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荒木美晴
スポーツナビ

新たな領域へ 義足ランナー、オスカー・ピストリウスの挑戦=世界陸上 (1/2)

2011年8月23日(火)
両足義足のピストリウス。世界陸上の男子400メートルで、健常者とともに戦う
両足義足のピストリウス。世界陸上の男子400メートルで、健常者とともに戦う【Getty Images】

 27日に開幕する第13回世界陸上テグ大会の男子400メートルに、両足義足のスプリンター、オスカー・ピストリウス(南アフリカ)が初出場する。出場資格問題を含めて4年越しの夢の舞台。パラリンピックで4つの金メダルを獲得している「ブレードランナー」の挑戦に、注目が集まっている。

■アテネ・北京パラリンピックで4つの金メダルを獲得

 ピストリウスは、パラリピアンのスプリンターとしてはもっとも有名な選手のひとりだ。下肢切断クラスの100、200、400メートル(T44)の世界記録保持者であり、2008年北京パラリンピックでは同種目で優勝、3冠を達成している。

 先天的にすねの骨がなく、生後11カ月で両ひざから下の切断手術を受けた。「自分のことを障害者だと思っていない。脚がないという違いがあるだけ」と話すピストリウスは、幼いころから運動能力が高く、テニスや水泳、ラグビーなどあらゆるスポーツで活躍。その後、ラグビーの練習中に故障した際に、リハビリの一環として取り組んだ陸上で開花すると、本格的に陸上を始めてわずか8カ月で04年アテネパラリンピックに出場した。

 このアテネでは、若干17歳にして200メートル(T44)で金メダルを獲得して周囲を驚かせた。しかも、決勝に進出した8人の選手のうち、両足が義足なのはピストリウスのみ。本来のクラスの参加選手が少なかったため片足義足のクラスに入ったからなのだが、当時の世界新記録を更新しての優勝に、ライバルも観客も声を失った。
 優勝タイムの21秒97は、健常者を含めて、当時の南アフリカ国内で10位以内に入る好記録。常に上の目標を持ち、自分を奮い立たせてきたピストリウスにとって、次の目標を“五輪出場”に置いたことは自然の流れだったのかもしれない。

 <続く>


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