアル・マドリーの本拠地であるサンチャゴ・ベルナベウでのCL決勝に勝ち進むことは、ファンの誰もが期待していることである。もし、インテルに逆転勝ちを収めることができれば、リーガ・エスパニョーラにおける宿敵との優勝争いにも、精神的に弾みがつく。反対に、チームがプレッシャーに打ち勝つことができなければ、CLとリーガの2冠は夢物語となる。CL準決勝第1戦を1−3で落としたバルセロナは、リーガでもレアル・マドリーに勝ち点1差にまで迫られており、CLとリーガのダブル2冠に暗雲が立ち込めているのだ。

 グアルディオラは、自らが指揮するチーム、バルセロナというクラブのメンタリティーを分かり過ぎるほど理解している。だからこそ、指揮官は「この1週間ですべてが決まる」といったコメントを発しながらも、本音を明かすことを好まない。インテルとの第1戦と第2戦の間に行われたリーガのシェレス戦に向けては、最下位相手にも慎重な姿勢を崩さなかった。通常であれば格下の相手だが、インテル戦に気が向き過ぎていれば、足をすくわれかねない。現にバルセロナには、2006−07シーズンにカペッロ率いるレアル・マドリーに逆転で優勝をさらわれた苦い記憶がある。

■インテルびいきの笛に抗議

 インテル戦の終了直後、バルセロナの選手たちはインテル寄りの判定に抗議し、ポルトガル人主審に詰め寄った。ダニエウ・アウベスに対してPKに値するファウルがあったこと、インテル3点目のディエゴ・ミリートのゴールがオフサイドだったことなど、バルセロナに不利な判定が連発していたというのが、その理由だ。
 試合中には、グアルディオラも幾度となく、主審の判定に抗議しており、それに対してモリーニョが自分のこめかみに指をあて、「頭がいかれている」というジェスチャーをする一幕もあった。

 この時、カタルーニャの人々にとっては、1996年11月24日の出来事が思い出されたに違いない。フランス人監督ルイス・フェルナンデス率いるアスレティック・ビルバオとの一戦で、バルセロナは敵地サン・マメスで圧倒的なアウエーの雰囲気にさらされた。
 グアルディオラは、まだバルセロナでプレーする現役選手だった。試合中にベンチのフェルナンデスに近づき、当時バルセロナを指揮していた故ボビー・ロブソンと、その通訳を務めていたモリーニョに対する中傷をやめるよう異議を唱えた。「こんなことはやめるべきだ」。グアルディオラはフェルナンデスに訴えた。

 試合は2−1でホームのビルバオが勝利した。この時、モリーニョはロッカールームで選手たちにこう語ったという。「ルイス・フェルナンデスはこの試合を犬の戦争にした。わたしは人間について語っているのであり、マナーの悪いガキについてではない」

 <続く>


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