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折山淑美
スポーツナビ

注目の平泳ぎ、鈴木2冠も200では15歳・渡部がV=競泳日本短水路 (1/2)
五輪シーズンがいよいよ本格化

2012年2月13日(月)
女子50メートルと100メートル平泳ぎを制した鈴木聡美
女子50メートルと100メートル平泳ぎを制した鈴木聡美【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

 ロンドン五輪代表選考会となる日本選手権が4月に控える2012年、五輪代表の座を狙うスイマーにとって、勝負のシーズンがいよいよ始まった。

 4月の日本選手権へ向けた合宿などで、出場しないトップ選手もいた2月11、12日の日本短水路選手権。若干寂しくなったメンバーの中で、注目されたのは男女平泳ぎだった。

 女子は昨年のジャパンオープンでの活躍で一躍注目された中学3年の渡部香生子(JSS立石)と、国際大会代表選考会3冠の鈴木聡美(山梨学院大)の対決。そして男子は北島康介(日本コカコーラ)や富田尚弥(中京大)がいない中、立石諒(NECグリーンSC玉川)が4月の日本選手権へ向けてどんな記録を出しておくかということだった。

■50、100平で優勝した鈴木だが…

「私の同じ年頃と比べてもあんな記録は出していないから『すごいな』と思うけど、私も去年の(世界選手権代表)選考会は3冠だし、日本記録保持者なので。練習中も香生子ちゃんや海外の強い選手をイメージして頑張ってきたので、ここでは負けられないなと思っている」
 こう話す鈴木は、渡部と対決する2日目の200メートルヘ向け、好調さをアピールする泳ぎを見せた。

 初日の100メートル決勝では前半の50メートルを、田村菜々香(きらら山口)が持つ短水路日本記録のラップを0秒14上回るタイムで入ると、ゴールタイムは日本記録を0秒54更新する1分4秒11を出した。「ターンの時に浅いところで蹴っていたので水の抵抗を受けていた。1分3秒台を出せなかったので悔しい」と言いながらも、納得の表情を見せていた。

 自己ベストを出せなかった昨年は身体が沈んだような泳ぎになっていたと反省した。体重があり過ぎるのもその原因のひとつだと、最も重かった9月に比べると4キロ程減量した。
「去年は呼吸の時にヘッドアップしていたが、あごを引くことでそれも改善できた。それで腰が沈んでしまうことも無くなり、水の上を滑るように泳げるようになった」こう話す鈴木は身体が浮き、スピードにも乗るスムーズな泳ぎを見せていたのだ。

 その成果は12日の50メートルでも出た。午前中の予選で田村の日本記録を0秒23更新する30秒24の日本記録を出すと、午後の決勝でも30秒23を出して日本記録を連発した。前日の100メートルのあと「200メートルでも周りを驚かせるようなラップタイムで入りたい」と言っていた準備も整った。

 そして迎えた最後の200メートル。鈴木は最初の50メートルを、金藤理絵(Jaked)の日本記録のラップを0秒93上回るタイムで入る。2位の渡部には1秒30の大差を付ける突っ込み。その勢いがどこまで持つかと楽しみにさせた。

 だが80メートルを過ぎてから、スピードが急激に落ちた。75メートルのターンの後に水を飲んでしまったからだ。
「腕のかきを強くしたことで、波が立つ泳ぎになっていることも影響していると思います。水を飲んでからは悔しい思いが募った。自分に負けてはいけないと思って必死に泳いだけど、結果につながらなかった。練習通りの泳ぎができていなかったと思います」
 50メートルの30秒台も、無理に突っ込んだ感じではなかったことも、悔しさを募らせた。

 <続く>


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