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パンクラス「2008 SHINING TOUR」
第8試合 第3代ウェルター級キング・オブ・パンクラス決定戦 5分3R
[暫定王者]
井上 克也
(和術慧舟會RJW)
 

 

3Rマスト判定 2−1
(29-29、29-29、29-29)
 

 
[ランキング1位]
北岡 悟
(パンクラスism)
※井上が第3代ウェルター級王者に
試合の見どころ

 二度対戦経験のある2人だが、戦績は井上の1勝1分。これまでも致命的と思える敗戦から這い上がってきた北岡だが、ここで再び井上に敗れるようなことがあれば四度目の対戦は考え難い。きっちりとした一本で締め、“勝つパンクラス”を体現できるか。あるいは井上がレスリング&打撃の地力を生かして返り討ちとするのか。

試合経過

1R 北岡はサウスポーからけん制で右ローを放っていくが、井上はステップバックしてこれをスカす。北岡は右ローを当てるとスイングしての左フックをヒット。そこから一気にタックルで出てテークダウンを狙うが、これは井上がこらえて倒れない。コーナーに押し込む北岡。肩で井上の顔を打ち、北岡は揺さぶりをかける。だが、ここは両者動きがなくブレークに。
 中央から再開されるが、北岡のローが下腹部に入ってしまい口頭注意が与えられる。井上のダメージが回復したのち再開。北岡はステップでリングを回り、そこからロー、スイングフックを見舞っていく。北岡の動きに井上は狙いをつけづらそうにする。そこから組みついた北岡は井上の足を持ち上げる。井上は腕立て伏せの要領で崩されんと耐えるが、北岡はボディにひざを打ち込みグラウンドへ。
 北岡はハーフで押さえ込み、鉄槌(てっつい)を振るっていく。北岡は足を抜き、そこからサイドポジションに。残り10秒を切ると北岡は立ち上がって踏みつけを仕掛け、さらに鉄槌連打で追い打ちして、このラウンドを終える。

2R 北岡はステップとダッキング、体を正面からズラして立つことにより井上にパンチを出させない。北岡がタックルに入る。ここは井上が切って押し戻し、顔面に蹴りを飛ばすが北岡はガード。2度目のタックルで深く入った北岡は、井上に尻餅をつかせる。井上はそのままにならず立ち上がる。サイドについた北岡は、再び井上をグラウンドに戻さんとタックルの体勢で圧力をかける。ロープ際で片ひざをついた井上、そこへ組みつき完全にグラウンドへ持ち込まんとする北岡という展開で時間が過ぎる。北岡がじりじり押して井上に片ひざから尻餅をついた状態にする。立ち上がりたい井上だが、ロープを背にした状態から動くことができない。この攻防が長く続いた後ブレークに。
 再開後、ローを放ってきた北岡に井上は左ストレート。さらに打ち込まんと前へ出るが、そこへ北岡がもぐりこんでタックルに入る。北岡が井上をロープに押し込んだ状態で第2ラウンドが終了。

3R 北岡はサークリングで左回り。井上がパンチを放ってきたところへ組みついていく。しかし井上はこの展開を望まず、北岡を押し戻す。離れた状態から北岡の左フックがヒット。しかし井上はこれを意に介さず追っていく。北岡は低いタックルで入るが、これを切られて井上のサッカーボールキックが飛んでくる。寝技の展開に持ち込みたい北岡は井上の右腕につかんで引き寄せんとするが、ここは井上が許さず腕を振り解いて蹴り足を飛ばしてヒット。
 北岡はスタンドの見合いから低い体勢でタックルに飛び込むが、スピードが落ちておりきれいにテークダウンすることができない。それでも井上をロープに押し込むが、レフェリーはブレークを宣告。スタンドで再開し井上が打撃を狙って前へ出ると、北岡はタックルで密着。これが切られると、北岡はすぐ仰向けになり寝技を準備。井上もこれを追い、ハーフからパンチと鉄槌を見舞っていく。立ち上がろうとした北岡に蹴りを飛ばす井上だが、これは空振り。しかし、タックルに入る北岡→これを切り顔面に蹴りを飛ばす井上、という攻防が再び行われると、この蹴りが大きな音を立ててヒット。北岡にダメージはなさそうなだが、終盤のこの攻撃は印象が悪いか。井上が、やや攻勢で打撃を加え試合終了に。

 判定は29−29(マスト判定・井上)、29−29(マスト判定・北岡)、29−29(マスト判定・井上)。ポイント上は差がつかなかったが、マスト判定では2−1で井上。3度目の対戦も制し、正式にウェルター級王者となった。


試合後のマイク

井上「昇侍選手の持つベルトも狙っていきたい」

 4回目でほんとのベルトを取れたんで、この階級もいいんですけど、減量もラクなんで、このベルトと昇侍選手の持つベルトも狙っていきたいと思うので、またよろしくお願いします。


試合後のコメント

井上「UFCとかできるところまで行きたい」

 ホッとしたみたいな感じですが、自分のいいところをあまり出せなかった。北岡選手も気合いが入っていたし、タックルを警戒して手(パンチ)が出ず、あまりいい内容じゃなかった。2ラウンドまでは全然ダメで、やばいなと思ったが、3ラウンドに吹っ切れた。テークダウンされたが、何とか相手の得意なところまでは持っていかせず、そこで北岡選手は消耗したのでは。判定は(勝ったのか負けたのか)正直分からなかった。

 あそこまでタックルに来るとは思わなかった。決着はハッキリ言ってついてない。今度はもっと、2人とも高いレベルになってからやりたい。今後はもっと強い人とやるんだったら(体重・階級を)落とそうかと思っている。自分ももっと上を目指したいし、UFCとかできるところまで行きたい。自分の道場からも(UFCに)行っているし(=岡見勇信のこと)、続きたいなと。


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