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武田美保のシンクロコラム(1/2)
日本をとりまくライバルたち

2007年03月12日
(武田美保)

国際大会初のソロ出場が決まった原田(手前)と、デュエットの軸となる鈴木
国際大会初のソロ出場が決まった原田(手前)と、デュエットの軸となる鈴木【 Photo by Daiju Kitamura/AFLO SPORT 】
 3月17日から始まる世界水泳メルボルン大会。シンクロナイズドスイミング競技では大会初日から8日間にわたり、熾烈(しれつ)なメダル争奪戦が繰り広げられる。

 今大会から新ルールが採用され、テクニカルルーティン(規定演技)とフリールーティン(自由演技)のそれぞれでメダルが争われることになった。フリーコンビネーションのみ現行のままで、ソロテクニカル(以下TR)、ソロフリー(以下FR)、デュエットTR、デュエットFR、チームTR、チームFRの計7種目に分かれる。日本は7種目すべてでメダル獲得を目指すが、そこに立ちはだかるのが、ロシア、スペイン、古豪復活をかける米国、カナダ。そして来年に北京五輪を控え、すさまじい勢いで力をつけてきている中国だ。


日本、ソロに原田を起用 デュエットは新体制で

 ライバルたちに一丸となって挑む日本チーム。新たに二人の選手を選出し、チームは活性化した。トレーニングキャンプでは頼もしいまでに力強く、しっかりと芯(しん)の通った演技を見せている。ソロには新しく原田早穂が起用される。彼女のパワーとタフさ、そして高い技術が際立つプログラムで初の国際大会ソロ出場を果たす。
 デュエットは、3人構成。それぞれの持ち味と個性が発揮できるデュエットが誕生した。繊細かつ世界随一のスピンなどの足技を誇る鈴木絵美子を軸に、TRでは確かな技術力でこれまでの実績からも強い信頼関係を結ぶ鈴木・原田組が登場。FRでは、豊かな表現力と日本人離れしたパワーを持つ松村亜矢子が起用され、日本デュエットの新境地を見せている。


女王ロシアに“勝った”、米国に注目〜フリールーティン〜

 それではシンクロ日本を取り巻く世界の混戦模様を、種目別に解説していこう。まず初日のフリーコンビネーション。昨年9月に横浜で行われたFINAワールドカップ(以下W杯)ではロシア、日本、スペインが表彰台に上ったが、今回そこに米国が絡んでくる。W杯にはエントリーしなかった米国だが、同年10月にロシアで行われた、シンクロ界初の賞金をかけた大会「ワールドトロフィー」で、ロシアを抑えなんと優勝してしまったのだ。採点方式が通常と違い、3人の審判員でアーティスティックインプレッション(芸術点)のみで採点されるという注釈がつくが、エンターテインメントの国と呼ばれるように米国は魅せるシンクロを披露した。今大会は通常通りの採点方式で、テクニカルメリット(技術点)も評価される。そのため技術力が問われるが、米国がメダル争いに名乗りを挙げたことは間違いない。


<2/2に続く>

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