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■試合の見どころ
メーンと同等、あるいはそれ以上の注目を集めているウェルター級・新旧世界王者によるスペシャルマッチ。中蔵が五味を退け現王者、そして修斗の強さを見せるのか、あるいは五味が連敗を脱し、かつてPRIDE時代に見せた輝きを取り戻すのか。
■試合経過
試合前、場内設置のスクリーンで「バーリ・トゥード・ジャパン 09」が「今秋開催」として告知されると場内から大歓声が沸き上がる。
1R 中蔵はグローブタッチを要求するが、五味はこれに応じずファイティングポーズを固める。五味はサウスポーから右ジャブのモーション。上体の動きも合わせ、中蔵をかく乱する。中蔵の右インローを手でさばいた五味は、直後に右フックを叩きつける。中蔵はこれを被弾するも動じない。中蔵は左ジャブを連打しながら前に出るが、ここは五味が間合いを外す。中蔵は右前蹴りをボディに送り、そこからパンチを振るうが、五味は素早くその場から逃れる。五味は上体の動きとステップワークを素早くし、中蔵にボディストレートを打ち込む。これに呼応して中蔵が前に来ると、ショートの左ストレートをカウンターで放ってヒット。
緊迫感ある両者の見合いが続く。中蔵が右前蹴りを繰り出すと、五味は左ストレート、右フックをすぐにリターン。中蔵の右インローをさばき、五味は組むようにして前に出てくる。しかし、ここは中蔵がプッシュして押し戻す。中蔵が打って出ると五味はストレートを放ってヒット。だが被弾した中蔵は「大丈夫だ」と腕を振ってアピールする。中蔵が逆にフックを当てると、これが効いたか五味はロープ際を回る。五味を追う中蔵は、前蹴りを放ちながら飛び込む。
しかし五味は、ここに右フックをカウンターで放ってクリーンヒット。中蔵は目の周辺にもらってしまい、目をしばたかせる。これを見た五味は、すかさず攻め立てる。KOを狙った右フックがヒット。左ストレート、右フックと続けざまに振るっていくと場内は五味コール。さらに左アッパー、右フックと振るうが、中蔵は当てさせない。その後の五味のビッグパンチに追撃を許さず第1Rを終える。
2R 両者見合いから中蔵が前に出ていく。五味はプレッシャーを感じているか、ジリジリと下がる。中蔵の左フックが続けて五味の顔面をかすめる。中蔵は続けてプレッシャーを与えていく。中蔵の左ジャブに五味が右フックをカウンター。五味はいったんオーソドックスになるが、すぐサウスポーに戻る。五味はここからオーソドックスとサウスポーを目まぐるしくスイッチする。中蔵の左ジャブに五味はオーソドックスからの左フックをカウンター。しかし中蔵は見えているか、「大丈夫」とアピールする。
中蔵は左ジャブを的確に突いていく戦法。五味はサウスポーに構え、中蔵が入ってくると右フックを振るう。さらに中蔵が来ると、五味はサウスポーからの左フックを合わせる。しかし前に出ているのは中蔵。五味が逆に入ってくると左右のフックを振るう。中蔵は右ストレート、左ストレートを続けて放ってヒット。五味は中蔵のプレッシャーを感じているか、下がっていく。しかし、まだ中蔵にビッグヒットはない。 五味はオーソドックスからボディストレート、アッパー、ストレートと放ってヒット。これで中蔵が下がると五味は右ボディフックから左フック、右フックと怒とうの連打を見舞って中蔵をダウンさせ、さらに一気にパウンドでラッシュ。
試合終了のゴングが鳴らされると五味はコーナーに駆け上がって雄たけびを上げ、歓喜のバク転。再び自軍コーナーに登るとラスカルジムのタオルを観客席に投げ入れる。中蔵は世界王座のベルトを返上するかのように本部席前に置く。
■試合後のマイク
■五味 「次はベルトを懸けてやろう」
帰ってきたぞー! 修斗にも帰ってこれましたし、これが俺のスタイル。これがラスカルスタイルです。ほんとありがとう、ただいま。ほんと今日、超満員で気持ちいいです。何て言っていいか分からないですが、中蔵選手だからこういう試合になったと思います。ベルトなんて置かないで、次はベルトを懸けてやろう。お互いもっと強くなれると思います。ほんとに10年間育てていただいたのは修斗です。ジムの子もどんどん強くなっています。将来いずれここを沸かせてくれると思います。
■試合後のコメント
■五味 「今後は未定。今夜はカラオケと焼肉」
──試合の感想は?
1年ぶりくらいにすっきり勝利することができました。 試合前にウォーミングアップしているとき、一生懸命がんばっている仲間たちを見て気持ちのスイッチが入りました。
僕には中蔵選手にない経験がありました。今日は本当にたくさんのお客さんが僕のことを迎えてくれました。 ルミナさんは残念でしたね。本当は2人で勝ちたかったです。
──中蔵選手と戦って印象は?
プレッシャーがありましたね。僕が詰められて下がってしまう場面もありました。
──中蔵選手の打撃は効いた?
そうですね。右ストレートを鼻にもらってしまって、効きました。 でもまとめると僕の方が上だったかな。ワン、ツー、スリーまで打てていたから。
──ボディーをうまく効かせていましたね。
はい、打ちやすいタイプでした。 最後の詰めはロープの外まで出ちゃいましたね。「早く止めないかな」と思っていたけど。
──中蔵選手はベルト返上を考えていました。
今日はいい試合だったんだし、お客さんはそういうの見たくないでしょう。 ベルトを守って戦っていけばいいと思います。 お客さんはいろんな団体の選手同士が戦うことを見たいでしょう。 でも俺は強いよ。こんなこと言うとまた天狗になっちゃうかな(笑)。
でも今日の“MVP”だからね、いっぱいしゃべらないと。 うれしかった。本当にうれしかった! うれしかった〜!
──連敗中でプレッシャーはあった?
信用を裏切るような、投げやりな試合を2回もしてしまいましたからね。 「あんなの僕じゃない」というのは、お客さんは分かっているから、次にやるなら修斗だと思っていた。 去年はおかしかった。PRIDE、戦極と“家出”を続けていて訳が分からなくなってしまった。 でも昔の仲間たちを見たら「こいつらには負けたくねえ」って。 たまには、こうして戻ってくるのもいいんじゃないですかね。
──今後は?
とりあえず今日の夜の予定しかない。焼肉とカラオケ(笑)。 ファンサービスでいろいろ言いましたけど、とにかく今日、全力出そうと決めていました。 今後のことはたいしたことないですよ。 総合は修斗が1番、そういう気持ちでやりました。 まあ、がんばっていきます。
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