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DREAM.9 フェザー級グランプリ 2nd ROUND
第9試合 フェザー級GP2回戦
山本“KID”徳郁
(日本/KRAZY BEE)

 

2R判定1−2

 
ジョー・ウォーレン
(米国/チーム・クエスト)
試合の見どころ

 07年大みそか以来となる待望のKID復帰戦。対するはルーキーらしい“怖いもの知らず”の突進で1回戦を突破したレスリング王者ウォーレンだが、KIDは“神の子健在”を思わせるファイトで勝ち進むことができるのか?

試合経過

1R KIDはゆっくりとムエタイのようなリズムと足取りで歩を進める。ミドルキックを放ち、前蹴りでウォーレンを突き飛ばす。しかし、ウォーレンが前に来て組んでくる。KIDが首相撲からの展開を狙うと、ウォーレンは逆に荒削りながらヒザとボディパンチを打ち込んでくる。
 ウォーレンはロープをつかんでKIDのテークダウンを防ぎ、逆に腰投げを放ってKIDをテークダウンする。KIDはガードポジションでウォーレンの圧力をこらえる。ウォーレンは下からKIDに抱え込まれながらも、細かなパンチとでん部へのヒザ蹴りを繰り出していく。わき腹・顔面とパンチを打ち分けてくるウォーレンをわずらわしそうにするKID。いったん蹴り離して距離を作るが、ウォーレンはまたすぐにKIDをマットへ押しつける。小さく持ち上げてのスラムでKIDを叩きつけるウォーレン。ここでレフェリーがブレークする。

 KIDは前蹴りでウォーレンをけん制し、近づいてきたところにフックを叩きつける。だが、ウォーレンは胸を合わせ四つの状態で組みついてくる。ここはKIDがヒザ蹴りを入れ、ウォーレンを下がらせる。さらにウォーレンが組みに来たところを横へいなし、KIDはフックを打ち込む。これが効いた風のウォーレンだが、圧力を落とさず組みついてくる。KIDは再びヒザ蹴りを放ち、ウォーレンを引き離す。組みつきに来てもKIDはウォーレンを横へ振り、組み合いを許さない。距離が空くとKIDは左インロー、左ミドル。タックルへ行くウォーレンだが、これはKIDが切ってウォーレンを押し戻す。タックルを極められないウォーレンだが、KIDの足元から上体へと上がり、首相撲でヒザを突き上げる。

 ストレートを当て、組みついてくるウォーレン。KIDは左ミドルから左ローと打ち込むが、スタミナと打たれ強さを併せ持つウォーレンは、変わらず前に出てくる。KIDの左ミドルをキャッチすると、そこからリフトしてテークダウン。ビッグヒットこそ与えないものの、ガードポジションからの展開が作れないKID。ウォーレンがハーフガードへと移ったところで1R終了となる。

2R KIDは右ジャブから左ロー。ウォーレンのタックルを押し戻すと、フックを見舞う。再びウォーレンはタックルに来るが、これもKIDはこらえてボディにヒザを突き刺し、ウォーレンを押し戻す。
 KIDは左ミドルをヒット。ウォーレンが組みつきに来るところへフックを当てるが、ここもウォーレンが打たれ強さを見せKIDは組みつかれてしまう。片足を取られるKIDだが、コーナーを背にテークダウンをこらえ、ウォーレンを押し戻す。
 なおもタックルに来たウォーレンは、KIDをコーナー際でテークダウン。だが、これは位置が悪くリング中央に戻ってリスタートとなる。KIDは下から腕十字を狙うが、ウォーレンは察知して腕を伸ばさせない。ここでレフェリーが両者をブレーク。

 ウォーレンが組みに来るが、KIDは右フックを当てて引き離す。両手を前に伸ばしKIDを捕まえに来るウォーレン。しかし、KIDは腰を後ろに引いて組むのを許さない。KIDは左ボディストレート、左インローと放ちウォーレンに組みつかせない。だが、なおも前に来たウォーレンは四つ組みに持ち込み、KIDの足を刈ってテークダウン。ハーフガードの状態から鉄槌(てっつい)を叩き込む。KIDも腕十字を狙わんとするが、ウォーレンは腕を伸ばさせず極めさせない。

 判定は2−1でウォーレン。復帰戦のKIDを破り、決勝ラウンド進出を決めた。


試合後のコメント

■ウォーレン 「KID選手はグランドチャンピオンですが、過去の王冠」

――試合を振り返ってみていかがだったでしょうか

 まず最初に勝ててとてもうれしいということがひとつ。
 そして、山本KID選手のような素晴らしい選手と戦うことができて、
 そして勝つことができてうれしいということがひとつ。
 最後に私の妻と、チームのみんなに感謝します。勝ちは勝ちとして、いただきたいと思っています。

――山本KID選手に勝てたことを、あらためてどう感じていますか

 まだ2試合残っていますので、これからまた気を引き締めて集中して、ベルトを取りたいと思っています。
 KID選手はグランドチャンピオンですが、過去の王冠だと思うので、
 自分が王者になれるようがんばりたいと思います。

――ラウンドの間に、マット・ヒュームに話しかけていたように見えましたが

「勝つからね」と言っていました。非常にエキサイトしていたので、
 マットとセコンドにずっと「勝つから」と言っていました。
 試合後に「勝ったでしょ」と言ったら、マットは自分に話しかけないでくれと言っていました。

――今回、2回目のMMA戦で2戦2勝になりました。大金星だと思いますが

 自分は勝つ気で来ているので、負ける気で試合に来たわけではありません。
 2戦目も勝ったので、自分はチャンピオンに近づいたと思っています。
 テクニックはまだまだ磨いていかなくてはいけないと思っていますが、
 もっとキックの練習をして、グラウンドも磨いて、決勝戦に向けてがんばりたいと思っています。

――最大の勝因はなんだと思いますか?

 やはり、メンタルタフネスではないかと思います。
 ラウンドが終わるまで、相手を完全に打ちのめすまで攻撃し続けたというのが勝因だと思います。
 そして、私の家族、親友、仲間たちの支えも大きかったと思います。

――ジャッジの1人が相手に入れましたが、それについてはどう思いましたか?

 判定で勝てたというのは驚きでした。判定では勝てないから、絶対に一本極めて勝とうと思っていたからです。
 日本のみなさんにとってKID選手はチャンピオンですから、彼に勝つには判定では無理だと思っていました。
 だからジャッジの1人がKID選手に入れたことは、驚きではありませんでした。

■KID 「相手の土俵に付き合って腕が疲れちゃった」

――スプリットの判定負けという結果になりましたが

 下になってた状態が多かったんで、下になったらダメだなと思いましたね。負けは負けだなぁと。

――今日の自分自身の動きはどうだったと思いますか

 やっぱ、組みが強かったんで、予想以上に。それで腕がもう、けっこう。
 なんつぅんですかね、パンパンになって、後半パンチが全然出なかったんで。
 相手の組みの勝負、相手のその……土俵というか、それに付き合っちゃって、腕が疲れちゃったんです。
 それでパンチ打てなかったのが敗因かな。でも、そこも勉強になったんで。
 久しぶりに試合して、ここまでけっこうつらい試合だったんで、負けだけど良かったっちゃ良かった。
 次に向けて、またがんばります。

――1R10分は初めてだったと思うんですが、どうでしたか?

 そうですね。けっこう長いすね。これから慣れていきます。

――512日ぶりということで、実戦から離れている影響があったのでは

 それもやっぱあったんすかねぇ。自分では気づかないですけど。
 下になったのもほとんどなかったんで。組み合ったこともほとんどなかったんで。
 相手の土俵に行っちゃったな、みたいな。組み負けたくもなかったけど、
 レスリングのほうも気合入れてやり直します。次は誰にも負けないくらいにしてきます。

――腕十字を取りに行っていましたが、あれは得意としている動きなのでしょうか

 最近、下からの練習してたんですけど、試合になるとツルツルしてて取れないもんですね。

――この階級で復活して、王者になるために今一番必要なものは何だと思いますか?

 やっぱ練習。またやってって、徐々に慣れていくと思うんで。また欠けてた部分もあると思うんで。
 次は、がっちりやります。

――一緒に公開練習を行っていた内藤選手が防衛しましたが

 ここにいたんで、それは分かんなかったです。

――お互いに共通するものを感じるところはありますか?

 今は、ちっと分からない。


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