順位 |
名前 |
国 |
得点 |
SP |
FS |
 |
1 |
安藤美姫 |
日本 |
195.09 |
2 |
2 |
 |
2 |
浅田真央 |
日本 |
194.45 |
5 |
1 |
 |
3 |
金妍児 |
韓国 |
186.14 |
1 |
4 |
 |
4 |
キミー・マイズナー |
米国 |
180.23 |
4 |
3 |
 |
5 |
中野友加里 |
日本 |
168.92 |
7 |
6 |
 |
6 |
カロリナ・コストナー |
イタリア |
168.92 |
3 |
9 |
 |
7 |
サラ・マイヤー |
スイス |
160.80 |
9 |
8 |
 |
8 |
スザンナ・ポイキオ |
フィンランド |
160.12 |
10 |
7 |
 |
9 |
エミリー・ヒューズ |
米国 |
159.06 |
6 |
13 |
 |
10 |
ジョアニー・ロシェット |
カナダ |
158.98 |
16 |
5 |
 |
 |
*上位10位までの順位を表示しています |
フィギュアスケートの世界選手権最終日は24日、東京体育館で女子フリースケーティング(FS)を行い、トリノ五輪代表の安藤美姫(トヨタ自動車)がショートプログラム(SP)2位から逆転の初優勝を飾り、1989年の伊藤みどり、94年の佐藤有香、2004年の荒川静香に続く史上4人目となる世界選手権優勝を成し遂げた。また昨年のトリノ五輪でも荒川が金メダルを獲得しており、2年連続で日本勢が世界の頂点に立った。
この日、最終滑走者でリンクに登場した安藤は、6分間練習前にすでに4回転ジャンプを跳ばないことを決めていたという。2002年に初めてジュニアGPファイナルで成功して、女子初の4回転ジャンパーという金字塔を打ち立てたが、試合ではこれまで3度しか成功していなかった。2004年も挑戦していたが成功はならず、その後は封印。惨敗したトリノ五輪では挑んで転倒したものの、この挑戦があったからこそ、失いかけたスケートに対するやる気を取り戻した。安藤にとって4回転はスケートを続けるモチベーションでもあり、武器でもあるが、反面、重い“荷物”にもなっている。まだ完ぺきに習得していない4回転はハイリスクな技なのだ。
SP後は4回転を跳ぶつもりだと気持ちを奮い立たせていたが、この日の本番では結局挑まなかった。この選択が結果に結びついた安藤は、ほぼミスのない演技で締めくくり、総合計195.09点で涙の初優勝。トリノ五輪15位の悔しさから這い上がり、世界女王の座に就いた。
シニアの世界選手権初出場の浅田真央(中京大中京高)はSP5位からFSで133.13点の歴代最高得点を更新する演技を披露し、順位を大きく上げて総合計194.45点の2位に食い込んだ。日本勢が金銀と複数のメダルを獲得したのは、世界選手権、五輪を通じて初の快挙。
浅田は、同選手権の女子では1990年の伊藤みどり以来となるトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決め、続く連続ジャンプで小さなミスを見せたが、SPで失敗した得意の3回転フリップ−3回転ループに成功して、スタンドから大歓声を浴びた。終盤まで緊張の糸を張り詰めた演技でSP5位からの見事なばん回でメダルをつかんだ。優勝候補の本命だった16歳は、目標の金メダルに届かなかった悔しさと、メダルを手にしたうれしさが混ざった複雑な涙を流していたのが印象的だった。
SP7位だった中野友加里(早大)はトリプルアクセルに挑戦して転倒した後、スピンでもバランスを崩すなど、完ぺきな演技はできなかったが、まずまずの出来でまとめ、昨年に続き5位に入った。
前日、国際スケート連盟(ISU)が公認した国際大会で女子SPの歴代最高点71.95点を出して首位だったグランプリ・ファイナル女王の金妍児(韓国)は、3回転ルッツで2度転倒するなど、終盤にスタミナ切れでフリーで4位に沈み、総合で3位に終わった。12月から抱えていた腰痛からの練習不足が4分間のフリープログラムでは大きく影響してしまったようだ。
SP3位のカロリナ・コストナー(イタリア)はジャンプのミスがたたり、フリーで9位と大きく後退し、総合で6位だった。昨年の覇者で2連覇を狙ったキミー・マイズナー(米国)は4位に終わった。
日本は、安藤が1位で、浅田が2位で合計3点となって13点以内のため、来年の世界選手権の出場枠3を獲得した。
【初優勝の安藤美姫コメント】
言葉にならないくらいすごくうれしいです。今日の朝の公式練習では4回転はいい感じだったが、練習で曲に合わせて跳んでいなかったので、いまの力を出し切ることを考えて4回転を跳ぶことをやめました。メダルは欲しかったですが、何色は関係なく、勝ちにいくよりも自分のベストを尽くすことを意識して滑りました。演技後、メダルが確定したことはわかっていたが、一番上の表彰台に乗るとは思っていなかったので、本当にびっくりしました。
【銀メダルの浅田真央コメント】
SP5位で悔しかったので、今日のフリーで1位になるにはとりあえずノーミスでパーソナルベストを出さないといけないと思って滑った。ノーミスで出来てうれしかった。2位になった時は悔しかったけど、メダルが取れてうれしい。トリプルアクセルを跳べたときはすごくうれしかった。6分間練習でうまくいっていたので、自信をもっていくだけだった。プラスに考えて良かった。
【5位の中野友加里コメント】
トリプルアクセルは迷わずに挑んだ。転倒してしまったが、全日本(選手権)のときと一緒ですぐに忘れて気持ちを切り替えた。今日はほぼ納得いく演技ができた。去年のほう(昨シーズン)の方がいいシーズンだったが、今年(今季)は来季につながるステップのシーズンだったと思う。日本で開催した世界選手権は高いレベルの中でいい経験になりました。今後の競技生活は短いかもしれないですけど、これをステップアップに頑張りたい。
【銅メダルの金妍児コメント】
失敗しましたが、メダルを獲得できてうれしい。昨日よりもコンディションがあまり良くなくて、足が重くてミスを重ねてしまいました。今季は満足いくシーズンで有終の美を飾ることができたと思います。カナダで体力トレーニングをしてきましたが、来日2日前に別の部位を痛めてしまって、日本でフリープログラムの練習を十分にできなくて、体力が落ちてしまいました。長いプログラムだとそれ(体力不足)が影響してしまった。来季は、体の管理をして体力補強をしたいので、(今すぐには)トリプルアクセルなど新しい技術を習得するつもりはないです。体力をつけてミスのない完ぺきな演技ができるようになってから、新しい技術に取り組みたいです。
<了>
■辛仁夏/Yinha Synn
東京生まれの横浜育ち。1991年大学卒業後、東京新聞運動部に所属。スポーツ記者として取材活動を始める。テニス、フィギュアスケート、サッカーなどのオリンピック種目からニュースポーツまで幅広く取材。大学時代は初心者ながら体育会テニス部でプレー。2000年秋から1年間、韓国に語学留学。帰国後、フリーランス記者として活動の場を開拓中も、営業力がいまひとつ? 韓国語を使う仕事も始めようと思案の今日この頃。各競技の世界選手権、アジア大会など海外にも足を運ぶ。
|