大会インデックス
第1試合
第2試合
第3試合
第4試合
第5試合
第6試合
第7試合
第8試合
第9試合
 |
| スポーツナビではリアルタイムで結果をお届けします。随時リロードボタンを押してお楽しみください |
 |
|
 |
|
|
PRIDE.28
|
|
 |
|
|
第9試合 PRIDEミドル級タイトルマッチ 1R10分・2R5分・3R5分
|
| [王者] |
ヴァンダレイ・シウバ (ブラジル/シュートボクセ・アカデミー) |
○ |
|

2R 3分26秒 KO
|
| |
[挑戦者] |
| ● |
クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン (米国/チーム・オオヤマ) |
|
|
|
|
■試合の見どころ
03年ミドル級GP決勝戦の再戦。準決勝でシウバは吉田と、ジャクソンはリデルと戦い、ジャクソンは「リデル戦ですでにオレは傷ついていた」と反論。その後、美濃輪、アローナを下し、ワンマッチでの再戦を要求していた。対するシウバは、ここまでPRIDE17戦無敗の“絶対王者”。桜庭、吉田、美濃輪、近藤と強豪・日本人を立て続けに食い、もはや敵なし。ジャクソンの言いがかりに「ならば両者、万全の状態でやってやる。今度こそは言い訳させない。チャンピオンはオレ。ボコボコにしてやる。前回はひざ蹴り22発。今回は23発だ」と戦慄のひざ小僧での完全KOを宣言する。
前日調印式では、両者ともに野獣剥き出しで一触即発の状態、かと思いきや、今夏、ジャクソンが突如、神に目覚め、改心。「相手を憎む気持ちはない」と“乱暴者”らしからぬ発言で、シウバを困惑させた。果たして、ジャクソンの本心は?
■試合経過
いよいよメーンのタイトルマッチ。ジャクソンはコールに「ウォーッ」と吼えて登場。しかし、鎖を首にかけながらも、改心した印か、ニッコリ笑みを浮かべファンとハイタッチ。しかし、リング上で何と携帯電話をかけるなど落ち着きが無い。対するシウバは、すでに臨戦態勢の表情。リングインし、片足を上げてムエタイの舞いを見せる。ジャクソンは米国国歌の途中でいったんは携帯を外しながらも、国歌斉唱が終わると、すぐに携帯電話。対照的に王者・シウバはブラジル国歌に左手を胸にあて、戦いの歌を歌う。ジャクソンはその間も携帯で通話中。その後、認定書が高田統括本部長により読み上げられ、ベルトの返還。コールにコーナーを背に自らの拳をアゴに当て、カクリと動かすジャクソン。対するシウバはいつものように手首をぐるぐると回し、ゴングを待ち構える。そして、ついにミドル級タイトルマッチのゴング!
1R シウバのワンツーをかいくぐり差し合いに持ち込むジャクソン。至近距離から細かいひざを突き、シウバをコーナーに押し込んでいく。ともにコーナーを背にすることを嫌い、激しく体を入れ替える両者。シウバの細かいひざ蹴りに、ジャクソンは体を入れ替え、コーナーに押し込むとサバ折り気味に引き寄せてのひざ蹴りが、シウバの急所に入り、ローブローで試合が一時、中断される。
中央再開から、怒涛のラッシュをかけるタイミングを計る両者。シウバはワンツースリーの3連打でジャクソンに畳み掛けるが、ジャクソンもがっちりガード。シウバの速射砲の間隙を縫って、左ジャブから右フックをかぶせていくと、シウバも左フックで応戦。さらに素早いワンツーから強烈なひざ蹴りを突き上げるが、ジャクソンも倒れず。互いにパウンドが強力なだけに、スタンドで戦うことを望む。
回転の速い4連打から、強烈な右ひざ蹴りを突いたシウバ。それを受けたジャクソンは左目上をカットするも、距離を詰めて、強引にシウバの首をとらえると、パワフルな首投げ! シウバは思わずロープをつかみながらテイクダウンを拒むが、ジャクソンは勢いよく投げ飛ばしテイクダウン! ついに上を取る。
ジャクソンの出血が目立ち、ドクターチェックとなるが、チェック後、止血が済み試合再開。下のシウバがクロスガードでリスタート。柔術で黒帯を取ったばかりのシウバは、下からのガードも堅い。オープン、クロスとガードをい使い分け、パンチを狙うジャクソンの腕を巧みにかんぬきにとらえると、離れても巧妙にデフェンス。決定打を許さない。中腰で大きく外からパンチを落とすジャクソンに、シウバは何と、少しずつ足を上らせ、三角絞めへ! それが外れると、チキンウイングアームロックを仕掛けるなど、下からでも攻め手を休めない。上のジャクソンはガードの足を払おうとするが、パスできず。ボディーパンチに切り替えると、下のシウバもこつこつとパンチを当てていく。
膠着ブレークで、両者にイエローカードが提出された後、試合再開。アグレッシブに前に出たシウバは回転の速い連打からロー、さらにミドル、右フックを当てるが、ボクシング特訓でスタンドを磨いたジャクソンは、がっちり顔面を固め、シウバの右フックにカウンターの右ストレート!! まともに受けたシウバは後方に倒れ、ロープにもたれかかると、千載一遇のチャンスを迎えたジャクソンは、さらに右で覆い被さっていく。いったんはサイドを取ったシウバだが、シウバも本能的にガード。さらに三角の体勢に移行しようとするが、その瞬間を狙ったジャクソンは、足を払いサイドへ! ひじを押し付け、パンチ、さらに3発の鉄槌をシウバの顔面に打ち込むラッシュを仕掛けるが、惜しくも1R終了のゴング。シウバはゴングに救われる形となった。
2R タイトルマッチにふさわしい死闘の第2ラウンド。インターバルでカットマンから傷口にワセリンを塗りこまれたジャクソンは止血完了。シウバは1R終了間際の劣勢を払拭するかのように、ワンツーで襲い掛かるが、ジャクソンも組み付いてのすくい投げでテイクダウン! またも上を取るが、今度はシウバがすぐにオモプラッタで潜って上を取り返すことに成功! 今試合初の上から、パンチを狙う。しかし、ジャクソンも堅いデフェンス。シウバ同様、かんぬきで両腕をとらえようとすると、それを嫌ったシウバは上体を離し、イノキ−アリからシュートボクセ必殺の踏み付け! しかし、ジャクソンもすぐにその蹴り足を取って、手繰りながら立ち上がることに成功。両者の激しい攻防に、場内から大歓声が沸く。
再び、スタンドで激しく差し合う両者。今度はシウバは右のローを3連打しジャクソンの下半身に意識を散らすと、すぐさまワンツー! ジャクソンが右を打ち返してくると、それをかわしてからタインミングバッチリの右ストレートをカウンターで決め、ダメージが大きいジャクソンが一気に失速。顔面を固めて下を向いて後退したところを、シウバは逃さず。ワンツーから首相撲にとらえ、戦慄のひざ小僧が爆発! 1発、2発、3発と浴びたジャクソンは電車道で後退。さらにロープまで追い込んだシウバは、4発、そしてとどめの5発目をジャクソンのあごに突き上げると、意識を失ったジャクソンは棒のように前方に崩れ落ち、サードロープとセカンドロープの間にもたれかかるようにくの字にダウン。白いエプロンに真っ赤な鮮血がボタリと落ち、シウバは追い討ちをかけるまでもなく、勝利を確信。コーナーに駆け上がり、ガッツポーズで咆哮。最後はマットにひざまずき、神に勝利を感謝した。
前人未到のPRIDE18戦無敗を達成し、V3を決めたシウバは、リング上でマイクを取り、「こんなに多くのファンの前で試合ができて光栄。今日の試合のために、本当に一生懸命、練習してきました」と勝利報告。さらに「次は、12月31日の男祭りで戦います」と大みそか出陣宣言。最後にもう一度、「応援してくれて本当に本当にありがとう」とファンに感謝した。
無敗王者でありながら、高いモチベーションを維持し、グラウンドテクニックでも進化。ピンチにも折れないハートで死闘を制したシウバは、会見で「すべてが厳しい試合だった」と告白。勝因を「神のおかげ」と信じる力の強さをのぞかせた。前戦以上に苦しめられたジャクソンに対しても「リング上ではライバル。いい試合だった。また機会があれば試合をしよう」とエールを送った。また、大みそかについては「今日以上の試合をしたい」とさらなるアグレッシブファイトを約束。対戦相手に「クートゥアーが引退する前に試合をしておきたい」とUFC王者、ミルコらトップ3を含めたスペシャルマッチを視野に入れた。最後は、「様々なことを犠牲にして手に入れたのがこのベルト。ベルトはオレのすべて」と再び自らの手に戻したミドル級王座を、誇らしげに高々と掲げて見せた。
■コメント
■シウバ 「桜庭ともう一度やれるなら本当に光栄」
――試合の感想は
確かに厳しい対戦相手だったと思うが、本当にいい試合が出来て良かったと思います。今日は自分もしっかりと練習してきたんで、いい試合が出来て本当に良かったと思う。イベントのためにも、ファンの皆さんのためにもいい試合が出来て本当に良かった。
――試合前にジャクソン選手から挑発を受けていたと思いますが、それについては
逆にそういう選手と戦うのは、いいモチベーションになると思うので、自分にとっては非常にいいこと。
――ジャクソン選手は、いつもより冷静に戦っていたと思いますが、それに対して何か感じたことは
本当に冷静であったかどうか、自分には分からないが、試合はアグレッシブで本当にいい試合だったと思う。
――試合中に危ないと、危機感を感じたような瞬間はありましたか
今日の試合はすべてが難しい、厳しい試合だったと思う。本当に今日は自分の力を全部出し切ることが出来て、本当に良かった。本当に今日の勝利は神様のおかげだと思っている。
――ジャクソン選手とは今までに色々とあったと思うが、試合が終わった後のジャクソン選手の感想は
私は一応プロのファイターなので、ライバル、もちろん彼はライバルなんだけど、ただしそれはリング上だけのライバル。試合が終わった後は、その印象はかなり良くなってきているので、彼が改心されたという風に聞いているが、それは非常にいいことだと思う。神様を信じることは彼にとっていいことだと思う。
――試合後にリング上で言葉を交わしていましたが、どういう会話をしたのですか
あの時は、今日は互いにいい試合をしたと思うし、今後も機会があれば試合をやりましょうと。そして、クイントンはそれをOKした。
――ジャクソン選手の厳しい攻めを乗り越えて勝つことが出来た、一番の理由は
やはり神の力だと思う。自分にとって、今日はすべて神様の力だと思っている。いろんな人たちは神のことは信じないかもしれないが、自分にとって神様が一番大事なので、そのおかげだと思う。
――大みそかは、だれとやりたいですか
それは、やはりプロモーター側が決めるべき。
――桜庭選手が参戦を表明しましたが、桜庭選手というのは、シウバ選手の頭の中に入っていますか
桜庭選手はとても素晴らしい選手ですので、もう1回対戦するのであれば、本当に光栄に思っている。
――大みそかは、日本人にとって特別な日だが、どんな試合をしたいですか
やはり今日のような試合、もしくは今日以上のいい試合をやりたいと思う。
――米国のランディ・クートゥアー選手も対戦したいと言っているが、シウバ選手の気持ちは? オファーがあったら?
もちろん、チャンスがあれば、彼と戦ってみたいと思っている。出来れば、早い時期に戦ってみたい。なぜならば、彼は結構年齢がいっているので、もしかすると引退するかもしれない。その前に戦いたい。
――その場合、ルールにはこだわりますか
もちろん、それはPRIDEが決めるべきこと。PRIDEさえ良ければ、私は日本でも戦いたいと思うし、米国で戦ってもOKだ。
――今、体に痛みはありますか? 咳をした時にわき腹を気にしていたが、痛めているのですか
正直、今は全身が痛い。ただし、これは普通で、どの試合の後もこういう感じになる。私はプロのファイターなので、パンチやキックを打つことがあれば、もらうこともある。プロのファイターとしては普通。
――シウバ選手にとって、ベルトとはどういうものですか
自分にとって、プロのファイターとしては、このベルトが頂点だと思っている。これが自分のすべてだと思っている。やはりこういう形で試合に出ることというのは、たまに家族を犠牲にしたり、いろんなことを犠牲にすることがある。本当に一生懸命にトレーニングをしている。だから、今日また、防衛できたことには感謝しているし、これも神様のおかげだと思っている。最後に、本当に皆さんに感謝したいと思う。まずは、マスコミ関係者の皆さんに感謝している。やはり皆さんが報道してくれるので、そのおかげでいろんな格闘技というものが最近知られるようになった。そして、ファンの皆さんにも非常に感謝している。会場に足を運んでいただいたファンの方もいるけど、来れなかった方はテレビを通して応援していただいていると思うので、皆さんに感謝している。
■ジャクソン 「……」
(ノーコメント)
|
|
|
|