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福島、女子初の快挙で芽生えた自信
陸上世界選手権 第2日 女子100m

2009年8月17日(月)
女子100m1次予選は、“補欠1位”で2次予選に進出した福島。日本人女子としては、初の1次予選突破となった
女子100m1次予選は、“補欠1位”で2次予選に進出した福島。日本人女子としては、初の1次予選突破となった【ディナモスポーツ/望月】

 陸上の世界選手権(ドイツ・ベルリン)第2日の16日、女子100メートル1次予選を走り終わった福島千里(北海道ハイテクAC)は開口一番、「不満足です」と感想を述べた。
「緊張をしているのが自分でも分かった」という状態でスタートラインに立った。
 そしてその出足で失敗し、そのまま悪い流れを最後まで引きずってしまったという。結果は1次予選2組を11秒52の4位。各組上位3位までが2次予選に無条件で進出、それ以外の上位5名が拾われる中、3位以内で通過することが目標だった福島にとって、結果、内容ともに不満の残るレースだった。

 そして「祈りながら最終組を待ちたい。そして残ったら、気持ちを切り替えてもう一度頑張りたい」という思いが通じたのか、各組4着以下で福島のタイムを上回る選手は現れず、“補欠1位”で世界選手権同種目日本人初の1次予選突破が決定した。

■2次予選、きん差で敗退もつかんだ手応え

 同日午後に行われた2次予選のレースはその反省を生かしたかのように、序盤からまずまずのスタートに成功。そこから二次加速に乗っていくまでは良かったが、そこはさすがに世界の舞台。50メートル以降から、2007年大阪大会銀メダリストのローリン・ウィリアムズ(米国)ら世界の強豪選手により福島は一瞬でとらえられてしまった。

 フィニッシュは11秒43の2組7位。しかしこの記録は日本人女子選手が海外で出した最高記録である。
「国際大会ではベストですが、自分のベスト(11秒24)からは程遠く残念。ここまで来たら準決勝で走りたかったし、着順も気になりました。それで固くなったかもしれません」
 と反省点を口にしたものの、表情には1次予選後には見られなかった満足感が漂っていた。

 準決勝進出へ最後に滑り込んだ選手の記録は11秒40だった。その差はわずか0.03秒。そう考えると惜しい結果である。
 しかし本人は「落ちたら100分の3秒も100分の10秒も同じ」と言う。その言葉の裏には世界と戦う自信が芽生え始めている。さらに、「外国人選手が速いのは確かだが、速いという言葉で終わらせたくない」と続けた。

 昨年の北京五輪女子100メートルに56年ぶりに出場。今年は100、200メートルで日本新記録を樹立し、今大会でも新たな歴史を刻んだ福島。
 本人は「小さな一歩です」と言うが、その着実な歩みが日本女子スプリントをけん引している。大舞台での雰囲気もしっかりとつかみ、次は大会5日目(8月19日)からの200メートルに挑む。

 <了>

■関連リンク
世界陸上2009特集 (2009/8/17)
女子100m結果 (2009/8/17)
選手プロフィール:福島千里 (2009/8/17)
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