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PANCRASE 2008 SHINING TOUR
メーンイベント ライトヘビー級戦 5分3R
[暫定ミドル級王者]
近藤 有己
(パンクラスism)
 

 

3R判定 0−2
(30-30、29-30、29-30)

 
KEI山宮
(GRABAKA/ランキング1位) 
試合の見どころ

 10年ぶりの対決となる両者。不思議な当て勘とキレのある打撃でこれまで幾多の猛者を倒してきた近藤だが、山宮も川村亮に打ち勝ったことからどちらがスタンドで主導権を握るのか。それがそのまま試合の行方をも左右しそうだ。

試合経過

1R 山宮は大きなステップでリングを右に回る。近藤が近づいてくると、左回りも見せる。山宮は1分をサイドステップに費やす。ジャブを放って近藤をけん制。山宮が左スイングを放っていくと、近藤もすぐに打ち返す。近藤は右からワンツースリーとパンチをまとめるが、山宮はブロックしてすぐにその場を離れる。山宮は再び左スイングから入るが、近藤は正確なブロッキングで防ぎフックを返す。ロープを背負った山宮に近藤は左ハイを飛ばしてけん制する。山宮はロープ際を回る動きを崩さない。近藤もこれを追っていく。山宮は左スイングから入っていき、ストレート気味に放ったこの一撃をヒット。続けてもう一撃左を放ってこちらも近藤をとらえる。山宮はロープ際を回って近藤が打ってきたところに左ストレートをヒット。山宮が徐々にペースをつかんできているか。山宮は左拳を振るい近藤を威嚇(いかく)する。近藤はローキック、前蹴りと繰り出していく。

2R 山宮はこのラウンドも左回り。腕を回すようなフェイントから跳びヒザを繰り出すが、近藤は手でさばいて当てさせない。近藤は前に出てミドル、ハイキックと浅い当たりながらも山宮にヒット。さらに左ローも山宮に見舞う。山宮は左回りを続行。近藤は山宮のパンチを警戒しながら左ローを送る。山宮は腕でのフェイントから右ジャブで近藤の顔を突く。近藤がパンチをまとめてくると、山宮は無理して打ち合わず、ブロッキングしてその場を離れる。そして左オーバーハンドから右アッパーを突き上げる。だが、近藤はこれを間一髪でかわす。バックブローも繰り出した山宮を、近藤がひたすら追いかけていく展開。山宮は左ボディーストレート2連発から顔面に左スイングを顔面に送るが、これは当たらない。近藤のローキックにフックをカウンターを合わせるものの、これも当たりが浅い。リング中央で山宮は体を上下左右に振り近藤のパンチを誘う。だが、近藤も乗っていかない。

3R 近藤は右ミドル、左ローとヒット。ピシリと音を立て山宮の体に決まる。山宮が左フックを放つと近藤もすぐに左フックをリターンする。両者の交錯が激しくなってくる。場内から「山宮」コールが巻き起こる。近藤は左ローを送って山宮の攻めをけん制。山宮の左スイングを見切ってかわす。山宮2発目のスイングはブロック。山宮の右ジャブが近藤に突き刺さる。両者見合って出られない。山宮の右アッパーは空を切る。近藤は左ローを送るが、山宮はこれをカット。近藤はさらに左ハイ、右ミドル、左ローと蹴りでの攻め手を探る。山宮は左のパンチをスイングフック、ボディーストレートと打ち分ける。山宮は左回りでステップしていく。左フックから入り、右フックを打ち込む山宮。ジャブの突き合いは両者同時にヒット。近藤は右ローをヒットして山宮を後退させるが、山宮はパンチを放って押し戻す。残り時間1分。近藤の右ミドルが決まるが、山宮もすぐ打ち返す。近藤のパンチが当たり山宮がマウスピースを吐き出す。近藤はすぐさま追撃に走るが、山宮もダメージを見せずに応戦して追撃を許さない。山宮は右アッパーからから左スイングフック。近藤は左ハイを放って反撃。山宮は左スイングから右アッパーを放ち、このアッパーで近藤をとらえる。

 ゴングが鳴ると、人は軽く抱き合って健闘を称えてから両コーナーに分かれる。判定は30−30、30−29(山宮)、30−29(山宮)の2−0で山宮。山宮は勝敗が告げられても表情を変えず、近藤側のコーナーと客席に深々と頭を下げた。


リング上でのマイク

山宮 近藤さん、まだ帰らないでください。きょうは本当にありがとうございました。試合結果とかはも何も言うことありませんが、3年間離れてもパンクラスへの気持ちは変わりませんでした。所属は違いますけど、できれば自分もパンクラスを守る力になりたいです。もし近藤さんがいいと言うなら、もう一度リングで戦いいたいです。

試合後のコメント

■山宮 「嬉しいという感情はないです。難しいです」

――試合の感想は?

 ちょっと難しい心境です。(近藤の)ローは効きました。自分のパンチに手応えはありませんでしたし、当たったのか当たらなかったのか……。被弾を避けようと、必死で手を出しただけです。夢中だったし、川村選手とは違う圧力がありました。圧力がすごくて怖かったです。

――川村選手と言葉を交わされていましたが、どんな話をされたのですか?

 「次は自分が行くんでやってください」と言われました。自分も近藤さんに挑戦して受けてもらったので、時期が来てお互いのタイミングが合えばやろうと思います。近藤さんは目標だったし、勝つために練習して上がったけど、難しい(気持ちでいる)。戦ったことは嬉しいけど……。

――戦いが終わって浮かんだ気持ちは?

 嬉しいという感情はないです。何と言っていいか分からない。難しいです。安堵感もないですね。僕はパンクラスがすごい好きだから帰ってきたし、協力したかっただけ。いい試合をしてお客さんに喜んでもらえればよかった。本当はパンクラスGRABAKAでいられれば一番いい。(パンクラスとGRABAKAの)両方にお世話になってるし、できるならパンクラスとGRABAKAの両方を背負いたい。

■近藤 「効いたパンチは1つもないですね」

――試合の感想は?

 納得はいってないけどしょうがない。次に生かします。

――10年ぶりに戦ってみての感想は?

 ちょっと分からないです。

――山宮選手のパンチ技術は向上してた?

 分からないです。試合のことはビデオを見て振り返ってみないと分からないです。

――再戦したい気持ちは?

 あります。彼が試合内容に納得してないという気持ちなら再戦したいです。ぜひ。

――効いたパンチは?

 1つもないですね。

――逆に手応えがあったのは?

 ローキックですね。今回の試合をいい勉強にしたい。これから先長く続くだろう格闘技人生のいい勉強にしたいと思います。


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