■パンディアーニへの10問10答
――では、このインタビューでいつもやっている10問10答をやってもらいたいと思います。私が10個の言葉を言っていくので、それを聞いて最初に頭に浮かんだ言葉を言ってください。これは、カプデビラも、ムニティスもやっていますから、楽しんでやってください
OK、やってみようか。
1 リーガ・エスパニョーラ 世界で最も競争が激しいリーグ
2 ゴール 俺のすべて
3 空中戦 仕事場
4 右足 よりゴールを決めやすい足
5 左足 “エル・チーノ”・レコバ (アルバロ・レコバ)
6 ウルグアイ 常に心の中にある国
7 日本 超先進国
8 趣味 マテ茶、トラックの運転(笑)
9 友達 大切にすべき人
10 世界最高の選手 エンツォ・フランチェスコリ
■友達紹介
メッセージを見せるパンディアーニ。右手には好物のマテ茶が【 中嶋亨 】 |
――利き足とは逆の左足のところでウルグアイの同胞レコバの名前が出てきましたね。カプデビラは逆足の右足について「バスに乗るためだけにある」と言ったし、ムニティスは右足について「たくさん練習しなくちゃいけない足」って言っていました。自分についてではない答えが出たのは、あなたが初めてです
ジョアン(・カプデビラ)もムニティスも彼らの性格そのままの答えだな(笑)。でも、ジョアンは最近、代表戦で右足でのゴールをいっぱい挙げているよな? きっと練習したんだろう(笑)。 レコバの名前が出たのは、彼の左足の精度の高さを知っているからだ。彼と一緒に練習すれば、そのすごさが分かる。さまざまな種類のボールを、思い通りのところに蹴り分ける。俺が今まで見た左利きの中で、間違いなく彼の左足は世界一だね。
――では最後に次の選手を紹介してください
そうだな、サバレタにしよう。エスパニョルのアルゼンチン人青年。
サバレタはサッカーをしている時は、アルゼンチンサッカーそのもの。激しいマーク、タックル、闘争心。あいつはまだ若いけど、ベテランみたいに落ち着いたプレーができる。アルゼンチン代表に入るのも当然だ。でもサッカーを離れると、陽気な若者だよ。変に調子に乗っているわけでもなく、とても謙虚だしね。だからこそ俺たちは年齢は離れているけど、仲良くなったんだ。エスパニョルは素晴らしいチームだけど、サバレタは近い将来、さらにステップアップする選手だと思う。
(ノートを開き、少し考え込んでからパンディアーニは、サバレタへのメッセージを書き始めた。書いているうちに面白くなってきたようで、ニコニコしながら書いている)
パブリートへ
こんな形でお前にメッセージを書くなんて変な感じだ。でも、お前に知っておいてもらいたいのは、お前が素晴らしい選手で、一緒にプレーし続けることができなかったことが本当に残念だということだ。でも、サッカー選手というのはそういうもんだよな。
それじゃ、お前が偉大な選手だってことを忘れるなよ! この、クソッタレ!
パンディアーニ
インタビューが終わり、練習場を後にするパンディアーニ。運転していた車はトラックではなく、4輪駆動の大型車だった。パンディアーニは「トラックに比べたら、おもちゃみたいなもんだ。それじゃ、また会おう」と言いながら手を振って、車のハンドルを手に取った。
<了>
(※当連載は不定期で行う予定でしたが、都合により終了することになりました。愛読ありがとうございました)
中嶋亨/Toru NAKAJIMA 埼玉県出身、1980年5月8日生まれ。青森大学社会学部卒。大学卒業後スペインに渡り、スペインリーグ2部Bのアルカラ・デ・エナーレスのチーム練習に参加。2004年5月よりライター活動開始。ワールドサッカーグラフィック、オーレ!ニッポン、スポーツナビ等で執筆活動中
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