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バンクーバーオリンピック
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VALE TUDO JAPAN 09
第8試合 VTJルール 71キロ契約 5分5R
五味 隆典
(日本/久我山ラスカルジム/第5代修斗世界ウェルター級王者)

 

5R判定 3−0
(47-45、46-45、46-44)

 
トニー・ハービー
(米国/マッシュファイトチーム/現KOTCライト級王者)
試合の見どころ

 ハービーは15戦11勝4敗の戦績で、11勝のうち7つをKO、4つを一本で収めている決定力に優れた選手。国内最終試合とうわさされる五味の勝利に期待と注目が集まっているが、この危険な相手に対して中蔵戦で見せた好調を維持し、ねじ伏せることができるのか?

試合経過

1R
 ハービーはサウスポーから左ミドルを見舞っていくが、五味はこれをキャッチするとそのままバックに回り、そしてグラウンドへ持ち込む。
 ハービーは五味の腕をつかんで展開させない。マウントに移らんと狙っていく五味だが、ここでハービーがガードに戻す。ハービーは五味の頭部を抱えていくが、五味はこれを鉄槌(てっつい)で引き剥がさんとする。
 しかしハービーが距離を作って立ち上がり、スタンドに戻る。両者サウスポーからハービーが左ストレートを放ってヒット。五味もフックを振るっていくが空を切る。ハービーは後ろ回し蹴り、前蹴りと放って五味のリズムを寸断していく。左ローをキャッチしながら五味はストレートを放ってヒット。再び背後に回った五味はハービーをリフトアップしてグラウンドに持ち込む。そしてマウントポジションに。さらに動いて頭部にヒザを送っていくが、ハービーはこのヒザ蹴りから脱してタックルで五味を下にする。

2R
 ハービーはオーソドックスに構えてサイドキック。しかしすぐに再びサウスポーとなる。そして荒っぽいワンツーで飛び込んでさらに前蹴りを蹴り込んでいくが、五味もフックを振るって近づかせない。左ミドルを放っていくハービーだが、五味はこの蹴りをキャッチしながら左ストレートを振るっていく。
 五味は右ボディストレートから顔面への左ストレート。ハービーはこれを嫌がってかタックルへ行くが、五味に受け止められて元に戻る。五味は右ボディストレートから左ストレートで続けて顔面を狙っていく。プレッシャーをかけ始めた五味は右ボディフックを狙っていく。
 対するハービーは気合いの声を発しながらパンチを振るってくる。五味は徐々に左ストレート、右フックと力を込めていくが、まだクリーンヒットは奪えない。だが左ストレートがハービーをとらえて顔を跳ね上げると、五味は続けて右ボディフック。しかしこれはいま一歩踏み込みが浅いか、拳をめり込ませるに至らない。

3R
 ハービーのローに左のパンチを合わせてバランスを崩させる五味だが、ハービーが倒れてもグラウンドには追っていかない。
 両者はスタンド勝負を続行。ハービーが左ミドルを打ち込むと五味は一瞬嫌そうな表情を見せる。ハービーもそれを逃がさずミドルとパンチで追撃して前に出てくる。だが、五味はここでタックルに入ってハービーをテークダウン。
 ハービーはガードから五味を遠ざけ立ち上がらんとするが、五味は密着していき立たせない。ハーフまで進めた五味は、そこからさらにサイドポジションへ。ハービーは変わらず立ち上がらんとしてくるが、五味はマウントポジションへ。パウンドを振るいたい五味だが、ハービーが下から動いてくるため集中してパンチを振るうことができない。暴れられてサイドにかわった五味はハービーの顔にヒザ蹴り。そこからさらにボディへヒザをまとめ打ちするが、ここでハービーが立ち上がる。
 だが、スタンドに戻ったものの足取りの重いハービーを追い、五味は左右のストレートで襲い掛かる。そして組みついてきたハービーを倒すとグラウンドで腕十字。これで完全に腕が伸び切るが、ハービーはタップはせず何とかこのラウンドを乗り切る。
 終了間際のラッシュで出しつくしてしまったか、五味はマウスピースを吐き出し苦しそうな表情。

4R
 疲労の隠せない五味。ハービーが前蹴り、ミドルを打ち込んでくると、ガードが下がったままになってしまう。タックルに行くもスピードがなく、ローキックを繰り出すもこれも力がなくハービーにかわされる。ハービーがパンチを振るってくると何とか左ストレートを放って応戦するが、後が続かない。
 ハービーが左右のフックを振るってくるとフットワークの利かない五味は、足が動かずその場でパンチを浴びてしまう。腰から崩れ落ちる五味。
 もうダメかと思われたが、ハービーが近寄って鉄槌(てっつい)を振るってきたところで上を取ってマウントポジションに。しかしマウントこそ奪った五味だが動きが緩慢だ。そこからサイドポジションに変わってやや目に力が戻ったかと思われたが、ハービーが跳ねのけて上をとる。グラウンドで四つん這いとなった五味にハービーはヒザ蹴りで猛攻をかける。だが、五味はタックルでハービーを下にする。そしてサイドポジションへ移ると腕十字を狙っていくが、ハービーが腕を引き抜き、立ち上がって踏みつけを仕掛けてくる。
 ここでラウンド終了となるが、五味はゴングが鳴っても消耗でなかなか自軍コーナーへ戻ることができない。

5R
 五味は手を両ひざにつき苦しい様子。だが、ハービーも消耗があるため一気呵成には攻めてこない。しかし、しばらく見合っても体力が戻ってこないため五味も攻めて出ることはできず。
 ハービーは前蹴りを織り交ぜてパンチで攻める。オーソドックスで左ジャブを突くハービーに五味は右フックを狙っていくが、これはハービーの肩口に当たってしまいクリーンヒットならず。
 ハービーが先手で攻めてくる。五味もパンチを放って応戦するが、スピードがなくハービーに見切られてしまう。ここでハービーにローブローがあったとしてややインターバルが取られる。
 このインターバルで少し息を吹き返した五味は力のこもった右フックを見舞っていくが、試合序盤の勢いを取り戻すには至らずビッグヒットのないまま試合終了。

 判定は47−45、46−45、46−44の3−0で五味。4Rから大失速に陥ったが、なんとか持ちこたえて勝利した。


試合後のマイク

■五味「これは大みそか魔裟斗と無理だな」

「ありがとうございます。日本最後なんて言わなきゃよかったです(苦笑)。めいっぱい頑張っちゃいました。(3Rの腕十字は)僕も寝技できるんです。『タップでしょ』って自分で言っちゃいました(苦笑)。ちょっとトレーニング不足ですね、情けないです。
 これは大みそか魔裟斗と無理だな。また練習して次の試合頑張ります。今日はガッカリさせちゃってすいませんでした。また頑張ります」


試合後のコメント

■五味は過度の疲労のため試合後インタビューを欠席

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