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WBC世界スーパー・バンタム級タイトルマッチ
WBC世界スーパー・バンタム級タイトルマッチ
[王者]
西岡 利晃
(帝拳)
 

 

判定3−0
(117-111、116-112、115-113)
 

 
[挑戦者]
ラファエル・マルケス
(メキシコ/元2階級制覇チャンピオン)
試合経過

 控え室では笑顔の見られた西岡だが、入場ではガウンのフードを目深にかぶり、リングへ上がると引き締まった表情を見せる。

 西岡はアナウンサーのコール時にも再び笑顔。左拳を小さく、しかし力強く掲げる。

1R マルケスが左ジャブで先制。西岡は丁寧に右手でパリーして右ジャブ、左ボディーストレートを返す。西岡のジャブをマルケスも左手で弾いて当てさせない。ともにフェイントからジャブを伸ばし合う。
 マルケス、西岡の順でジャブがとらえる。マルケスは右を思い切って振り飛び込むが、西岡はダッキングして当てさせない。マルケスのジャブはよく伸びてくる。西岡はこれを警戒して距離を離して立つ。そして踏み込んでの左ストレートをマルケスに当てて終了。

2R 西岡はマルケスのジャブを右手でさばいて左ストレートを伸ばす。マルケスはこれを見切って当てさせない。マルケスも踏み込んで右ストレートを伸ばしてくる。だが、ともにクリーンヒットはない。
 西岡は右ジャブのフェイントから前に出ての左ストレートを狙うが、マルケスはバックステップ、あるいはよく伸びる左ジャブでけん制し当てさせない。
 西岡が左ストレートを放ってもマルケスはスッと頭を引き当てさせない。逆にマルケスの伸ばした右ストレートが軽くではあるが西岡をとらえる。

3R マルケスの左ジャブに西岡は左ボディーストレートをリターン。マルケスは左ジャブの連打で前に出ると右ストレート。西岡もバックステップで距離を取って左ストレートを返す。西岡はさらに左ボディーストレートも交えていく。西岡はこれに加え右ボディーストレートも繰り出す。その後で踏み込み左ストレートを放つが、これはマルケスのブロックに阻まれる。

4R マルケスはのっしのっしと歩いて前に来る圧力を増す。西岡はこれを遠ざけんとして心臓あたりを狙った左ボディーストレート。西岡はリングを右回りで回っていく。接近したマルケスが転倒するが、これは足が絡まってのスリップ。
 マルケスがワンツー、ダッキングを入れて連打に入るが、西岡はガードを固めてこれをしのぐ。踏み込んでの左ストレートを放つ西岡だが、マルケスにヘッドスリップでかわされる。

5R マルケスは左をジャブ、アッパー気味のストレートと使い分ける。西岡はこれに対し右ジャブの連打から左ボディーストレート。西岡はこの後で右手のフェイントから左ストレートを顔面に、しかしマルケスは「効いてないぞ」といったジェスチャーを見せる。
 後半、西岡は前に出始め、マルケスの前進をさばいた後で踏み込んでの左ストレートを放ってヒット。マルケスはややグラついたか。

6R 西岡はマルケスの左ジャブを外しながら自身のチャンスをうかがう。マルケスは左ジャブを続けて放ってくるが、西岡はこれに左をロングフック気味にリターン。これにマルケスは一瞬動きが止まる。
 西岡は今度は左をストレートで伸ばす。マルケスも追いかけて右ロングフックを返してくるが、西岡は再び左を放ってヒット。やや焦ったかマルケスは右を強振して追うが、西岡はフットワークで距離を作って当てさせない。

7R 西岡は左回りで間合いを調整。マルケスはそこへ右ストレートで飛び込んでくる。しかし西岡も左ストレートで反撃。西岡は距離を作り、左をロングフック、ボディーストレート、ストレートと徐々に手数を増やしていく。西岡は目線を下に落としての左ストレートを放ってヒット。マルケスの攻撃をさばき始める西岡。

8R 西岡は前に出てプレッシャーを掛けていく。ワンツーの左ストレートをマルケスガードの上から強打する。そして連打をまとめてマルケスをロープに詰める。しかしこの後で西岡の頭が偶発性のバッティングとなり、西岡の頭頂部が切れる。
 ドクターチェックから再開後、マルケスは左フックを当て、これに西岡が足をフラつかせるとマルケスはグッと出てくる。しかし西岡も左ロングフックで反撃。マルケスをフラつかせる。

9R マルケスはグッと前に来て攻勢を掛ける。西岡はこれを右回りのステップでかわし、左ストレート、左ロングフックを放って反撃。マルケスはラウンド序盤に見せた追い足が鈍ってくる。
 西岡は逆に前へ出て、左ストレートを顔、ボディーと上下に打ち分ける。マルケスがグッと出て右を振るってきてもバックステップでかわして当てさせない。

10R マルケスは足を踏むほどの勢いで踏み込みパンチを放ってくる。しかし西岡は右ジャブで足を止めさせ、そこから左ストレートで入り、接近戦へ移ると左フックをヒット。被弾したマルケスはロープ際に下がる。西岡が連打をまとめると、マルケスはローブローがあったと弱気な表情。しかしレフェリーはすぐに再開を指示。
 場内は大「西岡」コール。西岡は左ストレートを顔とボディに打ち分け、マルケスが左ジャブ、右ストレートをリターンしてきても当てさせない。西岡はさらに左ストレートを1発、2発とヒット。マルケスは前に出てこられない。西岡は左ストレートから左フックと振るってヒットを積み重ねる。

11R 西岡は左ストレートをボディーと顔に打ち分ける。反応できず被弾するマルケス。西岡は再度の左ボディーストレートから入ると右フックを顔に送る。マルケスは頭が下がりがちになり、西岡がこれを押さえるとレフェリーから注意が出される。
 しかしマルケスがボディーが効いているのは明らか。西岡は圧力を弱めず手数を増やしてマルケスに襲い掛かる。距離を詰めるのが容易になったか西岡は右フックを繰り出してマルケスをとらえる。

12R 西岡は左ボディーストレートから顔へ上がって右フック。さらに西岡は左ボディーストレートから右フックをもう一度振るう。マルケスが左ジャブを突いてくるが、西岡はこれに止まることなく前へ行く。マルケスの右にはスウェーで空を切らせる。
 接近戦で西岡はマルケスのラフなフックをダッキングでかわし、ボディストレートを放って後退させる。そして左フック。マルケスが下がり始めるとワンツー。だが、マルケスも右フックを決め、西岡の足を一瞬止める。しかし西岡は最後まで勇敢にダウンを奪いに行く。マルケスも右ストレート、右フックと放って終了。

 判定は117−111、116−112、115−113の3−0で西岡。日本人初と成る偉業を成し遂げた。


試合後のコメント

 思ったより落ち着いてはいましたが、マルケスの試合巧者ぶりを感じて攻めにくいところはありました。でも、みなさんの応援のおかげで最後までやることができました。(最後のラウンドまで出ていったのは)ファンにいいところを見せたかったので。
 左対策をされていて当てにくかった。なかなか難しかったので、焦らずにじっくり行きました。じっくり行ってマルケスも消耗してきたので後半当てることができたのでは。
(マルケスの)パンチは強かったです。前半、距離をつかむまではすごくジャブが当たり(もらい)ました。(勝てて)ほんとハッピーです。ラスベガスの防衛戦って不利になりがちですが、周りがすごくサポートしてくれたので、僕はリングの上で結果を出すだけでした。
 僕自身ポイントは分からなかったのでどんどん行きました。マルケスが微妙に消耗していくのが分かったぐらいで。僕自身のスタミナは問題ありませんでした。
(日本でテレビ観戦している娘に)パパ勝ったよ。約束した人形のドレス、100個買って帰るからね。帝拳の選手のみんな、やったよ。あと続いてくれよ。


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