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PRIDE.29
第10試合
ミルコ・クロコップ
(クロアチア/チーム・クロコップ)

 

1R 3分42秒
KO

 
マーク・コールマン
(米国/ハンマーハウス)
試合の見どころ

 覇王ミルコがメーンを飾る。ミルコは、6月の実現が濃厚となっている念願のヘビー級タイトル戦に前進するため、強敵との戦いをすべて撃破し、さらに勢いを付けたいところだ。対するマーク・コールマンは世界トップクラスのレスリング技術を持ち、UFCでも連覇するなど、世界の強豪との戦いをくぐり抜けてきたつわもの。愛弟子のケビン・ランデルマンが04年末の男祭りでミルコに秒殺されており、その雪辱を果たすという意味でも、コールマンにとって負けられない試合。ミルコから王座挑戦権を強奪する構えで臨む。王座奪取へ一直線のミルコが蹴散らすか、コールマンが復権を果たすか。

試合経過

1R ミルコは、いつもどおり落ち着いた表情で試合開始のゴングを聞いた。コールマンは、いきなりミルコの足下に飛び込み、タックルでのテイクダウンを試みるが、ミルコは落ち着いて対処。コールマンは再びタックルを仕掛けるが、ミルコは素早く切ってスタンドに戻す。静かな攻防の均衡を破ったのは、ミルコ。ミドルレンジからコンパクトな左ストレートをクリーンヒット。場内からどよめきの声が上がる。ミルコは、さらに右を織り交ぜながら、コールマンにプレッシャーをかけていく。コールマンも右ミドルを放つが、ミルコの圧力に後退を強いられる。打撃戦ではジリ貧のコールマンは、片足タックルを敢行するが、これもミルコに切られてしまう。ミルコは落ち着いてコールマンをコーナー際に追い詰めると、離れ際に左ショートストレート、右、左アッパーと連打をヒット。ダメージを負ったコールマンがガクッとひざを落とすと、レフェリーが試合を止めた。

 試合後、ミルコがマイクを握り「今日の試合は楽しんでくれましたか? 今日言いたいことは一つだけ。私は今、自分の足でここに立って、ヘビー級のタイトルマッチをする日を待っている。エメリヤーエンコ・ヒョードル、ユー、アー、ネクスト(次はあなたです)」と、宣戦布告をした。敗者のコールマンもその後にマイクアピール。「今日の試合は非常に厳しかった。今まで戦った選手の中で一番強かった。本当に偉大な選手、信じられないくらい強かった。いずれ彼はベルトを取るでしょう。今回はミルコ選手のほうが自分より強かった。でも、まだ私は終わっていない。絶対にやめない」と“最強オヤジ”の現役続行を猛アピールした。


コメント

■ミルコ「早くヒョードル選手と戦いたい」

――コールマン選手については

 コールマン選手は肉体的に強くタフだった。彼は(タックルで)私の両足を刈れると思っていたんでしょう。ただ、それができないということも僕はわかっていました。ただ、とっても強い男だと思っています。

――タックルを切るというのは作戦どおりだったんでしょうか?

 タックルを切るということはもちろん、それはそれで決めてきた戦略です。ただ、グラウンドにいったらいったでオプションは用意していました。三角締め、腕ひしぎ十字固め、オモプラッタとか、たくさんのオプションはあるつもりです。

――「リング上で後は待つだけ」というコメントがありましたが、これで思い残すことなくヒョードル選手と戦うことになるのでしょうか?

 それだけです。「次の大会に」というぐらいの気持ちでいます。早く戦いたい。とにかくこちらは待っています。

――ヒョードル選手は、自分はもう1試合挟んでからやりたいと言っているようですが?

 私はもうグラウンドになっても怖くないんです。それだけグラウンドを這いずり回って汗をかいてきたんです。なので、自分は自信があっていつでもリングに立つつもりです。その自信が何に裏づけされているのかと聞かれたら、具体的に言えば立っても寝てもどっちらでもいけるということです。基本的にもうレスラータイプの選手には負けない。「グラウンド&パウンドだけでは僕はもう倒せないよ」ということです。今日のファブリシオ(ヴェウドゥム)のデビュー戦を見たと思いますが、あんなとんでもない選手が家にいて、毎日自分の腕を極めようとしているわけですから、必然的にグラウンドは上達しています。

――もし、ヒョードル選手と戦うことになったら、どういうふうに戦いますか?

 その話はまだ早すぎると思いますが、お互いにとってキツイ試合になるでしょう。

――レコ選手が苦しんでいるようですが何かアドバイスはありますか?

 アドバイスは「もうPRIDEはやめろ」ということです。友人として「君はPRIDEでは生き残れないからK−1に戻れ」と忠告しました。総合格闘技とK−1とでは必要とされる筋肉が違うので、彼ももう31歳ということもあり、これからPRIDEのルールに適応する体を作っていくところから練習するところまで、時間がないのではないか。彼のタレントはK−1ルールに合っていると思う。

――ジョシュ・バーネット選手が再戦を挑んできたらどうしますか?

 とりあえず待っていてほしい。約束したのでちゃんと再試合はやります。


■コールマン「2人の試合を見るのは私個人も楽しみ」

――ミルコ選手について

 ミルコ選手は素晴らしい選手で、戦ってみて感心しました。テイクダウン対策も完璧で、パンチ、キック、どれをとっても完璧な選手だと思います。本当の賢く力強い選手で、これからも素晴らしい試合をしていくと思いますので、彼の戦いぶりをこれからも見ていってほしいです。

――ミルコ選手とヒョードル選手と戦っていますが、2人が戦ったらどちらが勝つと思いますか?

 大変難しい質問ですね。両選手ともとても強い選手で、素晴らしい選手なのでどちらかというのは難しいのですが、個人的にヒョードル選手は気に入ってる選手なのですが、そのヒョードル選手ですらミルコ選手に対しては厳しい試合を強いられると思います。ただ、両者の試合は見る者に感動を与える素晴らしい試合になるでしょう。ミルコ選手は常に向上を忘れない強くなり続ける選手ですし、実際戦ってみて自分が想像していた以上に強いということがわかりました。2人の試合を見るのは、みんさんはもちろんですが、私個人も楽しみです。


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