ムタ降臨、キングRIKIに毒霧噴射!=ハッスル・ジハード
ハッスル覇権争奪戦の決着はクリスマスへ
10日の「ハッスル・ジハード」(東京・両国国技館)では、6910人を動員。休憩前にはハッスル最高顧問の酒井正和氏より12.25「ハッスル・マニア」(両国国技館)の開催が正式発表され、ハッスル新体制始動を色濃く印象づけた。
メーンジハードでは、ハッスル完全制圧を目論むキングRIKI率いるRIKI軍団と、高田総統亡き後のハッスルを守ろうとするハッスル連合軍が5vs.5の勝ち抜き戦で激突。俳優・竹内力さんの双子の弟であるキングRIKI以下、長州力、高山善廣、天龍源一郎、坂田亘という豪華布陣で臨むRIKI軍団に対し、ハッスル連合軍はハッスル軍のエースであったマグナムTOKYOと、自称高田モンスター軍ナンバー2の川田利明が結託し、越中詩郎、レネ・デュプリ、小路晃というメンバーで出陣した。
2004年1月に発足して以来、5年半に渡り抗争を繰り広げてきたハッスル軍と高田モンスター軍だが、7.26「ハッスル・エイド2009」でハッスルの偉大なる支配者・高田総統が、キングRIKIの放った「紅のバックファイヤー」によって消滅。ハッスル軍とモンスター軍も解散となった。
「ハッスルの完全制圧」「ハッスルの政権交代」を掲げ、本格侵攻を目論むキングRIKIに対し、残されたハッスル軍とモンスター軍のメンバーが長年の遺恨を洗い流して和解し、ハッスル連合軍として一致団結。しかし、天龍と坂田は反旗を翻してキングRIKIと結託する道を選んだ。
■96年神宮の再現――川田vs.高山一騎打ち!
この日行われた5vs.5勝ち抜き戦では、天龍vs.小路の先鋒戦から始まり、白熱したバトルを次々と展開。天龍が53歳で小路に貫禄を見せ付けるも、直後にレネに丸め込まれて3カウントを許すなど、目まぐるしく対戦相手が入れ替わっていく。
中でも注目の対決となったのが高山vs.川田の元三冠ヘビー級王者対決。両者は1996年のUWFインター・神宮球場大会で初遭遇を果たし、当時は全日本プロレス所属であった川田がUインター所属の高山に勝利。敗れた高山は川田を追いかけるように全日本マット参戦を果たし、これをきっかけにプロレスリング・ノアや新日本プロレスなどにも登場。現在の「プロレス界の帝王」と呼ばれる地位を築いたという経緯がある。
当時の激しさそのままにローキック合戦を展開した両者は、高山がダブルアームスープレックス、抱え込み式バックドロップを放てば、川田もサッカーボールキック、ストレッチプラムで反撃。ますますヒートアップした2人はそのまま場外戦へなだれ込み、両者リングアウトとなった。
■ムタ戦闘態勢でRIKIに手洗い“挨拶”
残るは大将のマグナムのみとなったハッスル連合軍に対し、RIKI軍団も総帥キングRIKIが登場。しかし、キングRIKIはリングに上がることなく、「もう1人のリキ」である長州力にマグナムを託すと、長州は怒涛のリキラリアット攻勢からのサソリ固めでわずか124秒勝。大将・キングRIKIを温存したまま、2人残りでRIKI軍団が快勝し、キングRIKIの野望である「ハッスル完全制圧」に王手をかけた。
しかし、「あの魔界のモグラもおじけづいて私には手を出せない。これでハッスルは完全に私のものだ」と勝ち誇るキングRIKIの元へ、“魔界のモグラ”ことグレート・ムタが降臨。キングRIKI、ムタ、マグナムの3人がリング上でにらみ合いとなった。
三すくみ状態の中、キングRIKIは「この3人の中で誰が一番強いか12月25日のマニアで決めましょう」と提案すると、襲いかかってこようとしたマグナムを強烈な蹴りで一蹴。さらにガウンを脱いで本格的な戦闘モードに入るが、そこへムタが顔面めがけて毒霧を噴射。この手荒な挨拶にキングRIKIも「ハッスル・マニアではムタ、マグナムをこの手で握り潰し、ハッスルを完全制覇いたします」と、完全決着戦で勝利してクリスマスをキングRIKIのイメージカラーであるピンク色に塗り潰し、今度こそハッスルの全てを手中に収めることを誓った。
■マッスル坂井がハッスル乗っ取りに失敗
「ハッスル」乗っ取りを果たすべく、練習生として再デビューしたマッスル坂井が両国の大舞台で「悪あがき」の真髄を遺憾なく発揮した。
ハッスルのパロディとしてスタートし、いまや後楽園ホールを超満員にする人気興行に成長した「マッスル」を主宰し、DDTでは選手や映像担当、裏方として活躍していた坂井だが、大成功を収めた8.23両国大会では裏方に専念して選手としてリングに上がれず。そこへハッスルの山口日昇CEOから「野心を隠すな」とささやきかけられ、「両国に上がりたい」との一念から、まさかのハッスル入団を果たした。
同期入門の練習生たちを次々と陰謀によって失脚させ、両国デビューにたどり着いた坂井は、元WWEのスーパースターであったTAJIRIに秒殺負けを喫するも、臆面もなく「3本勝負」を願い出て試合を続行。
不意打ちの綱引きでTAJIRIを倒し、1−1のタイに持ち込むと、そのまま3本目の「スミダク・ブルロープ・デスマッチ」に持ち込むが、戦略を観客任せにしたからか、「マッスル」では恒例のスローモーションが通用しなかったからか、TAJIRIのバズソーキックに完敗。「ハッスル・マッスル化」は失敗に終わった。
しかし、両国デビューの野望を果たした坂井は、ハッスルポーズの代わりに最後までマッスルポーズを貫き、満足げな表情を浮かべた。
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