石井慧、泉浩獲得で勢い増す戦極──広報に聞く今後の展望 (1/3)
厚くなる選手層、日本を代表する総合格闘技イベントへ
怒とうのビッグマッチ10連発+4! 戦極フェザー級の初代王者を決めるグランプリファイナルを軸として、ライト級チャンピオンシップ、ミドル級チャンピオンシップ挑戦者決定戦、そしてヘビー級・ウェルター級のワンマッチなど、豪華選手集結の総合格闘技イベント「戦極〜第九陣〜(8月2日・さいたまSA)」がまもなく開催を迎える。
08年の旗揚げ戦「戦極〜第一陣〜(3月5日・代々木第一体育館)」から8つの通常大会と“ニューイヤーイベント”と呼ばれる特別大会「戦極の乱2009(1月4日・さいたまSA)」を経て、各階級への参戦選手は増え、層は厚くなり、戦極は日本を代表する総合格闘技イベントへと成長を続けている。
また、6月と7月には北京五輪金の石井慧とアテネ五輪銀の泉浩、2人の柔道五輪メダリストの獲得を発表し、大会への期待と注目は急上昇。新年の「戦極の乱」に対し“夏の陣”とも見られる豪華ラインアップで09年度の折り返し点となる「戦極〜第九陣〜」と各階級の今後について、大会を主催するワールドビクトリーロードの國保尊弘広報に話を聞いた。
■フェザー級開拓に手ごたえ「魅力を伝えられた」
──ではまず「戦極〜第九陣〜」でファイナルを迎えるフェザー級グランプリについてお聞かせください。1回戦・2回戦と熱戦に沸き、他の階級にも負けない熱いグランプリとなりましたが、手ごたえはいかがですか?
グランプリ開幕以前、この階級の選手たちは熱心なファン以外にあまり知られていなかったのですが、グランプリが進むにつれ「こんなに強い選手がいたのか」という驚きをもって、フェザー級の魅力を伝えられたと思います。
また、グランプリに挑む選手たちの真剣な姿勢も、熱を生んだ大きな原因であると思います。勝利してうれし泣きをする選手、負けてくやし泣きをする選手、試合後にはいろんな姿が見られ、選手たちがグランプリに懸ける意気込みをあらわす、象徴的な場面だったのではないでしょうか。
──開幕時点では評価が高いとは言えなかった小見川選手がすばらしい活躍で準決勝進出を果たしました。
小見川選手がグランプリに懸ける思いは誰よりも強かったのではないかと思います。口にこそ出していませんでしたが、内容次第では引退することも考えていたと思います。勝つために練習をすることはもちろんですが、練習以外のところで常に「どうすれば勝てるのか」ということを考え抜いた結果、現在のスタイルを導き出せたのでしょう。
小見川選手の試合を長くご覧になっている方はお分かりかと思いますが、グランプリの前後で戦い方がまったく異なっています。準決勝でサンドロ選手と戦い、決勝へ進出すれば日沖選手、金原選手と対戦する可能性が出てきますが、いずれも引けをとらない戦いになるのではないでしょうか。
──小見川選手も金原選手も1回戦・2回戦を経て選手としての価値を大いに高めておられるので、準決勝以降が本当に楽しみです。
準決勝以降は誰が勝つか分からない、おもしろい戦いになるでしょう。
■「(三崎と中村の対戦は)僕も見たい対戦でした」
──では、三崎和雄選手と中村和裕選手の対戦についてお聞かせください。この対戦は中村選手がミドル級へ転向(「戦極〜第五陣〜」08年9月28日・代々木第一体育館)した当初から構想されていたものですか?
もともと構想があったわけではないのですが、いつか必ずどこかで組まなくてはならない対戦のひとつだとは思っていました。
そして、まさしく今がその時期であると考えました。
三崎選手はチャンピオンシップ(「戦極の乱2009」1月4日・さいたまSA)でジョルジ・サンチアゴ選手に敗れ、
中村選手はグランプリ決勝(「戦極〜第六陣〜」08年11月1日・さいたまSA)でサンチアゴ選手に敗れていますが、
ミドル級の時期王座戦線を懸けて戦うのにふさわしい2人であると判断しました。
──両選手の活躍を見てきた私たちからすると「よくこの対戦を組んだな」という驚きがあるのですが、対戦を組むのにあたって難しさはありませんでしたか?
難しいということはありませんでしたね。僕も見たい対戦でしたから、当然ファンの人たちも見たい対戦であろうと確信していました。
当然選手たちはそうした意義を理解していますから、負けたときの大きなリスクを感じながらも快諾してくれました。
──この試合で中村選手が勝った場合、ミドル級チャンピオンシップへ挑むことになりますが、時期はいつごろをお考えですか?
11月の大会を予定しています。
──サンチアゴ選手、三崎選手、中村選手。ミドル級はこの3選手がどういう組み合わせで戦うことになってもわくわくしますね。
新しい選手もどんどん出てこなくてはなりませんしね。王座戦線に食い込んでいける選手があらわれるような試合をどんどん組んでいきたいですね。
・戦極特集――コラム、ニュース、試合詳報など (2009/7/26)





