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第82回 箱根駅伝 開催日2006.1/2〜3 Yahoo!スポーツ
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大会見どころ
第82回 箱根駅伝 見どころ

戦力充実の東海大が優勝候補



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昨季は2区を走って往路優勝に貢献した東海大・伊達。今年は悲願の総合初優勝を目指す(写真は第81回箱根駅伝より)【 共同 】
■適材適所のさい配が勝利のカギ

 第82回箱根駅伝のもっとも大きな特徴は、4区と5区を結ぶ小田原中継所の変更である。これにより、4区が唯一20キロ未満の区間となる18.5キロに短縮。一方、5区が23.4キロと延長され、23.2キロの2区と9区を超える最長区間になった。各校の監督たちにとっては、「花の2区」に絶対的なエースを据えるこれまでの戦いから、今まで以上にち密かつ適材適所のさい配が求められることになる。

 さて、注目の優勝争いだが、前評判で頭ひとつ抜け出ているのが東海大だ。1万メートル28分台の選手を5人もそろえた戦力は、他校の追随を許さない充実ぶり。前回1区で区間賞を獲得して往路優勝への流れをつくった丸山敬三と、前々回2区、前回4区でいずれも区間3位に入った安定感抜群の一井裕介が好調をキープ。3年前に5区山上りで区間新の快走を見せた中井祥太も長引く故障からようやく復調してきた。

 そうした力のある4年生を若い爆発的な走力でけん引するのが、スーパールーキー・佐藤悠基とエース・伊達秀晃の「1、2年生コンビ」である。7月の日本インカレ1万メートルでは佐藤が優勝、伊達が2位に入って見事にワンツーフィニッシュ。いまや学生界で2人とまともに競り合って勝てるのは、外国人留学生ぐらいと言ってもいいかもしれない。

 東海大に大崎栄コーチが就任して4年、チームは一歩一歩着実にレベルアップしている。一昨年の全日本大学駅伝で初優勝、昨年は箱根駅伝の往路優勝を果たし、ことしも10月の出雲駅伝で初制覇を遂げた。「関東インカレ、全日本インカレ、出雲、全日本とタイトルを取ったが、まだ足りないものがある。そのタイトルを目指していきたい」と大崎コーチが言うように、あとは箱根駅伝総合優勝のタイトルのみ。優勝経験のないことが不安材料との声も聞こえるが、当事者たちは逆にそれを強いモチベーションへと変えている。34年目の悲願に向けて、東海大に死角は見当たらない。


■シード権争いも例年以上に激しい戦いの予感

 とはいえ、駒大と日大も確実に優勝争いに絡んでくるだろう。前回王者の駒大は78回大会から4連覇中、史上3校目となる5連覇を目指している。箱根前哨戦の出雲で4位、全日本でも3位と優勝には手が届かなかったが、箱根での勝ち方を知っているチームだけに本番ではしっかりと力を発揮してくるはずだ。20キロを走り切れる選手層の厚さは相変わらず健在。主将の村上和春や前回、前々回と区間賞を獲得した糟谷悟ら8人の4年生と、ここにきて急成長を見せている6人の2年生を中心としたメンバー構成でレースに挑む。

 また、11月の全日本を制した日大も有力な優勝候補の一つ。出場回数と優勝回数がともに歴代2位という伝統校だが、最後の箱根制覇となると1974年の第50回大会にまでさかのぼらなければならない。しかし、そんな「過去の栄光」を取り戻すことのできる陣容がことしは整った。スピードのあるディラング・サイモンと、武者由幸、下重正樹、吉岡玲といった1年生のときに箱根を経験した4年生がチームの中軸を担い、32年ぶりの栄冠を見据えている。

 もちろん、優勝を目標に掲げるチームはこれら3校だけではない。近年はシード権争いが定位置だったにもかかわらず、前回2位に食い込んだ日体大や、出雲と全日本でいずれも2位と高い総合力を誇る中大、そして前回5区で脅威の11人抜きを見せた今井正人擁する順大も、王者の座を虎視眈々(たんたん)と狙っている。

 さらに、10位以内に与えられるシード権争いも例年以上に激しさを増すだろう。予選会でトップ通過を果たした東洋大や、前回22秒差で涙をのんだ早大にとってシード権獲得はもはや最低目標。一つでも上の順位でゴールテープを切り、来年以降の大会で上位進出するための足掛かりにしたいところだ。いずれにしても、出場20チームがあらゆる力を総動員して臨む箱根駅伝。正確なレース結果を予想することは限りなく不可能に近いが、間違いなく言えるのは、どの局面においても極めてハイレベルな戦いが繰り広げられるということである。号砲は1月2日、午前8時――。

(小野哲史)

<了>

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