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谷川氏総括
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■試合経過
1R 両者リング中央で向き合い慎重な立ち上がり。軽いけん制を互いに送り、なかなか攻め込むことをしない。ハリは左ミドルの後、ジャブからパンチ、右ローキックへ繋ぐ。ローを浴びるレミーだが、極端に動揺した様子は見せない。レミーはガードを高くして詰め寄るとハリにロープを背負わせ、右ローを送る。この攻撃でハリの意識を下へ向けさせるのに成功したか、レミーは視線を下に向けたまま左フックを放ち、この一打をタイミングよく決めハリから先制のダウンを奪う。ハリは落ち着いて呼吸を整えるようにしてから立ち上がる。反撃に向かったハリは右ボディストレートを打ち込みそこから顔面にコンビネーションを走らせる。だがレミーはガードを崩さず1ラウンドを終える。
1Rの判定は3者10−8でレミー。
2R ハリはワンツーで前に出る。レミーはガードを高くしてロー、ミドルで応戦する。ハリは蹴られながらも構わず前に出て、激しく右の拳を振るっていきながら押し倒すようにレミーをマットに転倒させる。しかしハリはここで止まらず、角田レフェリーが間に入ったにも関わらず倒れた状態のレミーにストレートと踏みつけを見舞ってしまう。この攻撃にダメージを負ってしまい、レミーはグッタリした状態に。ドクターがチェックを行い、ダメージを回復するためレミーには5分のインターバルが与えられ、ハリにはイエローカードが提示され減点1となる。 5分のインターバルが終盤に差しかかった頃、興奮のおさまらないハリはレミー側のセコンドに何事か声を荒げる。インターバルが終了してもレミーにダメージの回復した様子はない。ドクターが再度チェックをした後で角田レフェリーが説明に立ち、レミーは物が二重に見える状態が回復せず、倒れた相手にレフェリーが止めたにも関わらず攻撃を加えるというハリの悪質な反則行為に対しレッドカード(失格)を提示。この裁定によりワールドGP16回の歴史の中で、反則決着により優勝者が決定するという前代未聞の結果となってしまった。レミーは無念の涙を流し、ハリはしばらく無言でリングに留まっていたが、ぶ然とした表情でリングを降り退場していった。
■試合後のコメント
■レミー 「ものが二重に見えるし頭も痛い」
──現在のダメージは?
今もダメージがあります。ものが二重に見えるし頭も痛いです。
──ハリに対する気持ちは?
特に言うことはないです。もう終わったことですし。 やってしまったことは取り返しがつかないので、お互い次の試合に向けてがんばっていけばいいのではないかと思います。
──ハリ選手にはどのような処分を望みますか?
具体的にはファイトマネーの没収などでしょうか。 しかし、彼は決勝の失格ということで十分なペナルティを負っていると思います。 今後、反則に対してはペナルティを検討していく必要があるのではないでしょうか。サッカーなどでは罰則金を課す場合もありますし。
──試合後、涙を流していました。くやし涙ですか? うれし涙ですか?
私の過去を振り返っていただきたいのですが、03年と04年には素直なうれしい気持ちで涙を流しました。 しかし今回は違っていて、この試合にいろいろな犠牲を払ってきたにもかかわらず、こういう結果でしか優勝を手にすることができなかったことへのくやし涙です。
──再戦を組まれたとしたら?
彼との再戦が組まれたとしたらそれは3度目の対戦になります。前回、今回とも私が勝っています。 誰でも新しいチャンスをつかむことはいいことだと思います。 それに私はチャンピオンですから、追われる立場として正々堂々と戦いたいと思います。 しかし、ルールに則って戦うことのできない選手を試合に出すのは正しいことなのか、いけないことなのか。 グローバルなレベルでレベルアップを目指していくのなら正々堂々と試合をすることができるかどうか、確認したうえで試合をさせるべきだと思います。
■ハリ 「(レミーは)最優秀主演男優賞」
──最後は何が起きたのですか?
個人的な感情もあり、レミーのことをブッ倒してやろうと思っていたので、興奮して感情的になってしまった。 俺が攻撃を仕掛けてもレミーは返してこないのでイライラしていた。そこで倒れる場面があり、ストリートファイトの本能が目覚め、反則を犯してしまった。
──裁定には納得している?
ファンにはおわびしたい。 ああいう形で終わらせるつもりはなかった。 裁定は真摯に受け止めている。 ファンや今日来てくれた人たちには謝りたいと思う。
──レミーに立ち上がれないほどのダメージがあったと思う?
なかったのではないか。 直後にはもがき苦しんでいたが、レッドカードが出たら立ち上がってマイクパフォーマンスもしていた。 本当にモノが二重に見えるダブルビジョンの症状があったなら、そんなことできないだろう。 それにレミー側のセコンドからは「立ち上がるな、立ち上がるな」と指示が飛んでいたのを聞いた。 今日の彼の優勝はファイターとしてではなく、アクターとして、最優秀主演男優賞のような栄誉なんじゃないか。
──ハリ選手には大きな期待がかかっていました
十分な変革はできたと思っている。“伝説”と呼ばれた(ピーター・)アーツに勝ったし、最後はああいうかたちになってしまったけれども、誰が見ても自分が優勢に試合を進めていたと思う。それを認めるか認めないかはそれぞれの問題だが。
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