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「WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ〜亀田のけんか祭り〜」
第5試合 メーンイベント WBA世界L・フライ級タイトルマッチ 12R
[王者]
亀田 興毅
(協栄ジム)
 

 

12R判定 3−0
(115-113、116-111、119-108)
 

 
[挑戦者・同級1位]
フアン・ランダエタ
(ベネズエラ)
亀田が初防衛に成功
試合経過

“疑惑判定”で物議をかもした世界初挑戦・初戴冠(たいかん)の日から約3カ月半。一度は順延したものの、ついに因縁の再戦を迎えた。先に青コーナーから挑戦者のランダエタが入場。全身豹柄のコスチュームでリズミカルにステップを踏みながら現れ、場内からブーイングを受けながらも、リングイン。対する亀田は、大歓声を浴びながら、父の史郎トレーナーを先頭とする恒例の“亀田トレイン”で登場。入場曲をこれまでの「アイ・オブ・ザ・タイガー」から同じく映画ロッキーのサウンドトラックである「ノー・イージー・ウェイ・アウト」から変え、なんと紅白のサンタクロースを模したガウンで現れた。入場途中には「みんな、亀田のケンカ祭り、最高に盛り上げてくれや!」と異例の試合前マイクパフォーマンス。
 両者の入場が終わると、ベネズエラ国歌の独唱が行われ、続いて歌手の和田アキ子さんが君が代を独唱。いよいよ運命のゴングが鳴る。

1R リング中央でにらみあった後、試合開始のゴング。両者はじっくりと中央へ歩み寄ると交戦開始。ファーストヒットは、サウスポースタイルのランダエタが放った右ジャブ。亀田は十分に距離を取ってじりじりと右回りに動くと、かつての辰吉丈一郎と同じようにダンスステップで挑発。ミドル〜ロングのレンジで互いにジャブ、ストレートを飛ばして相手の反応をうかがう。

2R 亀田はブロックを固めて前進し、右のフックをたたき込んでいく。その後は1R同様に右回りに動きながらのヒットアンドアウエー。ランダエタは右のジャブでリズムを取りに行くが、亀田が出入りを展開するため、簡単にはペースを奪えない。亀田は作戦のために打ちに行けないもどかしさからか、またもダンスステップを踏むが、レフェリーからファイトをうながされる。

3R 亀田はミドルレンジからのステップインを増やしにかかるが、ブロッキングから踏み込むためにジャブを浴びて後退。なかなか攻勢を仕掛けることができない。一方のランダエタも、迫ると左右へ足を使ってフェードアウトする亀田を捕まえる追い足はなく、ブロックの上にパンチを打ち込むにとどまる。右ジャブをフリッカー気味に飛ばし、亀田のブロックを攻略を図る。亀田はじりじりと前に出ると、相手に先に打たせておいてのカウンターでチャンスをうかがう。

4R 序盤、亀田は右のボディーフックをヒット。これまでの試合にはなかった、足を使って距離を外す作戦が功を奏し、ランダエタのパンチを外しながら、踏み込んでの左ショートも数度ヒットさせる。遠目からの左ストレートも当てるが、距離があったためやや浅いか。正面で足を止めるとランダエタにガードを割られる場面があるものの、まずまずの展開。

5R 空手の正拳突きのような右ジャブを飛ばす亀田だが、単発でリズムは奪えない。それでも、ミドルレンジから巧みに上半身を使って右のボディーフック、ストレートを当てていく。ランダエタの左右のフックをブロックで受けながら、カウンターの右ショートを狙っていく。亀田のパンチが次第に可能性を帯びていく印象。

6R 亀田が飛び込んでの右ジャブ、続いて左ストレートを飛ばしてランダエタをけん制。アウトボクシングを展開すると、ランダエタのパンチを軽々とパーリングで外していく。時折、オーバーハンド気味の左フックを飛ばして威嚇。大きく腕を回すパフォーマンスも交えつつ、完ぺきなアウトボクシングでポイントを奪う。焦るランダエタの左フックをヒットしたところでラウンド終了。

7R 亀田はこのラウンドもアウトボクシングでペースを支配。接近するランダエタをブロックから跳ね除けるとショートパンチの左右連打で応戦する。ランダエタは、リズムを取って余裕の生まれた亀田のアウトボクシングを崩すことができない。亀田はラウンド後半、やや強引な正面突破を仕掛けるが、これはランダエタがカードでしのいだ。

8R 序盤、ともに右ジャブを3連打するなどペースを奪い合う。ランダエタもやや足を使って距離を測る作戦に変更。互いがヒットアンドアウエーを狙う際どい展開になる。亀田はややペースアップし、右のジャブから接近しての右ボディーアッパーを打ち込む。相手のリードブローをウィービングでかわす姿も見られるようになる。手数は比較的少ないものの、きっちりと試合をコントロール。

9R このラウンドも亀田がアウトボクシングでランダエタを翻弄(ほんろう)する。序盤、ランダエタのパンチはすべてブロックの上。ようやく当たったボディーブローに対し、亀田はローブローをアピールする。ミドルレンジからショートストレートを踏み込んで放つ亀田がやや優勢か。互いにヒット数は少ないが、完全に亀田ペース。

10R 右のジャブを突きながら右回りに動くランダエタ。亀田はブロックスタイルからじわりと近付くと、右から左とつないで攻略を図っていく。さらにランダエタが後退すると、ロープに詰めて右のボディーをヒット。さらにショートの連打をまとめて場内を沸かせる。亀田はラウンド終了のゴングと同時に両手を挙げて、余裕をアピール。

11R いきなりランダエタをロープに詰めて、左右のボディーフックを連打でたたき込む亀田。もはや完全に試合のペースを支配し、足を使っても前に出てもリズムを相手に渡さない。ランダエタは、ジャブをウィービングでかわされ、ストレートを距離で外されて打つ手なし。

12R 初防衛戦と思えないほど、アウトボクシングできっちりとペースを握った亀田。ラストラウンドは拳を合わせてから開始。序盤にバッティングを注意されるが、相手の方が仕掛けていると不満そうな表情を見せる。ランダエタと額を付け合ってチャンスをうかがうも、亀田が力で跳ね除ける。攻勢点を奪いに前に出る亀田は、ややブロックで固まる場面が多くなり、バッティングを注意されて1点を減点される。最後の10秒は、ここまで我慢したうさを晴らすかのように強烈なラッシュを仕掛けて、試合終了のゴングを迎える。

 判定は115−113、116−111、119−108の3−0で亀田。20歳の若き王者は、これまでとは打って変わったアウトボクシングで完勝し、初防衛に成功した。


試合後のマイク

■亀田 「メリークリスマス! しゃー、こらー!」

 どんなもんじゃい! まあ、ランダエタもよう頑張ったよ。結構いいパンチ入れたけどな。この4カ月間、死に物狂いでやってきた。判定でもKOでも「圧勝で勝つ」と言ってきたから、それが守れて良かった。プレッシャーはあったよ。前回が前回だけに、しょうもない試合をしてもうたし、ファンにも悪い気持ちをさせた。オレも嫌やったから、今日は決着をつけようと思っていた。前回のことはもう忘れて臨んだよ。あれは亀田興毅と違かったからな。あれは親せきやった。今度は本物の亀田興毅やったからな。ほら、髪型も変わってるやろ(笑)。前回はできひんかったけど、今日はこれでベルト持って寝れるわ。大毅がいい勝ち方をしてくれたから、兄貴として頑張らないかんかった。
 この4カ月間、バッシングもされたけど、常に前に出てくれて守ってくれたんがおやじやったから……。おやじが常に壁になってくれたから……(泣)。

(父である史郎トレーナーが「みんな興毅を応援してやってや!」とマイクアピール)

 とりあえず、みんなにいいクリスマスプレゼントになったかと思う。メリークリスマス! 2006年今年最後、きっちりと締めようや。しゃー、こらー! これからもよろしくお願いします。


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