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第83回 箱根駅伝 開催日2007.1/2〜3 Yahoo!スポーツ
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第83回 箱根駅伝 見どころ

「戦国時代」が最もあてはまる大会



前回大会で5連覇を阻まれた駒大。今回は王者奪還を狙う
前回大会で5連覇を阻まれた駒大。今回は王者奪還を狙う【 写真は共同 】
■Wエースがそろう東海大は優勝候補だが……

 「群雄割拠の戦国時代に突入」と毎年言われる箱根駅伝だが、今回(第83回大会)ほど、その言葉がぴったりとあてはまる大会はないだろう。前回は、亜大が駒大の5連覇を阻み、初の総合優勝を果たしたが、今回は果たしてどのチームが1番で東京・大手町のゴールテープを切るのか。

 そんな中、優勝候補筆頭と目されるのは東海大だ。伊達秀晃、佐藤悠基という、大学長距離界のスーパースター二人を擁するだけに、注目度も一番。さらに、今回はこの二人以外の選手の底上げができている。杉本将友、藤原昌隆の“佐藤世代(2年生)”が、学生三大駅伝の一つ、出雲駅伝で区間賞を取って活躍。Wエースに頼らないチーム力を付けた。ただ、前回の伊達のように途中でブレーキしてしまうアクシデントも起こりかねないのが箱根駅伝。それだけに、圧倒的有利とは言い切れない。


■東海大を追う3強、駒大・日大・順大

 その東海大と総合力で同等の力を持つのが、駒大、日大、順大の3強だ。中でも駒大は箱根駅伝の前哨戦、全日本大学駅伝を制し、勢いに乗っている。東海大のような絶対的エースはいないが、3年生主将・安西秀幸を中心にまとまりという面ではピカ一。宇賀地強ら1年生が成長し、2年ぶりの王者奪還を狙える位置にいる。そして、今シーズンの出雲、全日本と2位、前回の箱根でも3位と、常に上位をキープしている日大は、「今回こそ」の気運が強い。ケニアからの留学生ギダウ・ダニエルの圧倒的なスピードは大きな武器。これに主将の土橋啓太や阿久津尚二といった箱根を知る選手が快走すれば、「上位にいくが優勝できない」というレッテルから開放されるだろう。前回、往路で優勝し、復路でまさかの4位に甘んじた順大も、優勝を狙えるチームだ。特に箱根駅伝MVPを2度受賞し、山上りのスペシャリストと言われる今井正人がいるのは最大の強み。ほかの大学が苦労する5区を安心して任せられるのは大きい。だが、エース松岡佑起が故障あけというのが気掛かりだ。前回大会を走ったメンバーが多く、経験値では他校の追随を許さないので、後は松岡の復帰待ちといったところだろう。

 前述した4チーム以外にも、箱根駅伝に照準を合わせるディフェンディングチャンピオン亜大、前回は華の2区で区間賞を取り、今回も爆走が期待されるメクボ・モグス率いる山梨学院大、エース上野裕一郎擁する中大などが、虎視眈々(こしたんたん)と優勝をうかがっている。さらに、東洋大、日体大も加わり、まさに「どこが優勝してもおかしくない」大会。言い換えれば、波乱にとんだ面白い大会が期待できる。


■「シード権争い」にも大注目!

 優勝争いだけでも興味は尽きないが、「シード権争い」も見どころ満載だ。今回の大会から、関東学連選抜チームが10位以内でゴールした場合、シード権は9位までとなり、次回の予選会の枠が「10」に増やされることになった。したがって、箱根駅伝に出場できなかった大学の混成チームである選抜チームは、もし10位以内に入れば、次回の箱根駅伝の予選枠が増えるため、前回以上に鼻息が荒い。

 また、前回、屈辱の13位でシード権の取れなかった早大も、かつて、箱根駅伝を沸かせ、早大の黄金時代を築き上げた渡辺康幸監督の下、古豪復活へと意気込んでいる。渡辺監督の秘蔵っ子、エース竹沢健介を中心に、“えんじ”のユニホームが以前の輝きを取り戻せるのか、注目が集まる。さらに、新興勢力として台頭してきた城西大は、若き指揮官・平塚潤監督が創部6年目で初の「シード権確保」に挑む。

 「優勝、シード権争い」というように、上位と下位チームによって目標は違うが、選手全員が思うことは、「襷(たすき)をつなげること」。これまでも多くの選手が、「箱根駅伝」の魔物に勝てず、無念の繰り越しスタートや区間の途中で棄権という苦渋をなめている。それが、見ているものに感動を呼ぶことは多いが、今回はどんなドラマが待っているのだろうか。第83回大会も、すべてのチームが一つの襷(たすき)にさまざまな思いを込めて、箱根路を走る。

<了>

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