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バンクーバーオリンピック
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「戦極−SENGOKU−」旗揚げ戦
第7試合
吉田 秀彦
(日本/吉田道場)

 

3R 3分23秒
ヒールホールド

 
ジョシュ・バーネット
(米国/フリー)
試合の見どころ

 前日計量で両者の体重は、吉田が108.7キロ、ジョシュが113.2キロと事前に予想されたよりその差は小さいものに収まった。総合ルールで行われる一戦だが、打撃の展開に長い時間が割かれるより、組み技勝負で両者の力が遺憾なく発揮される展開となるなら、好勝負が期待できるだろう。


試合経過

 柔道着で入場してきた吉田は、そのまま道着を脱ぐことなく試合に臨む。

1R 吉田はジャブを送ってけん制。ジョシュもジャブを返してくる。吉田はジャブから右のスイングフックを送るとジョシュをとらえる。ここから組みつき投げを狙った吉田だが、ジョシュは素早くバックに回り、きれいな弧を描いてのバックドロップで吉田を投げ捨てる。マットに叩きつけられた吉田だが、ダメージは見せずガードポジションを組む。ジョシュの手首を抱え込み、ジョシュの腕をサブミッションに狙わんとする吉田だが、これはジョシュが察知して素早く腕を引き抜く。

 立ち上がった吉田は大外刈りでジョシュを投げんとするが、これはロープが近くジョシュが引っかかって不発に終わる。しかし、そこから連係して吉田はスタンドアームロックの体勢でグラウンドへ持ち込もうとするが、ジョシュは体を持っていかせず、グラウンドで背後から吉田の足に乗っかってこれをねじ曲げ、吉田のアームロックから脱出する。グラウンドに追いパスガードしようとしたジョシュだが、吉田は背中を使ってグラウンドで素早く動きオープンガードでジョシュと向き合う。

2R 打撃での探り合いから第2ラウンドがスタート。吉田がパンチを打ち込むが、ジョシュがすぐに打ち返してくると危険を察知し、体を離して距離を取る。ジョシュが右ローを打ち込み、吉田の体が流れる。ここから両者は組み合いになるが、コーナー際にもつれ込んでしまい、レフェリーにブレークが命じられる。スタンドから再開し吉田が連打で打ち込みジョシュを後退させるが、ローキックを放ったところでジョシュもローを放ってきてバランスを崩し、吉田は足を取られて転倒してしまう。ジョシュは寝転んで足関を仕掛けるが、吉田は何とか立ったままバランスを保ち、足関を掛けさせんとする。そこから足を引き抜かんとする吉田。ここで吉田のグローブがずれ、試合が一時中断となる。

 再開すると、ジョシュはグラウンドですぐ吉田のバックに回る。4つんばいの吉田にジョシュはジャーマンを狙うが足を絡めてこれを阻止する。しかしジョシュはすぐさま体勢を変え、マウントポジションへ。ジョシュは吉田に前腕を押しつけ、さらにそこから左右のパウンドを連打して打ち込んでいく。何とかマウントは脱し背を向ける吉田だが、再び仰向けにならんとすると、ジョシュが柔道着をつかんで許さない。ジョシュは再びマウントポジションでの連打から腕十字を敢行。吉田はクラッチしてこらえ、何とかこのラウンドをしのぎ切る。

3R スタミナ切れか動きの重い吉田に対し、ジョシュはジャブとローキック。何とか組みついていく吉田だが、押し込んでいくのがやっとといった感じで、体をかわされジョシュに背後へ回られる。カメの状態の吉田をジョシュはひっくり返してマウントポジションに。左右のパウンドを振り下ろし腕十字を狙うが、吉田はこれを先読みして背を向ける。

 カメの状態の吉田にジョシュは再びジャーマンを狙い、これがうまく行かないと切り替えてボディーへのひざ蹴り。ガードポジションに戻った吉田だが、ジョシュに足を振られると、ほとんど抵抗無くパスガードを許してしまう。ジョシュは吉田の足元へ飛びつくと、両足を極めるような体勢で膝十字へ。体をずらすなどして長くこらえていた吉田だが、ヒールホールドに切り替えられてついに逃げ切れなくなり、タップをしジョシュの勝利となった。


リング上でのマイク

ジョシュ (日本語で)久シブリデス。吉田サン、本当ニ強イ、心強イ。危ナイトモダチ(笑)。世界ノ選手タチ、「オマエハモウ死ンデイル」。

藤田 きょうはみなさんありがとうございました。一人ひとりがこの日のために何カ月も何カ月も鍛錬し、この日を迎えることができました。それもみなさんの応援があってです。日本の格闘技の熱は、ここ「戦極」から新たに発信します。これからもよろしくお願いします。ありがとうございました。

三崎 高いチケットを買って来てくれたみなさん、ありがとうございました。僕たち選手は毎日、苦しい苦しい練習に耐え、命を削り身を削りリングに上がっています。だけど、僕たち選手だけでは、この「戦極」は作れません。きょう来てくれたファンのみなさん、また友達を誘ってこれからも会場に見に来てください。

五味 きょうは途中で終わっちゃいましたけど、しっかり練習して最高の試合を見せたいと思います。これからも「戦極」をお願いします。きょうはありがとうございました。


試合後のコメント

■ジョシュ 「楽しく試合をしていました」

──対戦相手の印象は

 予想通りの選手だった。思い通りに技がかけられない点もあったが、それも含めて予想通りだった。

──試合でいろいろな技を見せようと、楽しんでいるように見えました

 おっしゃるとおり、とても楽しく試合をしていましたが、友人でもある吉田さんをあのようなかたちで攻撃しなければならないのはつらかった。しかし、スタンドでは吉田さんも強いパンチを打ってきたのでお互い様かなと(笑)。

──次の予定は?

 けがを治してから次のことを考えたいと思っているが、イノキゲノムの次大会に出場するかもしれない。それから、きょう小川(直也)が試合を見に来ていたけど、僕と彼の間に友情関係はない。

──現在の契約状況は?

 う〜ん、年に150試合もすれば契約満了になるんじゃないかな(笑)。戦極には協力していきたい。

──ホジャー・グレイシーやケビン・ランデルマンの参戦が決まりました

 ランデルマンは古くからの友人だが、対戦が決まればリスペクトをもって本気で戦う。ホジャーは若いながらも良い成績を残しているので簡単な相手ではないと思う。
 それから、もうひとつ。自分が今1番重要だと思っているのはスマックガールで行われるフジメグ(藤井惠)とハム・ソヒの試合。フジメグは男女問わず世界トップレベルの選手ですので1ラウンドにサブミッションで勝利するでしょう。

※吉田は病院へ直行のためノーコメント。


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