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第8試合 5分3R PRIDE特別ルール
× 桜庭和志
(日本/高田道場)
2R終了
ドクターストップ
ミルコ・クロコップ
(クロアチア/クロコップ・スクワッド)




選手プロフィール


■桜庭和志
1969年7月14日生まれ。秋田県南秋田郡出身。180センチ、83キロ。レスリング仕込みの卓抜した技術と何事にも動じない精神力で数々の強豪を撃破。PRIDE.2の初登場よりカーロス・ニュートン戦、エベンゼール・フォンテス・ブラガ戦など数々の名勝負を繰り広げ、僅か2年余りで一気に総合格闘技のトップに駆け上がった“IQレスラー”。中でもホイラー、ホイス、ヘンゾ、ハイアンらグレイシー一族との死闘は日本だけでなく世界にまでその名を広め、世界中のファイターが狙う存在となる。しかしPRIDE.13でのヴァンダレイ・シウバ戦でまさかのレフェリーストップ負け。多くのファン・関係者にショックを与えた。だが、PRIDE.15でクイントン“ランペイジ”ジャクソンを一蹴。見事復活を果たした。そして満を持してのリベンジ戦。PRIDE.17で初代ミドル級タイトルマッチとしてシウバと再戦するも、シウバのスープレックスの前に、肩を負傷。まさかのTKO負けを喫した。それ以来、試合から遠ざかっていたが、“プロレスラー・キラー”ミルコとの戦いでダイナマイト・カムバックを遂げたい。


■ミルコ・クロコップ
1974年9月10日生。クロアチア出身。188センチ、97キロ。クロコップ・スクワッド。クロアチアでは特殊部隊「スペシャル・フォース」で格闘技教官を務めている。K−1のリングでは破壊力のあるハイキックを武器に活躍。昨年8月のK−1ジャパングランプリ「K−1対猪木軍」に出陣し、藤田和之と対戦。戦前は不利が予想されていたが、タックルに合わせた絶妙のひざ蹴りで藤田を血祭りに上げている。さらに昨年末のイノキボンバイエでは、永田裕志を必殺の左ハイで秒殺。PRIDE.20でのシウバ戦はドローに終わったが、切れ味鋭いキックで、スリリングな闘いを演じて見せた。妖刀を思わせる左ハイでPRIDEの英雄までも狩ることができるか。

※ルール 5分33R・PRIDE特別ルール。試合時間以外は通常のPRIDEルールと変わらない。10キロ以上の体重差があるが、体重の軽い桜庭が「4ポイントあり」を選択したため、4ポイントでの頭部・顔面へのひざ蹴り及び蹴りが有効となった。


試合経過












 10万人、100億円興行を締めくくるメーンイベント。ミルコはいつもどおりTシャツ1枚で入場。9カ月ぶりの復帰戦となる桜庭は、ビッグ・バン・ベイダーのお面をかぶり入場。さらに面を取ると、その下にはオレンジのベイダー風のマスク。それを花道でファンに投げるサービスぶり。


1R ほほを叩き、気合を入れる桜庭。いきなり桜庭はタックルを連発。しかし、ミルコはことごとくタックルを切る。桜庭はミルコのハイを警戒し、サウスポーに構える。

 スタンドでワンツーを繰り出す桜庭。ミルコは左ジャブで応戦。桜庭は一瞬グラリとするも、さらにタックル。ミルコは左ミドルから強烈な左ローを決める。残り1分45秒。ついに桜庭は片足タックルからテイクダウン! ひじを押し付けギロチンチョークを狙う。さらにモンゴリアンチョップ! ここでミルコは立ち上がり、スタンドに戻ったところで1Rが終了。両者ともにクリーンにグローブを合わせる。

2R サウスポーに構える桜庭に左に回るミルコ。 ミルコはローからハイ! しかし桜庭はそれを間一髪スウェーでかわす。桜庭のタックルを切ったミルコが左ミドルを出そうとした瞬間に、桜庭が巧みに再びタックル! 序盤からテイクダウンを奪うことに成功する。下から肩を決め、動きを止めようとするミルコは、桜庭が痛めている左肩へもひじ打ちを放つ。しかし桜庭はアームロックや関節技を極めにかかる。ミルコはすきをついて下から強烈な左フックをヒット! 桜庭は上からモンゴリアンチョップ、さらに両足で踏みつけるも、ミルコもスタンドへ。ここで2R終了のゴング。

 しかし、桜庭は座りこんだまま動かず。右目が紫色に大きく腫れあがり完全にふさがってしまい、ドクターチェックの結果、眼下底骨折の疑いがあるため試合続行不可能となり、ミルコの勝ちが宣告された。

 騒然とする試合後、石井プロデューサーがリング上でミルコの健闘を称えた後、ホイスらグレイシー陣営がリングイン。「吉田戦ではタップしていないし、セコンドのエリオにしか試合を止める権利はなかった。よって吉田戦を無効試合とすることを要求する」と宣言。それにこたえ石井館長は「2週間、時間をください。しかし今日の勝者は皆さんが思っている人です」と暗に勝者・吉田がくつがえらないことを示唆した。

 さらに桜庭がリング下でマイクを握り、「夏休みの最後に負けてしまい、すみません。一からやり直しますので、皆さんも明日から頑張ってください」とメーンでの務めを果たしきれなかったことをファンに謝った。



コメント


■桜庭 「すいませんでした」

(リング上の石井プロデューサーから挨拶を頼まれて、リング下からコメント。)

 夏休みの最後に負けてしまって申し訳ありませんでした。皆さんも明日から頑張って下さい。すいませんでした。


■ミルコ 「アイシテマス、ジャパン」(リング上のマイクパフォーマンス)

 コンバンハ。皆さんは世界で最も素晴らしいファンです。アイシテマス、ジャパン。



■ミルコ 「私の相手は月からでも探さないとダメだ」(試合後の控え室)

――今日の試合の感想は

 もちろん、すごくいい気持ちだ。

――桜庭が負傷したのはグラウンド状態からのパンチが原因だと思いますか

 断定はできないが、グラウンドのときのキックではないか?

――桜庭選手の印象は

 人として、ファイターとしてリスペクトしている。グラウンドの練習時間はわずか7日間しかなかったのに、サイドチョークやハーフガードを見せた。しかし練習したすべてを見せることはできなかった。今回のトレーニングで以上に多くのことを学んだということが分かってくれたと思う。

――7日間のグラウンドの練習以外はK−1の練習だったのですか

 もっと前からグラウンドの練習をしたかったが、新しい寝技のトレーナーが私の住むザグレブに来ることができなかったので、残念ながら7日間しかトレーニングできなかった。トレーナーのマイクはブラジリアン柔術の黒帯を持っている。来週からは私にとって新しい時代が始まる。これから立ち技、寝技に磨きをかけるので私と戦うことができる選手は月からでも連れてこないといけないだろう。

――これからは本格的に総合格闘技に参戦するつもりですか

 今はあまり考えたくない。しばらく経ってから考える。そのときは石井館長と相談して決める。

――日本人相手に敵なしだが、日本人とは戦いやすいと思いますか

 戦いやすいとは思ったことがない。私は日本人と戦うのが好きだが、なぜなら彼らは戦う精神を持っているからだ。

――危ないと思った場面はありましたか

 まったくないよ。

――桜庭選手の打撃は変則的だったと思いますが

 それは彼自身のスタイルだから、私はコメントできない。

――桜庭選手のタックルをことごとく切ったのは、まさに練習通り?

 もちろん、練習の結果だ。それも時間をかけての練習ではない。年内は総合(格闘技)は戦わないと言っていたが、今回は気を変えた。その後、桜庭との試合になったが、自分自身は総合格闘家としては完璧ではない。しかし、これからマイクと練習を重ねていくので、私は世界でもっとも危険なファイターになるだろう。

――桜庭選手に対する声援が多く、(あなたは)ブーイングを受けていましたが

 普通のことだ。9万人の日本人のお客さんがいるんだからね。

――次の目標は

 K−1グランプリだ。もちろん自信はある。


■桜庭 「……」(ノーコメント)

 (眼底骨折の疑いがあるため、病院へ直行。)























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