【Photo:ロイター/アフロ】
今大会の南米王者はブラジルでもアルゼンチンでもない、エクアドルから生まれた。その名をLDUキト(リガ・デ・キト)という。LDUは「Liga Deportiva Universitaria」の略で、大学をルーツに持つクラブだ。これまで9回の国内優勝を果たしているが、国外では決して有力な存在ではなかった。
ところが今季のリベルタドーレス杯では、グループリーグを3勝1分け2敗でフルミネンセ(ブラジル)に次ぐ2位でクリア。トーナメントでも、エストゥディアンテス、サン・ロレンソ(いずれもアルゼンチン)、クラブ・アメリカ(メキシコ)といった強豪を相次いで倒し、決勝で再びフルミネンセと対戦した。ホーム&アウエーの合計が5−5となる接戦となったが、敵地でのPK戦を制して優勝。初の南米王者に輝くとともに、祖国エクアドルにも初めてのタイトルをもたらした。
国内ではバルセロナ、エル・ナシオナルなどと並ぶ強豪として知られるリガ・デ・キトだが、南米全体で見ればまだまだビッグクラブとは言い難い。クラブの予算が限られている上、リベルタドーレス杯後に主力選手数名が欧州やメキシコのクラブに引き抜かれた。リベルタドーレス杯での戦績は、5勝5分け4敗、21得点15失点。毎試合、ぎりぎりの勝負の中で競り勝ってきたことが、この数字からも分かる。絶対的なFWボラーニョス、決勝のPK戦で3本のシュートを阻止する守護神ぶりを発揮したGKのセバジョスを中心に、守備からの速攻でしぶとく勝つ。派手さはないが、チャレンジ精神は旺盛。南米から世界へ、リガ・デ・キトの野望は続く。
■ 戦力分析

| 攻撃力 | 4 | エースのボラーニョスは健在だが、攻撃のバリエーションが少ない |
| 守備力 | 4 | 能力の低さは、最後まであきらめない粘り強い守備でカバー |
| 組織力 | 4 | 突出したタレントは不在だが、ベテランと若手の配分は良い |
| 監 督 | 4 | 元アルゼンチン代表のバウサ監督。低予算でのタイトル獲得は評価できる |
| 資金力 | 2 | 年間予算は600万ドル(約5億7000万円)と言われている |
| 経 験 | 2 | 初の南米チャンピオンゆえに、国際舞台での経験も限られている |
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