大会インデックス
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■試合の見どころ
2006年の大晦日で勃発した“ヌルヌル事件”以後、無期限出場停止処分を下された秋山成勲。秋山にとって事件以降、日本のリング初登場となる。 秋山は「柔道最高!」の言葉でおなじみの柔道家として2004年12月、総合格闘技デビュー。2006年『HERO’S』ライトヘビー級トーナメント優勝、大晦日に総合格闘技のレジェンド・桜庭和志と対決も、全身に保湿クリームを塗布するルール違反により無効試合となる。 柔道王を迎え撃つのは、『PRIDE』ウェルター級トーナメント王者の三崎和雄。三崎がウェルター級トーナメント決勝で対決、判定で勝利したデニス・カーンと、秋山は10月に韓国で復帰戦を実施。強豪カーンを相手に、右アッパーで戦慄のKO勝ちをおさめている。 『PRIDE』と『HERO’S』王者同士の対決、そして拭い去れない過ちを背負った秋山を、日本のファンはどう迎えるのか。総合格闘技史上、大きな意味を持つ戦いとなる。
■試合経過
「青コーナーより、秋山成勲入場!」のコールに対し、会場の答えは激しいブーイング。秋山はセコンド陣とともに花道で一礼するが、会場の反応は変わらず。秋山は柔道着を着たままリングインし、リング上で裸に。三崎が試合前の握手を拒否し、拳をあわせることなくゴング。場内は大・三崎コール、三崎は秋山が蹴ったタイミングで飛びかからんばかりに踏み込み、スリップさせる。
1R 足を上げてローキックをカットする三崎に対し、秋山は慌てることもない様子でフック。見合った姿勢からともに相手の出方を伺い合う両者。息詰まる緊張感の中、三崎の右ローに対して秋山が左フック。左から右がヒット。さらにのしかかって秋山が右、左と放っていくが、三崎が秋山を睨み返して立ち上がる。 踏み込んだ三崎の左が秋山の顔面へヒット! 倒れた秋山の顔面を、三崎が右足で蹴り上げ!レフェリーがあわてて両者を分けて試合終了のゴング。見事なKO勝利に解説の郷野聡寛、セコンドの菊田早苗、さらには高田本部長までも飛び出して三崎を激励。高田本部長は激励の平手打ちを三崎に放った後、場内割れんばかりの拍手の中、しっかりと抱き合った。
マイクを握った三崎は「おまえは去年、たくさんの人と子供たちを裏切った。俺は、絶対に許さない。今日、試合をして、おまえの心が俺にも届いた。だからこれからは、たくさんの人たちと、子供たちに、お詫びと誠意の気持ちを込めて戦って欲しい」と、秋山へ真正面から語りかける。無言でリングを降りる秋山へ、三崎は「柔道最高ッ! 日本人は強いんです!! そして、プライドを10年間愛してくれた皆さん、ありがとうございました。俺もみなさんが大好きです!」と絶叫。観客とハイタッチを繰り返し、三崎が勝利を喜び合った。
■試合後のコメント
■秋山は鼻骨骨折および足幅じん帯損傷の疑いがあり病院へ直行
■三崎 「ここで交わったのも何かの縁」
──試合の感想は
まず、このリングに上がることが僕のなかで1番重要なことでした。ですので、このリングに上がれたことを、ファン、関係者の皆さんにお礼を言いたいです。 試合内容は、試合前から感じていた重圧がリングに上がってもすぐには抜けず、体を思うように動かすことができませんでしたが、“1発”をもらって意識が飛んでからは、喧嘩魂というか、もう行くしかねえな、という気持ちに切り替わりました。そこからは自分の本来の動きが取り戻せたと思います。
──足をひきずっていらっしゃまいすね
ローキックのダメージです。非常に強いローですね。
──秋山選手は入場時、大ブーイングで迎えられました
ブーイングが起きてたんですか? 歓声に聞こえていました。
──フィニッシュは自然な流れで?
はい。自然に、勝手に出ていました。
──手ごたえはありましたか?
当たった感触はあったんですけど、僕はまだ試合を続行するつもりでいたので、完全にノックアウトしたな、という感じはありませんでした。
──秋山選手へのボディブローは、ガードの意識を下げるため?
ボディは効きそうな体だったので狙っていこうとは思っていました。それがうまくかみ合って意識が上になかったのかもしれませんね。
──試合後の秋山選手へのメッセージは試合前から言おうと思っていた?
僕の彼に対する思いは伝えようと思っていました。彼をリングに迎え入れた気持ちっていうのは、考えていなかった。彼と向かい合ったことで、魂というか、深い部分が伝わってきたような気がして。 この男はまたリングの上でみんなの信頼を取りもどさなければいけない。そんな気がしました。
──気持ちが伝わってきたから「柔道サイコー!」と?
僕も柔道出身なので、柔道経験者としてあの言葉が出ました。子どもたちに日本の武道の精神を見直してもらいたい、伝えたい、という思いもありました。
──秋山選手についてひと言
ここで交わったのも何かの縁ですからゆっくり話し合ってみたいですね。向こうが受け入れるかどうか分からないけど、僕はそういう気持ちでいます。
──以前ダン・ヘンダーソン選手と対戦した際「野生の勘が鋭い」というようなことをおっしゃられていました。秋山選手と比較していかがでしたか?
比較はできないですけど、非常に野生の勘が鋭い、動物的な危険さを感じました。
──試合中ジャンプするようなモーションが目立ちましたが、あれは?
タイミングを計っていたのもあるし、飛び込んできたらひざ蹴りを合わせようとも思っていました。
──高田統括本部長とはリング上で何を話した?
なんて言ってたかなあ……。「オマエ、男だよ!」みたいな(笑)。最高のほめ言葉です。
──高田さんからの張り手は?
自分を育ててくれたPRIDEの締めくくりとして「張ってくれ」とお願いしました。高田さんがリング上にいるのにもびっくりしたんですけどね(笑)。
──今後は?
自分が行きたいと思うところに行こうと思っています。いろいろと難しい問題もあると思いますけど、僕は格闘家として本物を伝えていきたいと思っていますし、上がりたいリングに上がろうと思っています。
──海外も含む?
海外とか日本とかは関係ないですね。
──スパッツに『愛国心』と入っていますね
僕に変な信仰はありませんが、今僕が生きているのは、ずっと先輩たちからの命が受け継がれているから。その血が流れているということを僕は誇りに思って生きていますし、日本という国を愛しています。
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