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■試合の見どころ
新日本の若きエースコンビがノア勢と初対決。“ノアの象徴”三沢、そしてアマレスのバックボーンを持つ杉浦という強敵コンビを相手に、気力・体力ともに充分という中邑、「新日本の凄さを見せたい」という後藤がどう挑むのか。
■試合経過
選手が入場する前から客席は新日本ファン、ノアファンの絶叫が飛び交う団体対抗戦ムードが充満する。杉浦、後藤、三沢、中邑の順に1人ずつテーマ曲に乗って入場。「スパルタンX」の前奏が鳴った瞬間に客席全体からどよめきが起こり、すぐに「三沢」コールに変わる。
試合を裁くのは新日本の海野レフェリー。まずは後藤と杉浦が先発。いきなりのエルボー合戦から杉浦がキックを仕掛けるが、後藤は倒れず。ならばと投げにきた杉浦に対し、後藤は体制を建て直しながらコーナーに控える三沢にも襲いかかる。
三沢がタッチを受けると、中邑もリングイン。まずは手四つから一旦ブレークし、グラウンドへ。再びブレーク後、ついに三沢がエルボーを出すと、中邑もキックで対抗するが、なおもたたみかけてくるエルボーにダウン。すかさず三沢はフェースロックに移行する。杉浦も中邑をエルボーでダウンさせ、スリーパーでの捕獲を狙うと、カットに入ろうとした後藤もエルボー一撃でダウンさせる。
三沢は中邑に再びエルボーをブチ込むが、中邑もローリング式のキックで反撃。後藤は対角コーナーに据えた三沢と杉浦に串刺し攻撃を繰り出すと、三沢にダイビングエルボードロップ、バックドロップ、ジャーマンを放つ。杉浦はまずコーナーの中邑を蹴り落としてから後藤に中年ズリフト。時間差ロープワークの攻防では互いに相手にの動きを読んだ末、後藤のラリアットが決まる。
10分経過。杉浦のアシストを受けた三沢が中邑にダイビングボディープレスを放ち、続けて杉浦がアンクルホールドへ。三沢は場外で後藤をつかまえてカットさせず。しかし、何とかロープに逃げる。後藤が杉浦に昇天、三沢が後藤にエメラルドフロウジョン、中邑が三沢にランドスライドと次々と必殺技が飛び出すも、全員がダウンして動けず、カバーにはいけない。
杉浦と中邑の張り手合戦では、一歩も引かない杉浦に業を煮やした中邑がグーパンチを繰り出し、レフェリーに止められる。杉浦はカウンターのヒザ蹴りからオリンピック予選スラムを決めるが、カウントは2。さらにジャーマンから次の一手を狙うが、中邑が一瞬のスキをついての飛びつき式の腕ひしぎ逆十字固めで勝利をつかみ取った。
■中邑組のコメント
■中邑 「今日の敗戦に何かを感じるノアの選手がいるなら、いつでも来いよ」
中邑 オレたちが勝った。少しでも文句があるなら中邑真輔、後藤洋央紀の名前を出せばいい。
後藤 完璧な勝利ですよ。これで終わってるんじゃないかな。完全な勝利だよ。これからノアがどんな言い訳するのか楽しみだよ。
――対抗戦ならではの殺伐とした空気の試合でした。
中邑 こっちも負けるわけにはいかない。対抗戦において、東京ドームではオレたちは負けない。
――ノア勢と比べて上回っていた部分はどこでしょう。
後藤 オレらはまだ若いって言われますけど、追い越してるというか全てにおいて上だったから勝った。オレはそう思ってますよ。
中邑 プロレスのいい所でもあり悪い所でもあるけど、負けても終わりじゃないこと。自分もそれで都合良く何度も何度も這い上がってきたんで、今日の敗戦に何かを感じるノアの選手がいるなら、いつでも来いよ。それだけですよ。
後藤 誰が来てもオレたち怖くないから。誰でも来いって。
――三沢選手のエルボーはいかがでしたか?
中邑 まぁ、聞きしに勝る、痛いだけじゃない、凄いだけじゃない「三沢のエルボー」というのを初めて食らいましたけど、「あぁ、これか」と。ちょっと言葉では形容しにくいですよね。効きますよ、マジで(苦笑)。自分みたいな若造が「いいもの持ってる」なんて言ったら失礼ですけど、ありゃスゲー武器だなと思いましたけど。
――杉浦選手はいかがでしたか?
中邑 あんな面白いヤツだとは思ってもいなかったけど、自分がイメージしたノアの選手とは違いましたね。凄い熱くて。やっぱり垣間見える技術も本物だなって。誉めてるばっかりじゃ話にならないですけど、三沢光晴が横に置くだけの事はあるかなと思いますよね。」
――この結果から他のノアの選手が挑戦の声を挙げてくると思いますが。
中邑 石を投げたのでこれで起きた波紋が広がって、それに気付かないなら気付かないでそれだけのもんだろうし、これで黙って見過ごしてそれでいいならこっちもいいよっていうそれだけの話ですからね。
後藤 今の時点でオレらの方が上というのは間違いないんで、そこから何か言ってくるんであればいつでも受けますよ。(杉浦選手は)予想外のタフさだったかなって。自分たちより小さかったけど、凄いいい選手だったかなって。さすがにノアが送りこんできた選手の一人だなって。
――三沢選手のシングルはいかがでしょう。
中邑 武藤敬司同様、やっておかないといけない選手の一人だと思いますね。今日の試合では物足りないというのは感じましたね。あとはタイミングだったり流れの中で決定し得るものではないかと思ってます。
■三沢組のコメント
■三沢 「ちょっとオレが足を引っ張っちゃったね(笑)」
――新日本プロレスの東京ドーム大会という舞台に上がっての感想からお願いします。
三沢 会場が大きいだけにやりずらい部分はありますけど、ドームという事でやりがいはありましたね。
杉浦 思ったよりお客さんのノリも良くってやりやすかったね。
――やはりノアの選手として上がるという事で対抗戦らしい殺伐とした空気は感じたのですが。
三沢 それはどうしてもしょうがない事なんでね。やっぱり向こうの方がイキが良かったかな。ちょっとオレが足を引っ張っちゃったね(笑)。
杉浦 若い選手とやれてよかったですね。凄い勢いがありましたし。今後どこかでクロスするのが楽しみです。
――先ほど三沢選手から「足を引っ張った」という発言がありましたが、勝敗の分かれ目はどこにあったのでしょうか?
三沢 それを言ったらきりがないですけど、最後はたまたまタイミングが合ったものが入っちゃっただけでね。完全に負けたかと言えばクエスチョンな部分はありますけどね。
――中邑、後藤の両選手はこれから新日本を引っ張っていく選手です。戦ってみていかがでしたか?
三沢 ぶっちゃけハッキリ言えばいい選手だと思いますよ。あの、ボクだけじゃなくウチの若い選手ともどんどんやらせたいと思いましたね。
杉浦 負けたボクが言うのもおかしいんですけど、まだまだやり足りないし、会社がいろんなアレがあるんでOKが出るんだったら乗り込んで行ってもいいです。やり足りないというのが正直な気持ちです。
――試合後に新日本のテーマ曲が流れたのですが、あれはノアへの挑戦状だと思うのですが。
三沢 今日は新日本さんの興行ですし、これでウチのテーマがかかれば向こうの方がもっと悔しいんじゃないかと思うんですけど(笑)。今日は負け惜しみじゃないけど花を持たせたというか。勝負は度外視な部分でいい経験をさせてもらいました。
杉浦 あのテーマはイラッと来るね。だからこそまだやり足りないって思うわけだし。
――今後のノアと新日本との関わりについて具体的な何か方向性のようなものがあれば教えていただきたいのですが。
三沢 今のところは発表できるような具体的なものはありませんが、ウチとしては今後もうやらないという事はないので、機会があればどんどんね、やっていきたいと思っています。
――三沢選手はリングを選びませんか?
三沢 オレというよりノアはリングを選ぶという事はないです。
杉浦 交流戦とかは会社の上の人間が決める事ですけど、ボクはいつでも行けるつもりだし、リングの色がブルーだろうがグリーンだろうが全く関係ないんで。一人でも乗り込んでいきたいという気持ちはあります。
――三沢選手の体調は万全ではなかったと思いますが、今大会に出た甲斐はありましたか?
三沢 試合前は正直言って首が痛いという心配はありましたけどなんとかね。
――杉浦選手についてはいかがですか?
三沢 安心してコーナーにいられたし、見ていられたし。オレ的には反省点というのはないですけど。結果は時の運というのがありますけど。
――かなり胸板も赤くなっていますけど、対抗戦ならではの激しさがあったと思いますが。
三沢 ノアの選手同士でやるのと外の選手とやるのは気合い的にも違うんでね。たまにはチャンスがあればこれからもっていう気持ちにはさせてもらいましたね。
――今回は新日本のリングでしたが、ノアのリングでもとお考えですか?
三沢 まぁ、スギじゃないけどブルーでなくてもグリーンでもね。志村けんじゃないけど「グリーンだよ!」ってね(笑)。
杉浦 もっと笑うところだよ(笑)。
三沢 ちょっとモノマネが上手くなかったもんで。ゴメンね(笑)。
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