大会インデックス
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■試合の見どころ
腎臓がんにより右腎臓を摘出した“鉄人”小橋が約1年半ぶりにプロレスラーとしてリングに復帰。昨年7月16日の武道館大会で実現するはずだった幻のカードで復活に挑む。パートナーの高山も脳梗塞による2年間に渡る長期欠場から奇跡の復活を遂げており、心強い相方とともに、数々の激闘を繰り広げてきたライバルたちとの戦いに挑む。
■試合経過
セミが終わり、会場が暗転した瞬間、客席からは割れんばかりの大「小橋」コールがわき起こる。 電光掲示板に「小橋建太復帰戦」の文字が浮かび上がり、花道の両側には紫色の千羽鶴が飾られる。 まずは秋山が白のロングガウンで入場。続いて高山が黒のTシャツ姿で現れ、トップロープをまたいでリングイン。次に三沢がグリーンと銀のロングガウンで登場する。 そして会場が再び暗転。会場が小橋コールに包まれる中、「GRAND SWORD」に乗って小橋が登場。黒のロングガウンでフードを頭からかぶった小橋は、ゆっくりと客席を見回しながらリングイン。コールと同時に紫色の紙テープがリングを埋め尽くし、小橋がガウンを脱ぐと、よく日焼けした肌と黒のショートタイツ姿があらわになる。
最初、高山が先発に名乗りをあげるが、秋山の挑発に応じた小橋がリングイン。ロックアップからいきなりの逆水平チョップを1発見舞うと、秋山のジャンピングニーをブロックしてタックル。続いて三沢がリングインする。 小橋の逆水平チョップに三沢もエルボーで呼応。三沢がエルボーで押し倒すと、小橋もチョップでダウンを奪う。 三沢をコーナーに押し込んでいったん高山にタッチ。しかし、小橋はそのままコーナーに留まってチョップを放つと、高山もキック。2人がかりで三沢をコーナーで苦しめ、高山が顔面踏みつけ。高山は三沢をヘッドロックでとらえるが、エルボーの打ち合いは三沢が競い勝つ。 秋山は高山をひざ蹴りでダウンさせるも、高山も秋山を投げ飛ばし、タックルで反撃。再び小橋タッチし、合体ショルダータックルから秋山に逆水平チョップ。さらに大根斬(ぎ)りチョップの後、チキンウィングアームロックでとらえる。 場外でも秋山にチョップを見舞っていった小橋。高山と秋山はリング上でエルボーの応酬を繰り広げ、秋山がジャンピングニー。三沢は高山に脳天エルボー、ビッグブーツを見舞うが、小橋が横から逆水平チョップでアシストする。 さらに小橋は大根斬りチョップから三沢をコーナーに詰めて逆水平チョップを連打。さらにコーナートップからのダイビングショルダータックルを狙うも、三沢下からエルボーで迎撃する。 秋山は小橋の顔面にひざ蹴りをブチ込み、さらにもう1発。大「小橋」コールが起こる中、なおも秋山のひざ蹴りが続く。三沢はステップキック、セントーンからフェースロックを仕掛け、秋山がストンピングを連発。しかし、小橋は前を見据えて立ち上がると、秋山に逆水平チョップを繰り出し、秋山のエルボーにもひるむことなく、なおもチョップを打ち込んでいく。小橋の背後から三沢がカットに入ると観客は大ブーイング。秋山はサーフボードストレッチで小橋の両腕をとらえるが、小橋は気合とともにこれを振り切る。 15分経過。小橋は三沢に袈裟(けさ)斬りチョップを連発。しかし、三沢も勢いのあるローリングエルボーで小橋をダウンさせる。さらにコーナーに上ろうとした三沢を高山がつかまえて阻止するが、秋山が連れ去り、その間に小橋が三沢を雪崩式ブレーンバスターで投げ捨てる。 高山は三沢にジャンピングニー、エルボー。ニーリフトを見舞うも、三沢もランニングエルボーでお返しする。秋山が高山をダウンさせた直後に小橋も場外へ落とされるが、高山は秋山にニーリフトからジャーマンの体勢へいくも、これはロープに逃げられる。 高山のバックドロップが決まった直後に小橋は自らタッチを要求。秋山をコーナーに据えてマシンガンチョップを連発すると、「バランスを取っている」左腕の拳にも力が込められ、秋山の胸板はみるみるうちに真っ赤に染まりっていく。小橋が袈裟斬りチョップを打ち込んだ瞬間、20分経過のアナウンスが告げられる。 客席の「小橋」コールの中、小橋はネックブリーカーからハーフネルソンスープレックスを狙うが、秋山にかわされたため、背後からスリーパーで捕獲し、そのままスリーパースープレックスへ。しかし、カウントの途中では三沢がカットに入る。高山が三沢を場外へ追いやる中、小橋はボディースラムから拳を握ってムーンサルトプレスを決めるが、カウントは2。小橋は天高く拳を突き上げるも、その直後に秋山にエクスプロイダーで投げられてしまう。 三沢は小橋にエルボーからタイガードライバー。これもカウント2。「小橋」コールの中、小橋は三沢にハーフネルソンスープレックスから豪腕ラリアットをさく裂。さらに高山のエベレストジャーマンから、高山が三沢を振って小橋が豪腕ラリアットで迎撃するも、カウント3つ入る前に秋山のカットが間に合う。 小橋は三沢をコーナートップに据え、背中にチョップを打ち込んからバーニングハンマーを狙うも、これは不発。そこに秋山が飛び込み、顔面ニーを放つ。 25分経過。「小橋」コールの中、小橋は秋山、三沢の2人に交互に逆水平チョップを決めるも、秋山がエクスプロイダーで投げると、高山を場外へ追い出す間に、三沢が小橋にランンイングエルボーを決めるが、カウントは2。三沢がエメラルドフロウジョンで小橋をカウント2まで追い込むと、そこへ秋山がリングングイン。秋山が小橋を抱え上げ、コーナーに座った三沢がキャッチして、雪崩式エメラルドフロウジョンで小橋から3カウントを奪った。
試合後、勝者である三沢のテーマ曲「スパルタンX」が流れるが、観客はこの曲に合わせて小橋コール。小橋は高山に抱えられて立ち上がると、高山と抱き合い、三沢、秋山と握手。その後、西永レフェリーをはさんで4人で手を上げた。 小橋が退場しようとすると、秋山、高山が花道の前のロープをあけ、三沢もロープに手をかけ、3人に見送られた小橋はファンの「小橋」コールの中、ゆっくりと花道を退場していった。
■試合後のコメント
■小橋 「リングはいいね」
高山 お帰り。勝てなかったけど、また次があるから。じゃあ、オレはこれで。
――今の心境は
小橋 リングはいいね。リングは最高だよ。
――ファンの小橋コールがすごかったが
小橋 ほんと、みんなには「ありがとう」と。感謝の気持ちでいっぱいです。
――リングに上がった瞬間の気持ちは?
小橋 もう、何も言うことはないです。これが一番の目標でしたから。リングに立ったからには、さらに上を目指して頑張ります。
――三沢選手、秋山選手の厳しい攻撃を受けたが
小橋 やっぱ痛いですね。半端じゃなかったです。
――花道を入場した時の気持ちは?
小橋 花道歩いた気分は、「やっぱりいいな」と。
――1年半ぶりのリングだが、長かった?
小橋 正直、告知を受けてから復帰が決まるまでは、長いとか短いとか言葉にはできない気持ちでした。ただ、復帰が決まってからはすぐでした。
――あきらめたことはあった?
小橋 いや、あきらめることはなかったです。自分を信じていたし、帰ってくるのを待っているファンがいるので、諦めるわけにはいきません。今後もリングに上がった以上は一 から階段を上がっていくだけです。
――これからが新しい章の始まり?
小橋 男は40からが勝負だから。病気やつらいことに悩んでいる皆さんに元気になってもらいたいし、年齢層問わず、苦しんでいる人に元気を与えられるようなレスラーに なりたいです。
――小橋選手にとってプロレスとは?
小橋(その答えは)オレが聞きたいです。何だろ?
答えが分からないからリングに立つし、これからもプロレスをやめるまでは分からないだろうと思います。だからプロレスをやり続けていくんだろうしね。
――ファンへ一言
小橋 見に来て良かったと思ってもらえるような試合をしていきます。今日、復帰しましたが、これがゴールではないです。これからです。これからも自分の気持ちが止まることはありません。プロレスラーとして生き続けます。
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