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澤木啓祐強化委員長「苦渋の決断だった」
アテネ五輪マラソン代表選考(2/4)
2004年3月15日
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アテネ五輪の女子マラソン代表選手を発表する日本陸連・澤木啓祐強化委員長【岩本勝暁】
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日本陸連・澤木啓祐強化委員長 「実績では油谷、レース内容で諏訪」
代表選手選考会は、男女とも4レース、パリの世界選手権に始まって国内3レースが位置付けられておりますが、今回は選考規定を事前公表致しました。まずは世界選手権(世界陸上)出場者の出場者の中で、メダリストの最上位はその時点で内定を与えるというものでした。その結果、女子の野口みずき君が代表になったということです。世界選手権以外については、男子が福岡国際マラソン、東京国際マラソン、びわ湖毎日マラソン、女子は東京国際女子マラソン、大阪国際女子マラソン、名古屋国際女子マラソンの3大会の上位者で、かつ五輪でメダルもしくは入賞可能な選手であるという規定でした。この規定に沿いまして、選考会の結果を基に、選考させていただきました。
まず男子の国近友昭。彼は選考レースの福岡国際マラソンで優勝しております。なおかつ対象者の中で最上位の記録(2時間7分52秒)を出しているということで、第1にノミネートさせていただきました。2番目は油谷繁。彼の場合は、昨年の世界陸上で第5位という成績を残し、なおかつエドモントンの世界陸上でも入賞しているということで実績を評価しました。
3番目につきましては、諏訪利成、高岡寿成、小島忠幸、この3名に大崎悟史君を加えた中から、諏訪君を選びました。選んだ理由は、選考レースの福岡国際で第2位であったこと。まずこの時点で3位の高岡君を上回りました。東京国際の大崎君とびわ湖毎日の小島君も同様に2位でしたが、諏訪君の方が記録が良かったことや、40キロからゴールまでの2.195キロについても諏訪君が一番上であるということ、こうしたレースの内容から選んだということです。補欠に関しては、高岡君の自己記録(日本記録の2時間6分16秒)の高さと選考レースで3位だったことを評価しました。
激論の末、伸び率の高い坂本を選択
女子の選考については、野口君は世界陸上終了時点で内定。国内選考レースの中では、大阪国際で優勝した坂本君、名古屋国際で優勝した土佐君の1位同士の記録を見ますと、土佐君が最上位ということでまず選ばせていただきました。あと一人ということになりまして、坂本直子、千葉真子、高橋尚子の中から一人選ぶことになりました。女子の選考は、大半の時間をこの3名からだれを選ぶのか、ということに費やしました。激論の末、最終的にはみなさんの意見が一致し、坂本直子に決まりました。
千葉真子君は世界選手権では3番でありますが、大阪国際では直接対決で坂本に負けている。なおかつ、坂本が30〜35キロを驚異的なタイムで駆け抜けたということで、坂本君が残った。そして、実績は日本でも国際的にもナンバーワンの高橋尚子をどうするのか、という議論に入りました。
私どもは、選考レースそして選考規定を事前公表させていただいております。これをどこまで遵守するのかという部分と、メダルを取れる人を選ぶ、ということがございます。女子は、これまで申し上げました野口、土佐、坂本、千葉、高橋と、いずれもメダルが可能です。また高橋尚子君の実績は最大限に評価、尊重はしました。その中で決断を迫られたわけです。そこで、東京での高橋のレース内容と、大阪での坂本のレース内容の比較にならざるを得ないということになりました。前半ハイペースで行って後半失速した高橋。もちろん、前半のハイペースは国際試合では必要です。しかし、後半のまとめの部分も必要となります。そういう流れの中で、伸び率の一番高い坂本君を選ばせていただきました。これは選考原案の中では苦渋の決断でした。
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